ないものねだり

こんにちは、本日のリレー日記を担当させていただきます、薬学部薬科学科4年西尾颯馬です。

この定型文を書くのも最後となってしまいました。先週の土曜日に部内戦を終え引退した身にも関わらず、現役の皆さんに割り込んで図々しく文章を綴らせていただきますがご了承ください。最後も日記らしく直近の部内戦についてでも述べていこうかと思います。

今回はゆかとつり輪の2種目に出場しました。ゆかはさておき、つり輪は私が一番苦手としている種目です。割と最近まで練習をしたくない部類の種目でした。そんなつり輪に出場した理由としては終末技の“前方2回ひねり下り”に挑戦したかったからです。この技は全国的に見ても他にやっている人がいない珍しい技です。しかし、私には向いていそうだと感じて今まで練習をしてきました。本番ではこの日のために積み重ねた練習も虚しく、失敗してしまいました。最後の最後の演技が失敗で終わる、そんな状況に恥じて試合着のまま帰宅しようかまで考えましたが、そんなときに、浦口君「お前はこれでいいのか」。自ら観るに堪えない倒立を披露しておきながら、どの口が言っているのでしょうか。伊保内主将の激励にも背中を押され、器械男子4年は首藤先生の採点のもと、再度の挑戦権をいただきました。有難い限りです。先鋒佐伯主務の勢いあり余る跳馬、まるでトラックに吹き飛ばされたかのような圧倒的な迫力を感じました。そして熱い演技に続き、私は2回目の挑戦では立つことができました。見苦しい演技だったとは思いますが、部員がグータッチで迎えてくれて本当に温かい部活だなと改めて感じました。
私は才能に乏しく最後までみんなのようには上手く体操ができませんでした。みんなのようにできないからと言って諦める必要はないということを伝えたくて、この技を選んだというのが内訳一割ほど含まれていましたが、演技からお気付きになりましたか。こんなにも多様性に溢れる部活ですから、才能を持ち寄って集めれば大きな力になります。
「人は必要なときに必要な人と出会う」
これは私が大切にしている言葉です。今の自分がいるのは部活での出会いがあってこそだというのは間違いありません。切磋琢磨しながらお互いを補填しあったり、お互いから学んだりした4年間だったと思います。私に関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。