5月30日(土)、5月31日(日)彩の国くまがやドームにて行われました、第59回東日本学生体操競技選手権大会の観戦記をご報告いたします。
関係者の皆様は、For OBOGのページから動画も見られますので、ぜひそちらと併せてご覧になってください。
男子団体観戦記をご報告いたします。
男子団体…小田切伊織(総4)、吉田一真(法法3)、篠田晴三朗(文2)、辻岡大歩(法法2)、中村真成(法政2)

1種目め…平行棒
1番手、篠田
1ヶ月ほど前に突き指をしてしまい、今回は棒下倒立を抜いた構成で臨んだ。全体を通して安定した演技が見られた。今後はバクダンで腕支持をする際の膝曲がりやその後の前振りの姿勢を改善していく。
2番手、吉田
東日本グループ選手権と同様の構成で臨んだ。ディアミドフひねりではしっかり倒立に収められ、その後の開脚横上がりもスムーズに実施することができた。今後は終末技を後方屈身二回宙返りにすることを最優先に練習をしていく。
3番手、辻岡
東日本グループ選手権と同様の構成で臨んだ。演技冒頭のティッペルトは成功したものの、Dツイスト後の閉脚横上がりで落下をしてしまった。Dツイスト後はそのまま中に戻る形で練習していたものの、演技の幅の効かなさが顕著に現れた実施であった。
4番手、小田切
序盤のディアミドフひねりでは、倒立姿勢を狙いに行き過ぎてしまった。バランスも崩してしまい、振り戻りの減点も受けてしまったが、それ以降は落ち着いた演技をすることができ、8点を超えるEスコアを獲得できた。今後は技術面を見直しつつ、冬場に練習していたバブサーを演技に組み込めるようにしていく。
5番手、中村
演技中盤のアームカットは無事成功させることが出来た一方、直前のピンコでは腕支持姿勢で耐えることが出来ずスイングを挟んでしまったり、後ろ振り上がり倒立も不認定となったり、宙返りおりも肩が倒れ捻って着地する形となった。今後は伸肘倒立の習得の他、減点をいかに減らす実施が出来るかが課題になる。
2種目め… 鉄棒
1番手、篠田
この冬課題としていたアドラーハーフの角度は多少の改善は見られたが、まだ改善の余地はあるように感じる。今後はさらなるアドラーハーフの技術向上に加え、ギンガーのキャッチの際の足割れや終末技の姿勢、着地なども向上させ、Eスコア8点台を目指していく。
2番手、吉田
東日本グループ選手権と同様の構成で臨んだ。アドラーハーフで脚が開いたり、ギンガーでバーに近づきすぎたりなど全体的に粗さが目立った実施だった。最後まで通し切る力はついてきているので、Eスコア8.0を目標に一つひとつの技のクオリティを上げていく。
3番手、辻岡
東日本グループ選手権から、チェコ式車輪を抜いた構成で臨んだ。練習からかなり安定した演技が可能な種目であったため、着地を止めることはできなかったものの、丁寧な演技をすることができた。しかし、Eスコアとしては伸ばすことができず、さらに美しく、丁寧な演技を心がけて練習していく。
4番手、小田切
会場練習で、バーに合わせきることができず開脚トカチェフを抜いた演技の実施となった。全体として落ち着いて実施していたものの、角度を狙い切るという点ではまだ粗さが目立つ結果となった。大きく構成を変えることはないため、落ち着ける種目にできるようにしていく。
5番手、中村
現在練習中の技を省き、Eスコアを取れるような構成で臨んだ。丁寧な演技を行うことはできたが、今後は飛び越しや移行、前方車輪などの練習中の技を確実に通しに入れ込み、技数不足を確実に解消していきたい。また、後方車輪から直接宙返りに繋げ、中断や無駄な減点のない演技を組むことを目標にしていく。
3種目め… ゆか
1番手、吉田
東日本グループ選手権と同様の構成で臨んだ。4コースのうち3つの着地を決めることができた。今後は前方ダブルと、終末技のダブル系を構成に入れられるように技の練習と体力作りを並行していく。
2番手、篠田
前方2回ひねりと前方2回宙返りを入れグループ要求を満たした構成で臨んだ。大過失こそなかったものの、全ての着地が大きく乱れてしまいEスコアは7点前半という結果になった。今後はひねりの技術向上をし、着地を狙いにいけるようにしていく。
3番手、辻岡
後方2回半〜伸身前宙のシリーズを後方2回半のみに変更し、演技に臨んだ。最終節の後方屈身ダブルの着地を止めることができ、スティックボーナスを獲得した。今後は前方ダブルを入れた構成で臨み、スティックボーナスも安定して獲得できるようにしていく。
4番手、小田切
新たに1回ひねり~前方かかえ込み2回宙返りを入れて臨んだ。5節すべてで安定した着地を見せ、終末技も止めることができ、13点を超える点を獲得できた。床は着地回数が多く止められるかが高得点に直結するため、着地姿勢までを意識した練習をしていく。
5番手、中村
会場独特の床の感触に苦戦した。前方一回ひねりを成功させることが出来たが、着地が未だ不安定であるため、払拭できるよう床を見ながら着地する捌き方を磨いていきたい。技数は充足しているが、後方系でより高難度の技が出来るよう強化していきたい。また、前後開脚での減点が現状では免れないため、グループⅠの技を増やしていけるよう練習を積みたい。
4種目め…あん馬
1番手、吉田
東日本グループ選手権と同様の構成で臨んだ。特に停滞することなく演技することができたものの終末技はC難度になってしまった。今後は確実にD難度以上で終末技を実施することと、移動系のD難度の技の習得を目標に練習を積んでいく。
2番手、辻岡
東日本グループ選手権とは構成の大きな変更はせずに臨んだ。序盤のDコンバインで乱れたものの、おりまで通し切ることはできた。しかし、移動技のクオリティやおり技がC難度での実施となったことから、点数を伸ばすことができなかった。今後はDスコアの向上ではなく、Eスコアに注力していきたい。
3番手、篠田
大きな乱れもなく概ねベストと言える演技ができた。今後はロスとEおりを組み込んだDスコアを上げた構成で安定させ、13点を取ることを目標に練習していく。
4番手、小田切
従来から本番になると硬い演技になってしまい、課題の多い種目であったが、今大会では胸から大きく回す演技がみられた。しかしながら終末技直前に腹筋が攣ってしまい、崩れてしまう結果となった。あん馬はいつでも不安の残る種目ではあるが、鉄棒同様に落ち着ける種目にしていきたい。
5番手、中村
出来る技を通し切ることを目標に臨んだ。技数減点を解消するために逆交差を直前で構成に入れ込んだため、無駄な動きの多い捌きとなり減点されてしまったが、中断なく通しきることができた。今後は縦旋回や伏臥の習得、そして何より旋回の安定性を高め、技数を充足させた構成を作れるよう努力していきたい。
5種目め… つり輪
1番手、吉田
これまでと同様の演技構成で臨んだ。大きなミスはなかったものの振り上がり十字懸垂の持ち込みの高さや、全体的な倒立の反りによりEスコアを伸ばすことができなかった。今後は確実な振動力技の習得を最優先に練習に取り組んでいく。
2番手、辻岡
これまでと大きな構成の変更はせずに臨んだ。着地を止め、スティックボーナスの獲得はできたものの後ろ振り上がり倒立の肘曲がりがまだ目立つため、Eスコアの向上が見込まれる。また、Dスコアを高めるため、力技とおり技の習得に励んでいく。
3番手、篠田
冬に倒立の強化に取り組んだ結果、昨年の全日本インカレからEスコアが1点近く上がる結果になった。今後も倒立の強化と終末技の姿勢の改善をしさらにEスコアを伸ばしていく。
4番手、小田切
あん馬での攣りが抜けないまま臨んだ演技であった。そのためか、1つひとつのキメであったり、姿勢が疎かになってしまう場面が多くあった。Dスコアが低い分丁寧な演技ができるように練習から心がけていく。
5番手、中村
高校時代からさほど構成が変わらなかったため、唯一安定した通しを行うことが出来た。しかしながら、前ロールの肘曲がりやタイミングの他、クーゲルでの姿勢など改善の余地は多く残されており、Eスコアを向上させるために注力していきたい。また、振動力技のグループ点を獲得するためにけ上がり脚前挙の習得は今後確実に行っていきたい。
6種目め… 跳馬
1番手、吉田
カサマツを実施し、高い姿勢で着地を止めることができた。未だ突きからの上昇が弱く高さのない実施になっているので、長い目で見てアカピアンが跳べるよう助走や突きの動作を改善していく。
2番手、辻岡
カサマツを実施した。着地を狙いに行ったが、開くのが早く、前に大きく1歩を出したためEスコアを伸ばすことができなかった。冬場から行ってきたアカピアンの練習を継続し、今後の試合で使えるようにしていく。
3番手、篠田
公式戦で初めてとなるアカピアンを実施した。まだ粗さは目立つものの、なんとか成功させることができた。今後は着手やひねりのキレを改善し、余裕を持って着地を狙いにいけるように練習をしていく。
4番手、小田切
今大会ではドリックスを実施した。直前練習では調子がよく、成功の兆しが見えたが、本番ではひねりを急いでしまい、尻もちをついてしまった。まだ、跳ぶことに対して恐怖心が残っているため、練習を増やし、落ち着いて実施できるようにしていく。
5番手、中村
屈身ツカハラを実施した。試合直前起こした助走が出来るようになり、振り上げが上手くいくようになったため、なるだけ屈身姿勢で飛ぶように努力した。開いて着地を取りに行く癖を防ぐため、ギリギリまでタックルをかけて回し込んだために後方に大きく動いてしまったが、なんとか成功できた。今後は伸身姿勢での実施を目標に練習していきたい。
今大会は、男子団体としての初戦であった。メンバー数が足りない中での試合で、全体として2回の大過失を出してしまったが、常に声を掛け合い、早慶戦や全日本インカレに向けての良いスタートダッシュとなった。今後は各メンバーのDスコアを上げつつ、丁寧な演技に磨きをかけていきたい。
小田切は、去年の全日本インカレ以来、9か月ぶりの試合となった。冬場の通し込みもあり、落ち着きかつ精度の高い演技が多くみられた。また、崩れたとしても立て直せる粘り強さといった面でも成長がみられたように感じる。今後はDスコア向上とともに安定した演技でチームを引っ張っていけるようにしたい。
吉田は、東日本グループ選手権で出てしまった2つの大過失をどちらも改善し、全体を通して安定した演技を行うことができた。2つの試合を通して6種目ストレスなく通すことができるようになってきた。そのため今後の早慶戦、全日本インカレではDスコアを上げて臨めるよう技の練習と通しを両立していきたい。
篠田は、新技を多く組み込んだ上で大過失なく6種目を通し切ることができた。しかし、一方でEスコアの面では多くの課題がみられた。今後は全日本インカレに向けて技の完成度を上げ減点の少ない演技を出来るように練習していく。
辻岡は、1種目目で大過失があったものの、引きずることなく演技を行うことができた。しかし、今大会は予定していた演技構成ではなかったため、早慶戦や全日本インカレでDスコアを上げ、丁寧な演技ができるように練習を積んでいきたい。
中村は、大学デビュー戦、そして高校の引退試合2年ぶりとなる試合で、試合勘が大きく欠如していたため心配だったが、周囲の支えもあり何とか通し切ることができた。しかし、演技内容は満足できる物ではなく、レベル差を痛感した。今後は技数不足や中断のない実施、技の難度向上に取り組んでいきたい。
(記:小田切伊織、吉田一真、篠田晴三朗、辻岡大歩、中村真成 )
続いて、女子個人の観戦記をご報告いたします。
女子個人… 庄司眞菜(理3)、柄本莉奈(法政2)

1種目め…跳馬
1番手、庄司
転回跳び一回ひねりを実施した。突きの姿勢に課題の残る演技となったが、まとまった跳躍を行うことができた。今後は難度の高い技の練習に努めたい。
2番手、柄本
転回跳びを実施した。変わらず腰の反りが気になる跳躍となったが、着地は小さく前一歩に収めることができた。直前練習まで転回一回ひねりを跳ぶか迷ったが、転倒の可能性が大きかったため一般規則の今大会では安全策を選んだ。今後は、転回一回ひねりを安定させ、ツカハラなどの新技にも挑戦していきたい。
2種目め…段違い平行棒
1番手、柄本
前大会と同じ構成で臨んだ。停滞を一回に抑えられるよう励んだが、フットカットで前に進んでしまいけ上がりで詰まり、ともえで押し切れず空回りしてしまった。その後はけ上がりから宙返りおりをつなげることができたが、荒削りな演技となってしまった。膝やつま先のゆるみも目立ち、今後はEスコアを伸ばせるよう努めたい。
2番手、庄司
前大会と同様の構成で臨んだ。け上がりや振り出しにおける、膝やつま先のゆるみが気になる演技となったが、不安要素であった前方足裏支持回転も認定され、停滞のない実施をすることができた。今後は車輪や倒立を入れた構成の練習に取り組みたい。
3種目め…平均台
1番手、庄司
前大会と同様の構成で臨んだ。難度の高くない構成であるため、ふらつきや落下のない演技ができるように努めた。前大会では二度落下してしまったが、今大会では落下のない安定した実施となり、高いEスコアを出すことができた。今後は難度をあげた構成を組めるよう練習を積んでいく。
2番手、柄本
前大会の構成から、上がりを変更した構成で臨んだ。新技として入れた上がりであったが、自信を持って実施することができた。一方で、練習から後方倒立回転の不安定さが目立ち、落下はしなかったもののふらつきや膝とつま先の緩みが目立った。全体を通してもふらつきが多く、おりも大きく一歩出てしまったため、細部にまで気が使えるよう練習に励んでいきたい。
4種目め…ゆか
1番手、庄司
前大会の構成から、一節目の前宙ロンダート宙返りの後方宙返りを後方屈身宙返りに変更した構成で臨んだ。アクロバット系の技の空中姿勢や形、ダンス系の技の難度落ちなどが多く見られたため、今後は技の精度向上およびひねりを入れた技の練習を行う。
2番手、柄本
前大会と同じ構成で臨んだ。前大会では、一本目の後方伸身一回ひねりが狂ってしまったため、今回の目標は余裕を持って実施することであった。目標を達成することはできたが、二本目の前宙〜ロンダートでは高さのない前宙でロンダートが詰まってしまった。今後は、全てのアクロラインをスムーズに行えるよう、引き続き取り組んでいきたい。
今大会は、前大会である東日本グループ選手権大会から一か月あけた試合となった。前大会で落下の目立った平均台では、この一か月間調整を重ね、庄司、柄本ともに落下のない演技を実施することができた。前大会、今大会は個人戦であったが、今後は早慶戦、慶同戦、霜月杯といった団体戦が控えているため、団体戦に向けた練習にも取り組みたい。
庄司は、今大会で大過失のない演技を実施することができたが、ゆかのダンス系の技や、段違い平行棒、平均台の細部の意識など、改善点が多く残った試合となった。次の公式戦までは期間が空くため、できる技の精度を上げつつ、新技の練習を積極的に行っていきたい。
柄本は、粘って大過失なく演技を行うことができて満足のいく結果となったが、練習で出ないミスや細部の粗さが目立った。また、姿勢の改善が見られ、Eスコアの伸びが感じられたが、まだ膝やつま先の緩みが見られるため改善できるよう努めていく。次の公式戦までは期間が空くため、苦手種目の段違い平行棒や新技練習にも力を入れたい。
(記: 庄司眞菜、柄本莉奈)
最後になりましたが、審判を務めていただきました村上涼平監督(H28)、コーチを務めていただきました首藤聡史先生、有江航優先輩(R2)、土合和先輩(R3)、ありがとうございました。また、今大会の出場にあたり、ご指導・ご支援を賜りました、三木康弘監督(S62)、永久千尋監督(H18)、塚田治夫先輩(S47)ありがとうございました。
今回の試合には御多忙の中、松平定紀先輩(S51)、加藤直之先輩(S56)、安藤伸樹先輩(S57)、岩垂英彦先輩(S61)、岡﨑隆誠先輩(H06)、黒井一実先輩(H10)、佐野浩平先輩(R3)、井上万由先輩(R6)、稲垣香花先輩(R8)、小澤智也先輩(R8)、加藤万葉先輩(R8)、釜屋有輝先輩(R8)、立花陽空先輩(R8)、並びに多くの保護者の方々にご観戦いただきました。この場をお借りし、深く御礼申し上げます。
