可惜夜

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、商学部4年の浦口優です。

 先週から8月に入り、全日本インカレがいよいよ近づいてまいりました。私にとっては人生最後の大舞台になりますので、幼少期より積み重ねてきた全てをぶつけるべく、現在は演技の精緻化を進めているところです。今回は「Eスコアの最大化」をテーマに試合に臨む所存ですので、是非ともご注目ください。 

 現在、世間はオリンピックの真っ只中です。体操競技においては団体で金メダル、男子個人で岡選手が金メダル獲得と最高の結果を見せてくれました。どちらも波乱な試合展開で画面越しに観ていてもめちゃくちゃ緊張しましたよね。
 団体戦では鞍馬の際の、萱選手の「絶対諦めるなよ」この一言が非常に印象的です。これから一世一代の団体戦を控えている身として、人の言葉にはこれほどの力があるのかと、自分の団体戦としての振る舞い方を今一度考える機会にもなりました。
 これは団体・個人双方に共通することですが、今回のオリンピックは一つのミスで本当に結果が180°変わるような試合でしたね。日本選手・中国人選手共に完璧に仕上がった状態でオリンピックに臨んでいることは演技を見れば一目瞭然。それなのに、予期せぬところでミスが出てしまいそれが敗北に直結してしまう。そんな体操の残酷さと神聖性をまざまざと感じる機会にもなりました。

 さて話は冒頭に戻りますが、8/24の全日本インカレがいよいよ近づいてきています。事実上の引退を目の前にした今、改めて自分の17年に及ぶ競技生活を振り返ってみると込み上げてくるものがあります。特に、コロナ禍以降は常にイップスと格闘し、楽しかったことより苦しかった思い出の方が色濃く残っている気がします。しかし、そんな状態でも引退を目前とすると名残惜しさでいっぱいになります。特に自分は超の付く単細胞な人間ですので、寝ても覚めても四六時中体操と共に生きてきました。だからこそ、人生の全てと表現しても過言ではない体操に終わりが見えた今、感傷的になるのも必然な気もしてきます。
 しかし前述した通り、そんな想いも露知らず、平気な顔で裏切ってくるのが体操です。だからこそ、どんな結果になろうとも後悔の無いように残りの3週間弱を一日一日噛み締めながら過ごしていきたいところです。勝っても負けても自分はやり切ったと胸を張って終わりたいですね。いや、やっぱり絶対に負けたくないので、勝って胸を張ることにします。

 拙い文章となりましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。