箴言

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、法学部政治学科1年の釜屋有輝です。

3月ももう直ぐ終わりということで、2ヶ月間に渡る春休みも終盤に差し掛かっています。自分の時間に多くを費やせた春休みが終わるのは心許ない反面、新年度が始まることに心躍らせているのは私だけでしょうか。

さて、私事ではございますが、現在とある試験に向けて猛勉強の最中でして、春休みも多くの時間をそこに割いておりました。1本3時間弱の講義を視聴することになりますのでなかなかの忍耐力が必要です。しかし、講師の方もそれを見兼ねてか、3時間のうち10分程度ではありますが、たわいもない雑談をしてくれることがあります。意外にもその雑談が面白かったので今日はその雑談を紹介させていただこうと思います。

私の担当講師は「山本」といい、どうやら界隈では「ヤマケン」というあだ名で親しまれているようですが、果たしてそれが山本ケンタなのか、山本ケンジなのか、この人の講義を100時間以上聞いているにも関わらず知りません。そんな「ヤマケン」の雑談はとある受講生からの相談に答えるという名目で始まりました。やはり「どうしたらテストで成績を伸ばすことが出来るのか」という質問は講師に最も多く寄せられる質問だそうです。この質問に対して「ヤマケン」はこのように答えていました。「自分が実力を発揮する場で必要となる力はcapacityとabilityが必要になる」のだと。ここで言うcapacityとは自分の頭の容量、すなわちインプットする力。どれだけ効率よく知識を蓄えることができるか、そんな力を指しています。そしてabilityとはそのインプットしたものをどれだけ本番で発揮できるかという力を指します。テストでいう点数はこのcapacityとabilityの掛け算で成り立つそうです。つまり、自分の頭に知識として蓄えられていてもそれを本番で発揮する力(アウトプットする力)が伴っていなければ、結果はついてきません。だからといって、全く勉強せずに本番だけの神頼みでテストに臨むのではcapacityが0ということですから、結果的に点数は伸びないということになります。これが掛け算であることの所以です。こんなことを講義の冒頭で言われ、自分なりにその力について考えてみました。私はどちらかというと日頃からコツコツと積み上げる力(ここでいうcapacity)には長けているように思ったのですが、その反面、プレッシャーに負けて本番で力が発揮できない(ここでいうability)ことが多いように感じました。それはこういった勉強の面に限りません。まさに体操競技の面でも同じことが言えます。この競技をするにあたって練習が全てであることは自明であり、まさにcapacityは競技面でも必要不可欠です。しかし、練習で出来ていたことが試合で出来ず、涙を飲んだことがどれだけあったでしょうか。少なからず誰しも経験したことがあると思います。つまり、abilityも必要不可欠となるわけです。前に述べたように、結果はcapacityとabilityの掛け合わせで成立しますから、自分にはどちらの力が足りていないのかを把握し、それに見合った対策を講じていく必要があります。ただ漫然と練習しているだけでは実践的な力、abilityは養われませんし、だからといってただ実践的な練習ばかりを積んでいても結局、練習することに対する基礎的な力が無いわけですから実践練習をしたことだけに満足してしまうように思います。少なからず私のようなability弱者は如何に本番を想定した状態で練習に臨むことが出来るかがとても重要になってくるのでしょう。

これから始まる新年度。皆様も今一度、自分を見つめ直し、新たな自分をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

長くまとまりのない文章となりましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。