令和3年度関東学生新人体操競技選手権大会 令和3年度関東学生体操競技交流大会 観戦記

2021年10月9日(土)、茨城県 笠松運動公園にて行われました、令和3年度関東学生新人体操競技選手権大会 令和3年度関東学生体操競技交流大会観戦記をご報告致します。

まず女子個人観戦記をご報告致します。

本塾からは、福岡由唯(環4)が出場致しました。

1種目め…跳馬

2本とも屈身ユルチェンコ跳びを実施した。1本目は勢いのある助走から流れの良い跳躍であったが、着地は大きく後ろに1歩動いてしまった。2本目は流れのある跳躍であったが、着地は大きく前に1歩動いてしまった。

2種目め…段違い平行棒

最初のイエーガを雄大に決めたが、その後の高棒から低棒への飛びをやや倒立姿勢から外れてしまい、け上がりで器具上停止してしまった。続くフット飛びは難無く実施すると、その後の翻転倒立も流れ良くに決めた。続くツイスト1回ひねりは正確に実施すると、最後の後方抱え込み2回宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。

  

3種目め…平均台

最初の前後開脚ジャンプ上がりを丁寧に実施したが、その後の横側宙はややふらついてしまった。続くバク転~後方伸身宙返りは確実に決めたが、その後の縦側宙はややふらついてしまった。続く後方抱え込み宙返りを難無く実施すると、その後の開脚ジャンプの連続も正確に決めた。続く横向き1回ひねりジャンプをしっかりと実施すると、その後のしゃがみ立ち1回ターンを流れ良く決めた。最後の屈身アウエルバッハ宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。

4種目め…ゆか

最初の足上げ1回ターンをスムーズに実施すると、1節目の後方抱え込み2回宙返りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。2節目の前方伸身宙返り1回ひねりを小さく前に1歩に抑えると、その後の開脚ジャンプの連続を雄大に決めた。続く2回ターンを正確に実施すると、その後のポパジャンプを丁寧に決めた。最後の後方伸身宙返り1回半ひねりの着地は大きく後ろに2歩動いてしまった。

今大会は、私にとって最後の公式戦であった。全日本インカレから1ヶ月、思うようには練習を積めなかったが、基礎を中心に地道な練習を続けてきた。内容としては、細かいミスはあったものの、大過失は無い演技で慶應のアピールになったと感じている。今後は、早慶戦、慶同戦、部内戦に向け、気を緩めることなく引き続き練習に励んでいきたいと思う。悔いなく競技生活を締めくくれるよう、体操の楽しさを味わいつつ全力で駆け抜けたい。

続いて男子個人観戦記をご報告致します。

本塾からは、浦口優(商1)、西尾颯馬(薬1)が出場致しました。

1種目め…鉄棒

1番手は浦口。最初のヤマワキを難なく決めると、続くエンドーは少し停滞がみられたものの持ち堪えた。その後のエンドーひねり〜シュタルダー〜ツイストを丁寧に実施すると、続く移行を正確に決めた。最後の伸身月面宙返り下りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。

2番手は西尾。最初の飛び越しを確実に決めたが、続くけ上がり倒立移行は振り戻ってしまった。その後の後方車輪〜シュタルダーをしっかりと決めると、続くエンドー〜エンドー移行は流れ良く実施した。最後の後方伸身2回宙返り下りの着地はピタリと決めた。

2種目め…ゆか

1番手は西尾。1節目の後方抱え込み2回宙返りの着地は小さく後ろに2歩動いてしまったが、2節目の前方伸身宙返り1回半ひねりの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。3節目の前方伸身宙返り〜前方伸身宙返り1回ひねりの着地は小さく前に1歩に抑えると、その後の脚上挙、伸肘倒立は確実に決めた。4節目の後方伸身宙返りの着地をピタリと止めると、最後の後方伸身宙返り2回ひねりの着地は小さく前に1歩に抑えた。

2番手は浦口。1節目の抱え込み月面宙返りの着地は小さく後ろに1歩に抑えたが、2節目の前方伸身宙返り2回ひねり〜前方抱え込み宙返り1回ひねりの着地は大きく横に1歩動いてしまった。3節目の後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりの着地は小さく後ろに1歩に抑えると、4節目の後方伸身宙返り2回ひねりの着地をピタリと止めた。その後の伸肘倒立を落ち着いて実施すると、5節目の後方伸身1回半ひねり〜前方伸身1回ひねりの着地は僅かに後ろに1歩に抑えた。最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地は大きく後ろに1歩動いてしまい、ラインオーバーとなってしまった。

3種目め…あん馬

1番手は浦口。今回新しく取り入れた、最初のバックセア倒立で少し停滞してしまい、下ろす際にバランスを崩し、落下してしまった。演技再開後、セアをしっかり決めると、その後の旋回〜横移動を丁寧に実施したが、続くロスで再度落下してしまった。シュテクリBから再度演技を再開すると、シュテクリA〜伏臥をスムーズに決め、最後の逆リア倒立3部分移動下りを確実に実施した。

2番手は西尾。最初のセアを丁寧に実施すると、続く伏臥を難なく決めた。その後の横移動を落ち着いて実施すると、続くシュテクリBをスムーズに決めた。その後のBバックを流れ良く実施すると、最後の旋回倒立450°ひねり3部分移動下りは着地で後ろに1歩動いてしまった。

4種目め…つり輪

1番手は浦口。最初の振り上がり中水平〜け上がり中水平を力強く実施すると、続くほん転倒立〜後ろ降り上がり倒立を確実に決めた。その後の、ヤマワキをスムーズに実施すると、その後の伸肘倒立も丁寧に決めた。最後の抱え込み月面宙返りの着地は僅かに後ろに1歩に抑えた。

2番手は西尾。最初の肩転位を丁寧に決めると、続くクーゲルン〜ホンマ脚前挙を流れ良く実施した。その後のヤマワキを難無く決めると、続く続く後ろ振り上がり支持〜脚前挙〜伸肘倒立を丁寧に実施した。その後のほん転倒立をしっかりと決めると、最後の後方抱え込み2回宙返り下りの着地は小さく後ろに1歩に押さえた。

5種目め…跳馬

1番手は浦口。アカピアンを実施した。

力強い助走から雄大な跳躍で着地をピタリ止めた。

2番手は西尾。伸身カサマツ跳びを実施した。助走が合わず、着地は後ろに転倒してしまった。

6種目め…平行棒

1番手は浦口。最初の腕支持前振り開脚抜き倒立をスムーズに決めると、続く移行〜モイを難なく実施した。その後の車輪倒立を確実に決めると、棒下宙返り支持〜脚前挙〜伸肘倒立を丁寧に実施した。最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は後ろに小さく1歩に抑えた。

2番手は西尾。最初のけ上がりを丁寧に決めると、続く伸肘倒立で肘が曲がってしまった。今回新しく取り入れたヒーリーでは、バランスを崩してしまい、停滞してしまった。また、今回新しく取り入れたツイスト倒立は倒立姿勢から大きく外れてしまったが、続く腕支持前振り上がり〜後ろ振り倒立をしっかりと決めた。最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は前に手を付いてしまった。

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今大会は、前日に地震が発生し慌ただしい一面もあったものの、落ち着いて演技を行うことが出来た。また、年内最後の公式戦でもあり、全日本インカレで出た反省を上手く生かせていた点が多くあったように感じる。浦口は、足首や首の怪我によりあまり練習を行えていなかったが、落ち着いて演技を行うことが出来た。あん馬でのミスが目立ったものの、次の吊り輪からしっかり切り替えることが出来た。西尾は今回新しく技を入れた平行棒ではミスが多発してしまったが、前回の試合のゆかでのミスは修正することが出来ており、成長が感じられる内容であった。2週間後に早慶戦が備えているので、今回感じた反省点を活かして次の試合に臨んでいきたいところだ。

最後になりましたが遠方での開催であったにも関わらず、ご多忙の中、塚田治夫会長(S47)、三木康弘監督(S62)にご観戦いただきました。加えて、オンライン中継でも、多くの先輩方、並びに保護者の方々にご観戦いただきました。この場をお借りし深く御礼申し上げます。

(記:福岡由唯、浦口優、西尾颯馬)