こんにちは、本日のリレー日記を担当させていただきます。文学部2年の黒沢瑛水と申します。
とうとう2年生になってしまいました。後輩たちにとって、私はどんな先輩であるべきでしょうか。聞かれたことに対して⚪︎か×かではっきり答えて指示しなければと頑張っているつもりですが、全く上手く出来ていません。また現時点でどのように思われているのかも気になります。同期が私について、「鳥好きのイメージがある、カラスの種類とか」と話したせいでしょうか、「あの鳥とか種類分かるんですか?」と聞かれたときは驚きました。少なくとも、もう「鳥好き」のイメージはついているのだなと。
当然みんなにだってそれぞれ好きなものがあるはずです。それなのに、強くイメージに残っているということは、カラスが好きというのは少し珍しいことなのかもしれません。みなさんはカラスのことが好きでしょうか?もしかすると、黒い色が不気味で怖いと思っている人の方が多いかもしれません。私としては、平和の象徴とされているハトの灰色の方がよっぽど汚くて嫌な色だと思うので、黒く生まれてしまったために嫌われてしまうなんてカラスは可哀想だと、もし綺麗な白色に生まれていたなら、なんてことを考えてしまいます。
しかし、私のこの考えは間違っていたようです。江戸時代の『甲子夜話』という書物に白いカラスの話があります。カラスは白くなったら嫌われないのかと思っていましたがそんなことはなく、読んでみると「白カラス=城枯らす」という言葉遊びから、不吉だと忌み嫌われてとことん殺されているという、まあなんとも嫌な話でした。
黒くて不吉だと嫌われている鳥が、白くなっても不吉だと言って殺されてしまう。とても後味の悪い話に思えますが、実際私たちの世界は「白か黒」といった単純な価値観では出来ていないのかもしれません。今回「黒でダメなら白にしなければ」としか考えていなかった私はかなり思考が極端なのだなと気づきました。白でも黒でもない、その間の色について考えることのできる柔軟な思考をもっていた方が、上手く平和にやっていけるのかもしれません。これを活かして、今後はただの鳥好きではなく、「柔軟な指示ができる先輩」になれるよう頑張っていこうと思います。
拙い文章となってしまいましたが、以上で今回のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。