令和3年度神奈川県体操競技選手権大会兼第76回国民体育大会神奈川県予選会 観戦記

2021年5月5日(水)、神奈川県 県立スポーツセンターにて行われました、令和3年度神奈川県体操競技選手権大会兼第76回国民体育大会神奈川県予選会男子個人総合の観戦記をご報告致します。
なお、金子は怪我の為、あん馬、つり輪、平行棒、鉄棒のみの出場となりました。

男子個人…金子航大(商4)、泉颯真(法2)、八木滉大(文1)

1種目め…つり輪
1番手は金子。最初のけ上がり脚前挙を落ち着いて決めると、続く開脚上水平を力強く実施した。その後のほん転倒立を難無く決めると、続く後ろ振り上がり倒立をしっかりと実施した。その後のジョナサン〜ヤマワキを正確に決めると、続く後ろ振り上がり支持〜脚前挙〜屈腕屈身力倒立を丁寧に実施した。最後の後方抱え込み2回宙返り1回半ひねり下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。
2番手は泉。最初の肩転位を落ち着いて決めると、続く後ろ振り上がり十字懸垂を力強く実施した。その後の後ろ振り上がり支持〜脚前挙を丁寧に決めると、続く伸肘倒立を確実に実施した。その後のほん転倒立は倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか堪えると、最後の抱え込み月面宙返り下りの着地はピタリと止めた。
3番手は八木。最初の肩転位をしっかりと決めると、続くけ上がり脚前挙は脚前挙姿勢からやや外れてしまったが、何とか実施した。その後の前ロール〜クーゲルン〜後ろ振り上がり支持をスムーズに決めると、続く屈腕屈身力倒立はバランスを崩してしまったが、何とか堪えた。最後の後方伸身宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。

2種目め…跳馬
1番手は泉。今回新しく取り入れた、伸身カサマツ跳び半ひねりを実施した。力強い助走から突き手の入った跳躍であったが、着地は小さく後ろに2歩動いてしまい、ラインオーバーとなってしまった。
2番手は八木。伸身ツカハラ跳びを実施した。勢いのある跳躍であったが、着地は大きく後ろに2歩動いてしまった。

3種目め…平行棒
1番手は八木。最初のけ上がり〜脚前挙はしっかりと決めたが、続く伸肘倒立はバランスを崩してしまい、ダブルスイングとなってしまった。その後の移行〜腕支持前振り上がりを丁寧に実施すると、続く後ろ振り上がり倒立は倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか堪えた。最後の後方伸身宙返り下りの着地はピタリと止めた。
2番手は金子。最初の棒下宙返り倒立は肘が曲がってしまったが、何とか堪えると、続く棒下宙返り支持〜脚前挙を落ち着いて決めた。その後の伸肘倒立を正確に実施すると、続くツイスト倒立は倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか堪えた。その後の車輪倒立は確実に決めたが、最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は後ろに転倒してしまった。
3番手は泉。最初の棒下宙返り支持を落ち着いて決めると、続く脚前挙〜伸肘倒立をスムーズに実施した。今回新しく取り入れた、その後のツイスト倒立は倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか堪えると、続く腕支持前振り上がり〜後ろ振り上がり倒立を丁寧に決めた。最後の後方抱え込み2回宙返り下りの着地は大きく前に1歩動いてしまった。

4種目め…鉄棒
1番手は金子。最初の伸身コスミックを雄大に決めると、その後のエンドーを確実に実施した。続く開脚トカチェフを丁寧に決めると、その後のホップターンを正確に実施した。続くシュタルダー〜シュタルダーひねりを落ち着いて決めると、最後の伸身月面宙返り下りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。
2番手は泉。最初のとび越し〜け上がり倒立を落ち着いて実施すると、続く前方車輪〜エンドーを正確に決めた。その後の後方車輪〜シュタルダーを丁寧に実施すると、最後の伸身月面宙返り下りの着地をピタリと止めた。
3番手は八木。最初のとび越しを何とか実施したが、その後のけ上がり倒立ひねりは勢いが足りず、振り戻ってしまった。続くほん転倒立は倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか堪えると、その後のツイスト倒立〜前方車輪〜移行を難無く決めた。最後の後方伸身宙返り下りの着地は大きく前に1歩動いてしまった。

5種目め…ゆか
1番手は泉。今回新しく取り入れた、1節目の後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりは、蹴りを上手く合わせることが出来ず、着地は大きく後ろに2歩動いてしまった。2節目の後方伸身宙返りの着地を小さく後ろに1歩に抑えると、3節目の前方伸身宙返り〜前方伸身宙返り1回ひねりの着地は上手くまとめた。続く伸肘倒立、移行を丁寧に決めると、4節目の前方伸身宙返り1回半ひねりの着地を小さく後ろに1歩に抑えた。最後の後方伸身宙返り2回半ひねりの着地は大きく前に2歩動いてしまった。
2番手は八木。1節目の前方伸身宙返り2回ひねりの着地は大きく横に1歩動いてしまい、ラインオーバーとなってしまった。2節目の前方伸身宙返り1回ひねりの着地を小さく前に1歩に抑えると、3節目の後方伸身宙返りの着地をピタリと止めた。その後のトンフェイを難無く決めると、続く前後開脚〜伸肘倒立はバランスを崩してしまったが、何とか堪えた。4節目の前方伸身宙返り半ひねりの着地を小さく後ろに1歩に抑えると、最後の後方伸身宙返り2回ひねりの着地をピタリと止めた。

6種目め…あん馬
1番手は金子。最初のとびダブルセア〜とびセアひねりをスムーズに実施すると、続くDフロップを確実に決めた。その後のとび横移動を落ち着いて実施すると、続くDコンバインは馬端に脚が当たってしまったが、何とか堪えた。その後のシュテクリBを流れ良く決めると、続く伏臥を難無く実施した。その後のシュテクリAをしっかりと決めると、最後の逆リア倒立3部分移動下りは倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか実施した。
2番手は泉。今回新しく取り入れた、最初のシュテクリBは馬端に脚が当たってしまった為、落下してしまい、難度不認定となってしまった。演技再開後、続く伏臥を落ち着いて決めると、その後のバックセア〜セアを丁寧に実施した。続くセアひねりをスムーズに決めると、その後のとび横移動を確実に実施した。最後は旋回倒立450°ひねり3部分移動下りを予定していたが、バランスを崩してしまい、旋回倒立下りとなってしまった。
3番手は八木。最初のとびダブルセアをしっかりと決めると、その後のバックセア~セア~セアひねりをスムーズに実施した。続く旋回〜横移動は膝が大きく曲がってしまったが、何とか堪えた。最後の下向き転向下りは馬体に脚がぶつかってしまったが、何とか決めた。

今大会は、金子の目標であった国体選手の選考会であるとともに、泉、八木にとっては今シーズン初めての大会であった。金子は足の怪我により、練習が十分に積めていなかったのにも関わらず、つり輪で3位など好成績を残した。また、あん馬では粘り強い演技内容を実施し、鉄棒の演技内容もEスコアが非常に評価された。泉は失敗がいくつか出たものの、殆どの種目で新しい技を入れた構成に挑戦し、攻めた演技内容であった。八木は春先の怪我などの影響でDスコアをあげることは叶わなかったが、Eスコアの上昇により自己ベストを更新することが出来た。今後は、来たる東日本インカレに向けて、より精度の高い演技内容が出来るよう、精進していきたいところである。

最後になりましたが、チームリーダーを務めていただきました首藤聡史先生、ありがとうございました。また、オンラインで、多くの先輩方、並びに保護者の方々にご観戦いただきました。この場を借りて深く御礼申し上げます。

(記:泉颯真、八木滉大)