無為の価値

こんにちは、本日のリレー日記を担当させていただきます、総合政策学部3年の小田切伊織です。

 近ごろ、久しぶりにまとまった「何もない時間」を過ごしました。暇というものがあまり得意ではない自分にとって、何をしたら良いのかわからず、戸惑いもありましたが、せっかくなのでそのときに感じたことを言葉にしてみようと思います。
 とはいえ、特別に印象的な出来事があったわけではありません。普段通り大学に行って授業を受け、終わったらそのまま帰るだけの一日でした。でも、自転車でキャンパスから駅までの3キロ強の道を走っているうちに、少しずつ心の中の緊張がほどけていくのを感じました。
 最近は、シーズンが始まったこともあり、練習にますます熱が入っています。自分なりに真剣に取り組んでいるつもりでも、なかなか思うように結果が出ない日々が続きました。「結果の出ない努力は言い訳にすぎない」と自分に言い聞かせている分、結果が出ないことが焦りや苦しさとなってのしかかり、しまいには「努力が足りないせいだ」と自分を追い込む材料にしていたように思います。
 しかし、今日の何もない時間の中で、そんな自分の考えに少しだけ立ち止まることができました。たとえ今は結果が見えなくても、それまでの積み重ねが無意味とは言えませんし、決めつけてしまうことも早計だと思います。これも自分の弱さであった、と感じたひとときでした。
 ときには立ち止まって、考えすぎていた心をほぐすことも、前に進むために必要なのかもしれません。焦る気持ちは消えませんが、改めて客観的に見たことで少し落ち着けたと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で今回のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。