こんにちは、本日のリレー日記を担当させていただきます、法学部法律学科3年の立花陽空と申します。
2025年が始まり、早くも2ヶ月が経とうとしていますね。皆さん、今年のバレンタインはチョコを何個もらいましたか。学生の頃のように、下駄箱や机にチョコが入っているドキドキを感じることもなくなり、あと2日で21歳になるという事実に驚きつつ、どこか寂しさを覚える今日この頃です。そんな中、現大学1年生の後輩から「来年は手作りを用意するので、この時期には絶対に体育館に来てくださいね」というメッセージをもらいました。誘い文句としてなかなか上手いなと思いつつも、すごく可愛らしいなと感じました。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回は誕生日が近いこともあり、自分の21歳の抱負について書こうと思っていました。ですが、先週のリレー日記であんなことを書かれてしまった以上、黙っているわけにはいきません。ということで、今回は体操部のある同期について書こうと思います。彼との出会いは、高校1年生の入学式の数日前にさかのぼります。父とともに体育館を訪れた際、今後同期となる中等部出身の子が来ると聞き、ワクワクしたことを今でも鮮明に覚えています。そして実際に対面してみると、その子はとても顔立ちが整っており、「東京の子はやっぱり違うな」と思ったのが第一印象でした。そう、彼の名は釜屋有輝です。
体操に関しては、得意種目があるというよりも、すべてが安定しているオールラウンダーであり、何よりも基礎がしっかりしていました。特に印象に残っているのは、試験期間中の練習への姿勢です。当時はホワイトボードに、自分で練習に行く日と行かない日を書き込む必要がありました。私は最低限の日数だけ満たしておけばいいだろうと思いながら書き込もうとしていましたが、横の表を見ると、試験日ですらほぼ毎日「出席」にしている変人がいました。それが有輝でした。彼曰く、「意外と練習した方が時間が限られるぶん、事前に勉強するし、集中できる」とのこと。同期の経験者は彼と自分の二人だけだったため、自分だけ出席日数が少ないと目立ってしまいます。勉強したい気持ちを抑えつつ、なるべく彼との差が生まれないよう努力していたのを覚えています。体操で最も印象的だったのは、高校3年生のインターハイ決勝です。自分は床と跳馬という高得点を稼げる種目があったので、岡慎之助という怪物が登場するまでは、県内で負けるとは思っていませんでした。しかし、インターハイ決勝の個人総合で有輝に敗れました。予選までは「何としてでも慶應として決勝に進みたい」という気持ちで必死でしたが、決勝では「個人としてどこまで戦えるのか」を意識していた中での、チームメイトへの敗北でした。高校1年生の頃から練習を共にし、「少し不器用なところはあるが、いつか化けるだろう」と思っていた有輝。その成長を目の当たりにした瞬間でした。
大学に入学すると、有輝は腰の怪我に悩まされ、前半は苦しい時期を過ごしていました。しかし、大学3年生になるとチームのエースとなり、私では到底敵わないほどの選手へと成長しました。けれど、これは自分にとってもチャンスかもしれません。もちろん、団体として今年の「一部昇格」という目標は必ず達成します。そのうえで、個人としてもあのインターハイ決勝の雪辱を果たし、次こそは有輝を超えることを目標に日々励んでいきたいです。努力し続ければ、まだまだ自分も成長できるはず。部員たちと切磋琢磨できるこの環境を楽しみながら、さらに自分を高めていきたいと思います。
自分の思いを長々と綴ってしまいましたが、以上で本日のリレー日記を締めくくらせていただきます。ご精読ありがとうございました。