「天皇杯」第75回全日本体操競技個人総合選手権 観戦記

2021年4月16日(金)、群馬県 高崎アリーナにて行われました、第75回全日本体操個人総合選手権の観戦記をご報告致します。

男子個人総合…金子航大(商4)

1種目め…あん馬

最初のとびダブルセア〜とびセアひねりを流れ良く実施すると、続くDフロップを雄大に決めた。その後のとび横移動を正確に実施すると、続くDコンバインを丁寧に決めた。その後のシュテクリBを落ち着いて実施すると、続く伏臥を難なく決めた。その後の旋回は馬端に足が当たってしまったが、何とか堪えると、続くシュテクリAをしっかり実施した。最後の逆リア倒立3部分移動下りは倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか決めた。

2種目め…つり輪

最初のけ上がり脚前挙を正確に決めると、続く開脚上水平を力強く実施した。その後の翻転倒立はバランスを崩してしまったが、何とか堪えると、続く後ろ振り上がり倒立をしっかりと決めた。その後のジョナサン〜ヤマワキを確実に実施すると、続く後ろ振り上がり支持〜脚前挙〜屈腕屈身力倒立をスムーズに決めた。最後の後方抱え込み2回宙返り1回半ひねり下りの着地は大きく前に1歩動いてしまった。

3種目め…跳馬

伸身ユルチェンコ2回ひねり跳びを実施した。勢いのある跳躍であったが、回転が足りず、着地は手を着いてしまい、ラインオーバーとなってしまった。

4種目め…平行棒

最初の棒下宙返り倒立を落ち着いて実施すると、続く棒下宙返り支持〜脚前挙〜伸肘倒立を丁寧に決めた。その後のツイスト倒立は倒立姿勢からやや外れてしまったが、続く車輪倒立はしっかりと実施した。最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は大きく後ろに4歩動いてしまった。

5種目め…鉄棒

最初の伸身コスミックを雄大に決めると、その後のエンドーをスムーズに実施した。続く開脚トカチェフを丁寧に決めると、その後のホップターンを正確に実施した。続くシュタルダー〜シュタルダーひねりを流れ良く決めたが、最後の伸身月面宙返り下りの着地は小さく後ろに2歩動いてしまった。

6種目め…ゆか

今回新しく取り入れた、1節目の後方抱え込み2回宙返り1回ひねりの着地を小さく後ろに1歩に抑えたが、2節目の前方伸身宙返り1回ひねり〜前方伸身宙返り2回ひねりの着地は大きく後ろに1歩動いてしまった。3節目の後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりの着地をピタリと止めると、4節目の後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り1回半ひねりの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。5節目の後方伸身宙返り2回ひねりの着地を小さく後ろに1歩に抑えると、続く脚上挙を丁寧に決めた。最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地は小さく前に1歩に抑えた。

今大会は金子にとって、初めての全日本選手権の舞台であった。独特の緊張感の中、スタート種目のあん馬は何とか通したものの、その後の跳馬では足首を怪我してしまった。しかし、その後も集中を切らすことなく、最終種目のゆかまでしっかりと通し切ることが出来たことは、今後の自信に繋がる非常に良い経験だった。今回の経験を活かし、5月に控える国体予選、東日本インカレでは自信に溢れた演技内容を見せれるよう、更なる技術の向上に励んでいきたいところである。

最後になりましたが、チームリーダーを務めていただきました首藤聡史先生ありがとうございました。また、今大会はご多忙の中、塚田治夫会長(S47)、松平定紀先輩(S51)、岡﨑隆誠先輩(H06)、土合和先輩(R3)にご観戦いただきました。加えて、オンライン中継でも、多くの先輩方、並びに御父兄の方々にご観戦いただきました。この場を借りて深く御礼申し上げます。

(記:金子航大)