ひとりじゃない

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、文学部3年の小澤智也です。

今週末、器械トラ共に全日本インカレが開催されます。このリレー日記が更新されている頃にはもう鹿児島にいると思うととうとう来たか、と感じます。男子器械は1部昇格という今シーズンの最大目標に向かっていくわけですが、気負うことなく試合を楽しみたいと思います。

「繋ぐ」。パリオリンピックで男子団体金メダルを獲得した日本チームの選手たちが、先日放送されていたドキュメンタリー番組で言っていた言葉です。浦口先輩のリレー日記にもありましたが、主将の萱選手が団体戦で終始チームを鼓舞している姿に感銘を受けた方も多いのではないでしょうか。番組内で萱選手は、鞍馬が終了した時に予選終了後に電光掲示板に「日本2位」の表示が出た時のような雰囲気になりかけているのを感じ、それをさせちゃいけないと、「絶対あきらめんなよ」と一際強い声掛けをしたそうです。チームメイトも声掛けをすると同時に、演技を「繋ぎ」、次のつり輪から再び勢いを取り戻しました。半ば絶望的な点差が開いていた中で、最終種目の鉄棒のトップバッターを務めた杉野選手は、「落ちそうだな、不安だな、という気持ちを、いやいや、俺がここ繋いだら絶対大丈夫だから」と強気な自分を持って演技に臨み、2番手の岡選手も「絶対に繋げる。ミスせず帰ってくる」という想いを持って最終演技者の橋本選手へバトンを「繋ぎ」ました。鞍馬でミスが出た橋本選手も「みんなのパワーをもらって、ひとりじゃない」と感じていたそうです。奇跡の大逆転とも言われますが、最後までチーム内で「繋ぐ」意識を切らさなかったこその金メダルだったのでしょう。

同じ競技、そして団体戦を行う我々にとっても刺激になりましたし、ミスが出ても諦めずに「繋ぐ」姿勢は勇気を与えてくれました。体操やトランポリンの競技性から、演技をするのは個人ですが、慶應というチームの中で演技を「繋ぎ」、部員全員で戦っていきます。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。