こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、文学部1年の黒沢瑛水です。
春合宿中いくつかのミーティングがありました。その中で、「慶應らしさ」について考えるという時間がありました。私は発言することが出来なかったので、このリレー日記を通して慶應らしさについて自分なりに考えてみようと思います。
慶應らしさというと、時代を感じる漢字の羅列や、ペンマークなど難しいものばかりが頭に浮かんできます。ですが、正直私はそれらが好きではありませんでした。特にペンマークです。というのも、「ペンは剣より強し」という言葉は福沢諭吉やマララが使ったような意味ではないという話が存在するからです。それによると、この言葉の元は『リシュリュー』という戯曲に出てくる台詞の1つであり、「権力者は書類にサインして命令するだけで軍の力を抑え込める」=「結局権力には何も敵わない」といった意味のものだったということです。私は知識が浅いのでどこまでが本当かは分かりませんが少なくとも、こんな解釈も存在するのだということを踏まえれば、ペンマークに使われているような意味は、なんと”都合のいい”方の解釈なのだと思えてしまいます。
しかし、最近になって、このような”都合のよさ”はとても大切なのではないかと思うようになりました。目の前のネガティブなものをポジティブなものに変える、これはとても素晴らしいことなのではないでしょうか。
そんなペンマークを掲げているだけあって、慶應の人間は”都合よく”解釈するのがとても上手だなと感じます。(良い意味です)確かに慶應の解釈力をもってすれば、商品券もお土産になり得るのでしょう。私がアキレス腱を断裂してからも、力技や可動域を深められる期間だと、ポジティブな意味を与えてくれた部活の人たちにはとても助けられました。壁にぶつかった時、それをどう前向きに捉えられるようにするか、私は慶應のみんなから学ばなければならないようです。怪我のことを聞いてくれる人が思ったよりも少なく、寂しさを感じた時期もありました。思い返せば、代わりに力技の進捗を聞いてくる人の方が多かったように感じます。きっと慶應のみんなは、私のことを「下半身が使えない人」ではなく、「上半身を強化している人」というように”都合よく”解釈してくれていたに違いないと、私もまた慶應生らしく、”都合よく”解釈することで寂しさを落ち着けようと思います。
拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。