審判経験を経て

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、商学部4年の永野祐里です。異常な暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。熱中症には十分注意していきたいところです。

さて、今回は審判についてお話をしたいと思います。私は6月末の大会でやっと復帰して選手として大会に参加できるようになりましたが、それまでの半年近くは怪我で選手として参加できませんでした。その間、審判として大会に参加させてもらう機会がありました。
初めての審判は、幼児クラスのE(演技点)審判でした。寺嶋監督が主審をしてくださっていたので、なんとか採点できましたが、これがなかなか難しかったです。というのも、幼児クラスの子達は、宙返りはしないものの予備ジャンプなくいきなり技に入ったり、技が10本だと思ったら11本だったり、そもそもの高さが低いので採点している間にどんどん演技が進んでいってしまったりと、大学生の演技を採点するのとは違ったことが多発しました。それゆえに焦って計算ミスをしてしまうことも多かったのですが、周囲の審判の方にも沢山助けていただき、なんとか初審判を乗り切ることができました。
2回目は東インカレでのH(移動点)審判でした。移動点は一番採点が簡単なので、そこまで焦ることはありませんでしたが、何せずっとトランポリンのベッドを立ったまま見ないといけないので、体がかなり痛く、E(演技点)審判とはまた違った難しさがありました。
3回目は審判ではなく、D(難度点)審判をしている浅見先輩の横でD審判の勉強をさせてもらいました。私は3審資格しか持っておらず、2審資格を取るために勉強をさせていただきました。自分がやっているような、宙返りが少しと基礎技だけの通しは難度をつけられるようになりましたが、インカレAクラスレベルの選手の難度は1本目しかつけられないこともざらにありました。あたふたしている私の横で浅見先輩はスラスラと全ての技のヌーメリック表記を書き、競技カードとの照らし合わせを一瞬で行っていました。浅見先輩のようにスラスラと書けるようになりたいと思い、事前に選手の競技カードを見て頭に叩き込んでから、難度をつけようとしたところ、その選手が技を変更してしまい、その瞬間に技に追いつけなくなることもありました。しかしそうした時でも浅見先輩は、技変更にも動じず全てのヌーメリック表記を書いておられ、感動しました。また、他にも、今の宙返りの姿勢はパイク(屈身)かレイアウト(伸身)か、パイク(屈身)かタック(抱え込み)か、など、試技後に審判同士で議論になることもありました。自分が選手として参加していた時は、何の採点にこんなに時間がかかっているのだろうと疑問に思うこともありましたが、実際に審判側として参加してみると、むしろいつもスムーズに進んでいるのが凄いと思うようになりました。

こうした経験を経てから、審判を毎度務めてくださる先輩方への尊敬・感謝の念が増すようになり、また選手としてトランポリンの台に上がりポーズをする際や、試技後のポーズの際には、審判の方々に対する感謝の気持ちが以前よりも増して感じられるようになりました。また、大会進行がいかに色々な人の努力によって支えられているかを身をもって感じられるようになりました。この感謝の念を忘れず、審判の方々が採点しやすいような、減点の少ない演技ができるように頑張ってまいります。

拙い文章となりましたが、これで本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。