根拠のない自信

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます。理工学部1年の伊藤利紀です。

早いもので、入部してから4ヶ月が経ち、今年度の授業も終盤に差し掛かってきましたが、入学したときには想像もしていなかったような、刺激的な日々を送らせていただいております。

初心者として器械体操という競技を始めた私は、まだまだわからないことやできないことが圧倒的に多く、先輩方や同期の皆と比べて大きな差を感じています。自分がいかに遅れをとっているのか実感するたびに、悔しさが込み上げてきて、それと同時に、「本当に今のままの練習量や取り組み方でみんなに追いつけるのだろうか」と不安になることもあります。倒立はいつまで経っても止まらないし、一度できるようになった技はまたできなくなるし、少し前の自分であれば、こうした状況に耐えきれず逃げ出してしまっていると思います。

そんな私を支えてくれているのが、ある友人からもらった「根拠のない自信」という言葉です。一見すると楽観的すぎる考え方にも思えますが、この言葉の本質は少し違います。「わからないけれどなんとなく上手くいく気がする!」というものではなく、「これをやったから上手くいくはずだと胸を張って言える根拠はないけれど、自分の可能性を信じて努力を重ねれば、それが実る未来があるかもしれない」という自分への期待に近いものです。新しいことに挑戦するとき、この言葉がいつも私に勇気をくれます。

もちろん、悔しいときや落ち込むときはあります。恥ずかしさで顔から火が出そうで、結局出ちゃったときだってあります。人間はそういう生き物だと、父が言っていました。そして再び立ち上がるのもまた人間という生き物だと、母が言っていました。兄は何も言っていませんでした。大事なのは、最後の瞬間まで、自分の可能性を信じることを諦めないことだと私は思います。

何事も、最初から根拠のある自信を持てる人などいません。だからこそ僕は「根拠のない自信」を大切にしつつ、自分らしく挑戦を続けていこうと思います。幸い、失敗しても大事なのは命ではないですし、鼻に詰めた失敗も笑い飛ばせるくらいの心の余裕は、少しずつ育てていくつもりです。

拙い文章ではありますが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。