いないいないばあ

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、看護医療学部3年の加藤万葉です。

2月より待ちに待った春休みが始まりました。春休みを満喫したいところではありますが、満喫するにもまずはお金が必要ですので、2月はアルバイトと部活を往復する日々を過ごしております。
今回はアルバイトで少し疲れてしまったお話をさせていただこうと思います。

私は子どもと関わるアルバイトをしているのですが、先日少し大変なことがありました。泣いていた赤ちゃんがいたため、試しに「いないいないばあ」をしてみたのですが、これがきっかけで「いないいないばあ」エンドレス地獄始まってしまったのです。私が「いないいないばあ」をしなければ泣いてしまうという赤ちゃんの賢い作戦に負け、寝てくれるまで必死に「いないいないばあ」を続けました。終わった後は表情筋がぴくぴくするほど疲れました。私は結構顔が怖いと言われることがあるのですが、普段いかに表情筋を使っていないか痛感し、看護師を目指すものとして猛反省した次第です。

みなさんはなぜ赤ちゃんが「いないいないばあ」で喜ぶかご存知でしょうか。これは子どもの発達段階が関係しています。赤ちゃんは「対象物の永続性」(目の前に物が無くても“ある”ことが分かる)を獲得する時期と言われています。赤ちゃんが喜ぶ「いないいないばあ」の遊びは、手で隠されて見えなくなる(=存在しない)顔が、手を放すとすぐに再び現れる(=存在している)ことを楽しむ仕組みです。対象物の永続性を獲得すると、目の前から相手が消えても、手のひらの向こうに顔があることを「想像」でき、その顔が再び現れるのではないかと期待することができます。その期待から生まれる「ワクワク」で赤ちゃんは「いないいないばあ」を楽しんでくれるのです。

私たちは様々な発達段階を経て、対象物の永続性以外にも人の感情や場の空気など様々なものを想像する力を養ってきましたが、私は、最近「想像する」ことの難しさをよく感じています。最高学年になり、部の運営を経験していく中で今まで見えていなかった様々なことが見えるようになった反面、自分が下級生の時に感じていた様々な感情や部員の反応など見えなくなっているもの、想像できていないものが増えているように感じています。より良い部にしていくためにもこれからは「想像力」を大切に部の運営を頑張りたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。