気づくだけでは

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、文学部1年の小澤智也です。

まもなく春休みが終わって新学期に突入し、文学部の私は他の学部に先駆けて2年生から三田キャンパスの方に移動となります。新たな環境、新たな生活習慣に戸惑うことも多々あるかもしれませんが、その不自由ささえも楽しんで実り多いキャンパスライフを過ごせるよう日々精進していきたいと思います。

我々慶應義塾体育会器械体操部は、競技力、人間力ともに「日本一の体操部」となることを長期ビジョンに掲げて活動しています。そしてそこに至る今年のビジョンとして「気配り、目配り、心配り」というものがあります。これは些細なことに気づき、実行することで良好な人間関係を築くことを目的としています。そのための施策の一環として、先月から「Good jobカード」という制度ができました。これは練習内外の部員のいいところを見つけたら備え付けのカードに宛名とコメントを書いてその人に渡し、もらった人はそれを体育館の階段前のホワイトボードに貼り付けて可視化する、というものです。

皆様もご存じの通り、体操競技は減点方式の競技で、その特性上どうしてもマイナスな面に目が行きがちです。もちろんマイナスな面を見て改善に努めるのも重要ですが、常にネガティブなことを考えるのは人間だれしも辛く、苦しいことです。そんな競技をしている私たちだからこそ、日常の中でお互いのいいところに気づいて褒め合うというポジティブな面を私たち自身で作る試みが必要であり、部内のポジティブな雰囲気が結果として外部に応援したいと思ってもらえる集団形成に繋がると思います。

偉そうに語ってしまいましたが、私自身、先月はカードを貰うこともあげることもあまりできませんでした。振り返ると、部員のいいところに気づいたとしてもカードを書くことを面倒に感じてしまっている節がありました。気づいていたのに相手に伝えず気づかないふりをしていたわけです。ポジティブな面を形成するためには行動することが不可欠だと認識していながら実行には至っていなかった自分を反省するとともに、応援してもらえる人、組織になるために器械体操部の一員としての当事者意識を持って新年度の活動に励んでいきたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。