メダリスト

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、経済学部2年の内田祥子です。

3月に入り、‘2年生’という学年でいられるのも残り少ない季節となりました。4月からは3年生となり、三田キャンパスに通う予定です。私事ですが、再来週の引っ越しもあり今までとは異なるライフスタイルになると思っております。何はともあれ、すべきことは変わらないので新生活に早く慣れ、自分自身のリズムを大切にしたいものです。

話は変わりますが、今回のリレー日記を書く内容を1週間程考えましたが、なかなか思いつかずというか、考えがまとまらずというので話題に困っていました。そこで前回の五十嵐のリレー日記で私がアニメ好きだと書かれていたので、今私が一番気に入っているアニメとそれを見て考えたことについて少し書かせていただきたいと思います。

みなさんは『メダリスト』という作品をご存知でしょうか。この作品は現役時代の不遇もありながらも真っ直ぐで熱血な指導をするコーチと不器用で内向的でありつつスケートに対する熱意は誰にも負けない少女がともにフィギュアスケートのオリンピックで金メダルを取ることを目指していくという物語です。

物語の中で少女は、スケートに対する執念を持ち続け、多少の困難がありながらも瞬く間に成長していきます。コーチも自分が現役時代に不完全燃焼で終わってしまった思いを抱きつつ、教え子に真摯に向き合う場面がよく描かれています。私が少女とコーチのやりとりの中で特に印象に残っている場面があります。それは、少女が大会本番で演技をする直前にコーチにアドバイスをもらいに行く場面です。そこで少女は毎回コーチに「優勝する、金メダリストになる」、コーチは「金メダリストのコーチになる、つまり少女を金メダリストにする」と宣言するところです。

私はその場面がとても好きです。というのも、その場面でコーチと少女の切実な思いと執念を感じるからです。本当に達成したいと心から願うものを宣言することで実行しやすくなるようにも感じます。シンプルに言葉にすることで自分の中でも、気持ちを再確認し、強くなるようにも思います。また私の主観ですが、本番直前に自分自身に絶対できると言い聞かせることにより集中力が上がり、より冷静でクリアな状態でいられるように感じたことがあります。正直私は誰にでも、自分の意思を伝えることが適切だとは思いませんが、切実に望む目標や願いを時には言葉にすることはそれらを体現するために必要だと思います。

それらを踏まえて私自身が大切にしたいと思ったことは本気で切に望み、達成したいと思うものに対しては納得いくまで求め続けること、とは言っても時間という制限があるため目標達成に必要なものを把握し、達成のために惜しみなく心身共に捧げることです。アニメのように上手くいかないことは多いとは思いますが、フィクションの世界を使いモチベーションを上げつつ、現実を見据えて頑張ります。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記を終了させていただきます。最後までご精読いただきありがとうございました。