童心

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、理工学部1年の庄司眞菜です。

3週間前とは打って変わり、肌寒さすら感じる日が続いておりますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。今年は9月に入っても30℃を超える真夏日ばかりで、秋分の日をこえても夏が終わっていないように感じておりましたが、ここ数週間は涼しい日が続き、やっと長い夏が終わったように感じられます。夏が終わったばかりだというのに、朝晩は長袖1枚では寒く感じられる日もあり、季節とは足早に過ぎ去っていってしまうものだということを実感いたします。

さて、足早に駆け抜けていく時間を私はどれだけ大切に過ごせているのでしょうか。私は現在、私自身が過去に通っていた幼児教室でアルバイトをしており、土曜日の練習後には幼稚舎体操教室で先生をさせていただいております。そのため、生活の中で幼稚園生や小学生と関わる時間が多く、子どもたちとの関わりの中でたくさんの発見をしています。丸つけをしたプリントの名前欄にあったひらがなの「な」の字で、左側にあるカタカナのナのような部分が右側にあるものをみた時、久しぶりに文字を形として覚えていたころの感覚を思い出しました。私の腰ほどの身長しかない体で、私の膝までの高さしかない机と椅子に座って先生の話を聞く子どもたちを見ると、私もここで同じように話を聞いていたという記憶が、私自身のものでないように感じられて不思議な気持ちになります。

私は中学生の頃に引っ越しをしており、今アルバイトをしている幼児教室は私が中学生までの時間を過ごした懐かしい街にあります。普段は駅を出たら幼児教室に直行し、幼児教室を出たら駅に直行して帰宅してしまっているのですが、先日ふと思い立ってこの懐かしい街を歩いてみることにいたしました。住んでいたマンションや、誕生日ケーキを買ったケーキ屋さん、幼稚園帰りによく遊んだ公園に足を運ぶと、記憶より一回りか二回りも小さいエントランス、ショーケース、遊具がありました。特に、友達の中でも登り切ることのできる子が少なく、登り切っては1番上でドヤ顔をかましていたクマのような形をした遊具が、段違い平行棒の高棒ほどの高さだったことにはショックを受けました。しかしそれと同時に、あの遊具の高さや登ることの難しさを感じることができるのは、あの時の私だけなのだとも思いました。

今の私は様々なことを経験し、知らないことばかりだった頃の私のような毎日が新しさに溢れている日々は送っておりませんが、今の私にしか感じることのできない思いや気づき、感情の一つひとつを大切に噛み締めながら過ごしていきたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。