木を見て森を見ず

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます。経済学部2年の浅黄大楽です。

5月も終わりに差し掛かっている中、私が器械体操部に入部してから1年が経とうとしています。いつも支えて下さる先輩、スタッフ、OBOGの皆さまには感謝の思いでいっぱいです。今回は、私が1年ほど体操競技に取り組んできた中で感じたことを紹介させていただきます。

私が個人的に体操を一言で表す場合、「逃げられない」が最もしっくりくる表現だと思います。言い換えると、「自分と向き合う回数や時間が圧倒的に多い」といったところでしょうか。これは、私が高校まで続けていたサッカーと、体操の間にある競技特性の違いからより強く感じているのだと思います。

大きな違いは「相手」と「味方」です。体操では演技をする時、他のチームの選手が邪魔をすることは許されません。そして勝敗は、審判が採点した「絶対的」な点数によって決まります。しかし、サッカーではいかに相手が思い通りにプレーできないようにし、自分が思い通りにプレーできるようにするかを追求します。そして、各局面で相手を「相対的」に上回り続けることが勝利につながります。選手として総合的に劣っていても、相手の苦手分野で戦えば勝つことができるのがサッカーです。また、味方がいる分、お互いをカバーし合うことでより一層自分が得意とするプレーに注力することができます。

このような競技特性の違いから、私はサッカーと体操の向き合い方の違いを強く感じています。特に、私は自分の成長に割かなければいけないリソースを、戦い方の工夫に使ってしまっていた部分がありました。11人対11人で行われるスポーツであるため、純粋な個人の能力だけで勝てるほど単純ではありません。しかし、一人ひとりの力が大きいほど戦い方の幅は広がり、戦術の効果は大きくなります。もう少し自分に向き合い、弱点を克服していたらより良いプレーができていたのかもしれません。

少し話が脱線してしまいましたが、常に自分にベクトルを向け続ける感覚も、私が体操を楽しいと感じている部分の一つです。次の技をするには何が必要か、自分には何ができてできないのか、何ができるようになったのか、そしてそれはなぜなのか。地道ですができるまでの過程がはっきりしているため、一歩ずつですが成長を実感することができ、その成長が更なるモチベーションになります。また、「苦手な種目でも演技中に助けてくれる人がいるから大丈夫」なんてことはないため、そのような危機感も原動力に変えて頑張ることができています。

そんな体操の魅力を感じられるようになってきた私ですが、「執着しすぎ」、「囚われすぎ」、「固執しすぎ」と言われることが多々あります。今思えば、技の練習より前の段階である補強やサーキットなどの土台を完璧にしてから技に入ろうとしたり、ある程度できるようになっても次の技をやる前に既存の技を極めようとしている節がありました。技と技の繋がりを強く感じる分、できないことへの焦りも強くなってしまったのだと思います。しかし、一歩踏み込んだ、少し挑戦的な練習が意外とうまくいったり、それにより自分の苦戦している技の練度が上がったりすることがあります。これからは一つのことに囚われないよう、より広い視点で練習していきたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で今回のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。