最高の話し方

 皆様こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、環境情報学部1年の上田乃維です。トランポリンは全日本インカレまで残り1週間となり、試合に向けた最終調整を行なっております。8月も中旬に入りましたが、新型コロナウイルスの影響で気温が高い中でも常にマスクを着用せねばならず、とても過ごしにくい夏を送っているように感じます。皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、今回のテーマは「話し方」です。皆様は普段、伝えたいことがなかなか伝わらず、もどかしく感じた経験はないでしょうか。私は、練習中コーチに自分の演技の感覚を伝えたい時や選手同士でのお互いの演技に対するフィードバックを伝えたいときに、空中での感覚をうまく伝えられず、もどかしく思うことがあります。そこで私は、「話し方」について少しだけ勉強してみました。本日はそこで得た「話し方」に関する知見を皆様と共有させていただきたいと考えております。
 まず、対人コミュニケーションにおいて重要となってくるのは、「聞き手をどんな気持ちにさせるか」ということです。なぜなら、人間は相手が何を言ったのかはすぐ忘れてしまいますが、どのような感情を抱いたのかは不思議と脳に記憶されやすいからです。2,3日前に誰かと交わした会話の内容を思い浮かべてみてください。どれほど覚えているでしょうか。私はほとんど覚えていませんし、皆様のなかでも鮮明に覚えていらっしゃる方は少ないかと思います。しかし、その会話でどのような感情を抱いたかは覚えています。例えば、私は4日前の練習でコーチからいただいたアドバイスを100%は覚えていません。しかし、アドバイスを受けた際、自分のイメージと自分の演技にズレが生じており、焦りという感情を抱いたことは覚えています。ですから、いただいたアドバイスをメモしていたノートを見返すとその時の感情が浮かび上がります。
 つまり、コミュニケーションの成功とは、相手の感情に訴えかけることなのです。そこで大切になってくることが、「共感」です。共感することで相手の感情により近づき、相手の立場になって考えることができます。そうすることで、相手はどのようなコミュニケーションを求めているのかが分かるようになり、何を伝えるかだけにフォーカスせず、どういう気持ちにさせるかを考えてコミュニケーションを取ることができるようになると思います。その先に、伝えたい情報を含ませることで相手のより深い場所へ響く情報の発信となり得ると思います。皆様もぜひ、これからの会話では「共感」を意識し、相手の感情に訴えかけるコミュニケーションをとってみてください。
 私は小学生の頃から自分の演技に対する感覚をうまく相手に伝えることができないと感じていたため、自分の普段のコミュニケーションを見つめ直す機会としてこのような内容にしてみました。全日本インカレまで残り少ない日数ですが、部員同士切磋琢磨しあい、より高みを目指して練習に励みたいと思います。
拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。