リーダーの在り方

皆様こんにちは、本日のリレー日記を担当させていただきます、法学部政治学科2年の伊保内啓佑です。もう夏休みも半分が終わったと考えると焦燥感に駆られますが、残りの1ヶ月も充実した日々を送れるように努めて参ります。

先日は全日本インカレの応援ありがとうございました。春先の怪我が尾を引き、思うような演技はできませんでしたが、私自身、引いてはチームにとって非常に有意義な試合となりました。自分の立てた計画に沿って、また一から自分の体操と向き合おうと思います。

本題に入ります。夏休みに入ってから時間を有意義に使おうと思い、今後のためにリーダーシップについて軽く勉強しましたので、こちらについて共有させていただこうと思います。
まず『ビジョナリーカンパニー』著者のジム・コリンズ氏によれば、優れたリーダーになるためには、「ビジョンを提示しそれをやり抜く力」が必須だそうです。つまり、リーダー自身が前進し続けられる人間でなければなりません。これはトップとしての「責務」であり、努力目標ではないそうです。
その上で心理学者のダニエル・ゴールマン氏によれば、それぞれのリーダーは6つのタイプに分けられます。

1.ビジョン型リーダーシップ:リーダーが夢を持ち、その夢に向かってメンバーを動かすスタイル。こちらのデメリットは共感しないメンバーはついていけないという点ですが、強い原動力を持つというメリットがあります。
2.コーチング型リーダーシップ:自分のやり方を押し付けるのではなく、各メンバーの性格や能力に基づいて彼らが目標を達成できるように支援するスタイル。こちらは短期的には効果は出ないものの、長期的にメンバーの強みが強化でき、主体性を育めるというメリットがあります。
3.民主主義型リーダーシップ:常にメンバーの同意を得ながら意思決定していくスタイル。こちらは多数が納得した状態で物事が進められますが、決定に時間がかかる上に分権的すぎてしまうことがあります。
4.親和型リーダーシップ:メンバーと調和し、感情的なつながりを作ることに焦点を当て、友好関係を築きながら進めていくスタイル。こちらは建設的なフィードバックが可能になりメンバーの士気向上に繋がりますが、ダラけた雰囲気になってしまうという危険性もあります。
5.ペースセッター型リーダーシップ:リーダーが行動を高い基準で示し、その基準をメンバーに求めるという、自らやってみせるスタイル。こちらはリーダーの求める基準にメンバーが萎縮してしまう危険は伴うものの、メンバーの士気が高い状態にあれば高い成果が得られるという可能性を秘めています。
6.指示命令型リーダーシップ:リーダーが細部まで指示命令し、メンバーがそれに従うスタイル。こちらは短期的には物事が上手く進みますが、メンバーがいつまでも自立しないというデメリットもあります。

ゴールマン氏は以上6つのタイプのリーダーシップを提唱しています。しかし、成果を出しているリーダーは特定のリーダーシップスタイルに依存しているわけではなく、その時の状況に応じて絶えずリーダーシップスタイルを使い分けていると言います。

確かに、私が尊敬してやまないヘッドコーチ首藤聡史先生を思い返してみると、強いビジョンを持ち、自分のやり方を押し付けるわけではないが、背中で見せ、部員と調和し、時には細かい指示を出してくださるような素晴らしいリーダーであると感じました。

では我々に今必要なリーダーとはどんな人物なのか。それは改めて考える必要があるということが、今回の全日本インカレではっきりしました。我々で今一度熟慮し、学生主体で動いていけるようになっていく必要があります。私だけでなく、メンバー全員でそのリーダー像を作っていければと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。