特等席

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、理工学部管理工学科2年の伊藤利紀と申します。

半袖で過ごせる日が増え、夏の訪れを感じる今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

器械男子はこの2ヶ月で、公式戦が3回開催されました。そのうち2回では補助役として、応援席ではなくメインアリーナで試合を観る機会がありました。補助役を無事に務められるかという不安もありましたが、それ以上に、目の前で選手たちの試技を間近に見ることができることにワクワクしていました。実際、会場には独特の緊張感が漂っており、そんな中でも堂々と演技をこなす先輩方や1年生、さらには他大学の選手たちの姿を見て、自分も早くあの舞台に立てるようになりたいと強く感じました。

中でも、東日本インカレの雰囲気は圧巻でした。全国でもトップレベルの大学が一堂に会し、先日NHK杯に出場していたような有名選手も多数出場しており、会場全体が大いに盛り上がっていました。

私が補助役員としてメインアリーナに降りた際、目の前には跳馬のエリアが広がっており、まるで審判席と同じくらいの特等席から観戦することができました。出場選手たちのロイター板の蹴りの強さや、突き動作からの跳躍の高さには圧倒され、終始目が離せませんでした。中でも本当にすごいと感じたのは、どれだけ難度の高い技でも、実力のある選手はつま先や膝が伸びていて演技が丁寧だということでした。生で見ないとわからない細かい部分の美しさや緊張感を目の当たりにし、純粋にかっこいいと思いました。

思えば、「できないことをできるようにしたい」という単純な動機で始めた器械体操でしたが、他大学での練習や試合の帯同などを通じて、体操という競技の奥深さに惹かれていきました。そして何より、観る側ではなく魅せる側になりたいという気持ちが、はっきり芽生えました。6月中旬には僕にとって初めての公式戦が控えているので、そこで自分の100%を出せるように、現状に満足せず練習に励んでいこうと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で今回のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。