失敗は成功のもと?

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、薬学部薬科学科1年の西尾颯馬です。

つい先日、およそ3週間のオンライントレーニング期間が明け、有り難いことに体育館での練習に戻ることが出来ました。再開直後であるため逸る気持ちはありますが、怪我には十分注意を払って練習を行っていきたいと思います。

このオンライントレーニング期間では、私は普段練習に充てていた時間をどうにか有効活用しようとしておりました。そんな中で論文を読んでいると興味深い記事を見つけました。
「Not Learning From Failure—the Greatest Failure of All」というタイトルの論文です。人間は失敗からあまり学ばないということが書かれていました。“失敗は成功のもと”とはよく言ったもので、人間が失敗から学ぶことは当然のことだと多くの人は考えていると思います。しかし、この研究では失敗した人はほとんど学んでおらず、人間は自分の失敗から学ぶことが出来ないと結論付けるに他無い結果となっておりました。
また、テストを行い、正解したところのフィードバックを与えられたグループと間違えたところのフィードバックを与えられたグループの二回目のテストの正答率を比較するという実験がありました。そこでも前者のグループは正答率が上昇しているのにも関わらず、後者はほとんど変化がありませんでした。
このような結果となるのは、人間は自分自身が失敗すると自尊心を損ねないために、失敗したことから目を背け学習することをやめてしまうことが理由のようです。どうすれば失敗から学べるのかということも論文において調査されており、それにより分かったことは他人の失敗からは学べるということです。また、失敗を自己から切り離して考えることでも学べるとされています。どちらも客観的であるため自尊心を損なわず、失敗を成長の糧とすることが出来るのだと思いました。
自らの練習を省みても、数多くの失敗よりも数回の成功したときのポイントを掴むことで多くの収穫を得ているように思います。しかし、このような方法だと失敗が活用出来ておらずあまり効率の良い練習ではありません。そのため、技を撮影することや部員の技をみることなど、客観性が担保される状態を作り上げることを、さらに重要視していく必要があると感じました。失敗を繰り返さないことは練習に限らず生活する上で枢要なことであるため、「客観性」を意識して失敗と向き合っていきたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。