ご挨拶

皆様、こんにちは。
今年度より慶應義塾体育会 器械体操部のコーチを務めます 久永 将太 (ひさなが しょうた)と申します。
今回はこの場をお借りして、私の自己紹介をさせていただきます。
ご覧いただけますと幸いです。

私は子供のころから体操競技に打ち込んできました。そして、大学3年時の全日本団体選手権では、内村航平選手擁するコナミ(当時2012年)に勝利し優勝することができ、この時の達成感と「観客の大歓声に快感を覚える」という自分の性格・性質から、卒業と同時に引退を決意します。

次に目指したのは、エンターテインメント界への転身です。高い芸術性で国際的な評価を得るサーカス集団 Cirque du Soleil に挑戦しました。単身武者修行でラスベガスへ赴き、本場のショーに通い、繋がりを築き、自分のストロングポイントをアピールし続けた結果、ショーのオファーを頂くことができました。ここで得られた経験は、有形無形に現在の自分の行動や判断にも大きな影響を及ぼしていると思います。

一度はエンターテインメント界への道を選んだのですが、その後、東京2020オリンピック・パラリンピック開催が決まります。
時を同じくして、東京オリンピックに向けて飛込競技の強化を図るセントラルスポーツの後藤忠治会長から「飛込やってみないか」と思わぬ誘いが舞い込んだのでした。
そしてもう一度、アスリートとして思う存分に燃焼することを決意し、競技転向に挑戦しました。

こうして私は新たな環境に身を置き、また珍しい経験をさせていただき、一昨年(2020年) 21年間の競技生活を終えました。
悔し涙で泣きながらご飯を口に運んだ経験も、嬉し涙で泣きながら君が代を聞けた経験も、何ものにも代え難い素晴らしいものでした。
これからは血となり肉となって味わってきた経験を共有しながら、慶應義塾体育会 器械体操部とともに充実した時間を過ごして参りたいと思います。

日々、器械体操部が充実した活動を送れておりますのも、ひとえに三田体操会をはじめ皆様のご支援のおかげでございます。心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

久永将太