令和4年度神奈川県体操競技選手権大会兼国民体育大会神奈川県予選会 観戦記

5月4日(水)、神奈川県立スポーツセンターアリーナ1にて行われました、令和4年度神奈川県体操競技選手権大会兼国民体育大会神奈川県予選会男子個人総合の観戦記をご報告いたします。なお、浦口は怪我の為、ゆか、あん馬、跳馬のみの出場となりました。
関係者の皆様は、For OBOG のページから動画も見られますので、是非そちらと併せてご覧になってください。

男子個人…泉颯真(法3)、浦口優(商2)、釜屋有輝(政1)、立花陽空(法1)

1種目め…ゆか

1番手、泉
1節目 前方伸身宙返り2回ひねり
2節目 バク転〜後方抱え込み2回宙返り
3節目 転回〜前方伸身宙返り1回ひねり
EG Ⅰ 前後開脚、伸肘倒立、移行
4節目 後方伸身宙返り
5節目 後方伸身宙返り2回半ひねり
今回は前方伸身宙返り2回ひねりを新しく構成に入れて臨み、着地まで上手くまとめることができた。また、今まで1節目に行っていた後方抱え込み2回宙返りを2節目に変更したため、その着地が不安要素であったが、難なく実施することができた。最後の後方伸身宙返り2回半ひねりも不安要素の1つであり、本番では何とか成功したが、着地は大きく動いてしまった。しかし、全体としては、普段の練習での着地の意識が本番にも生きたように感じた。

2番手、浦口
1節目 前方抱え込み2回宙返り
2節目 後方伸身宙返り3回半ひねり
3節目 後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り2回ひねり
4節目 後方伸身宙返り
EG I 前後開脚、十字倒立、伸肘倒立
5節目 後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返り
6節目 後方伸身宙返り3回ひねり
今回は、前方抱え込み2回宙返りと後方伸身宙返り3回半ひねりを入れた新構成であったが、どちらも上手くまとめることができた。しかし、十字倒立でふらつき、静止が見られなかったことから、大幅に減点された上に不認定となってしまった。全体的には、着地がまとまり良い出来であったので、東日本インカレに向けてグループIの修正を行っていきたい。

3番手、釜屋
1節目 前方伸身宙返り2回半ひねり
2節目 前方抱え込み2回宙返り
3節目 前方伸身宙返り〜前方伸身宙返り1回半ひねり
EG Ⅰ フェドルチェンコ、前後開脚、十字倒立、伸肘倒立
4節目 後方伸身宙返り2回ひねり
5節目 後方伸身宙返り2回半ひねり
今回は、前方伸身宙返り2回半ひねりと前方抱え込み2回宙返りを入れた新構成であったが、前方抱え込み2回宙返りでの尻もちと十字倒立の静止時間不足による不認定で大幅に減点されてしまった。東日本インカレに向けてグループⅠの修正はもちろんのこと、前向きで着地のとりづらい前方抱え込み2回宙返りの精度を高めていきたい。

4番手、立花
1節目 後ろとびひねり前方抱え込み2回宙返り〜前方抱え込み宙返り
2節目 後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り2回ひねり
3節目 テンポ宙返り〜後方伸身宙返り2回半ひねり
4節目 転回〜前方伸身宙返り1回ひねり
EG I      前後開脚、十字倒立、伸肘倒立
5節目 後方伸身宙返り3回ひねり
今回は1節目と3節目を新ルールに対応して珍しい構成にしたが、1節目のタイミングの合わせ方が難しく、少し予定とは違う技になってしまった。しかし、その他の技は着地までまとまり、自信に繋がった。

2種目め…あん馬

1番手、浦口
1, セア倒立
2, 旋回
3, Dフロップ
4, 横移動
5, ロス
6, シュテクリB
7, シュテクリA
8, 伏臥
9, 逆リア倒立3部分移動下り
今回は、Dフロップを新しく取り入れた新構成であった。去年の試合でミスが出たセア倒立は成功させ、Dフロップも上手く行うことができた。しかし、その後のロスで落下してしまった。演技再開後の流れは良かったため、東日本インカレに向けてロスを重点的に練習していきたい。

2番手、釜屋
1, バックセア
2, セア
3, 旋回
4, 移行
5, Dコンバイン
6, ロス
7, シュテクリB
8, シュテクリA
9, 伏臥
10, 逆リア倒立3部分移動下り
今回は、Dコンバインを入れた新構成であったが、無事成功させることができた。全体として通し切ることができたのは大きな収穫であったが、通し後半のシュテクリBから旋回の大きさが小さくなり、逆リア倒立3部分移動下りの予定が移動できず、C難度となってしまった。東日本インカレに向けては、技の精度は上がってきているのでさらに通し練習を増やし、体力面の強化を図っていきたい。

3番手、立花
1, 正交差横移動ひねり逆交差ひねり
2, 正交差とび横移動ひねり正交差入れ
3, 旋回
4, とび横移動
5, ロス
6, シュテクリB
7, 伏臥
8, 旋回とび倒立450°ひねり3部分移動下り
苦手意識のあるこの種目で、今回もシュテクリBで落下をしてしまった。今後は、ロスという大きな技からの流れを作るところを意識して練習していくつもりだ。しかし、収穫として落下はあったが得点をしっかりもらえたことが自信に繋がった。

4番手、泉
1, 正交差横移動ひねり逆交差入れ
2, 正交差とび横移動ひねり正交差入れ
3, 旋回
4, 伏臥
5, 横移動
6, シュテクリB
7, とび横移動
8, 縦向き旋回
9, 旋回倒立450°ひねり3部分移動下り
今回初めて演技に入れた最初の交差系の技は、まだ完成度は高くないものの、試合で使えたことは大きな収穫だった。今後はより完成度と安定性を高めていきたい。また、不安要素であるシュテクリBは体重移動が上手くできたことで、安定した実施ができた。しかし、終末技では、ひねる時に膝を曲げてしまい、大きな減点となってしまった。今後は落下しないだけでなく、より安定した演技を目指していきたい。

3種目め…つり輪

1番手、釜屋
1, 肩転位
2, 振り上がり十字懸垂
3, 後ろ振り上がり支持
4, 脚前挙
5, ヤマワキ
6, 伸肘倒立
7, ほん転倒立
8, 後方車輪倒立経過
9, 抱え込み月面宙返り下り
今回の構成は昨シーズンから大きな変化はなかったので全体として落ち着いて通すことができた。一方で、振り上がり十字懸垂の肩の高さや倒立のおさめなど、細かい部分での減点が多く見られ、Eスコアは7.55と伸び悩んだ。今後はこういった細かい部分までこだわって練習をしていきたい。

2番手、立花
1, 肩転位
2, 振り上がり十字懸垂
3, クーゲル
4, ジョナサン
5, 後ろ振り上がり支持
6, 脚前挙
7, 伸肘倒立
8, ほん転倒立
9, 後方抱え込み2回宙返り1回半ひねり下り
今回は試合前の練習でアクシデントがあり、この種目だけ調整に苦戦し、少し構成を変えて臨んだ。まだ点数が取れる余地のある種目であったので、少し悔しい気持ちがある。終末技をD難度で下りれたのは自信に繋がった。

3番手、泉
1, 肩転位
2, 振り上がり十字懸垂
3, クーゲル
4, 後ろ振り上がり支持
5, 脚前挙
6, 伸肘倒立
7, ほん転倒立
8, 後方車輪倒立経過
9, 抱え込み月面宙返り下り
課題であったほん転倒立の肘の曲がりが改善され、終末技の着地も止めることができ、今出せる最大限の力が出せた。今後は、まず終末技をD難度に上げてDスコアを向上させたい。

4種目め…跳馬

1番手、立花
伸身ユルチェンコ2回ひねり
自信がある種目だったがあまりスコアが伸びず悔しい思いをした。次の試合では珍しい技であるので会場にもアピールしつつ難度を上げた技を披露したい。

2番手、泉
カサマツ
回転の軌道がブレてしまい、着地で横にふらついてしまった。東日本インカレに向けては、より安定した跳躍ができるように練習を積み、夏までにアカピアンを戻せるようにしたい。

3番手、浦口
ドリックス
公式戦では初めての実施となった。入りで若干突っ込んでしまい、着地は座り込むような形となりラインオーバーもあったものの、何とか成功させた。東日本インカレに向けて、この調子で精度を上げていきたい。

4番手、釜屋
カサマツ
後ろに1歩と難なく実施したが、予定していたアカピアンを跳ぶことができず、点数は12.4と伸び悩んだ。東日本インカレに向けて、アカピアンを恐怖心無く跳べるようにすることをまずは目指していきたい。

5種目め…平行棒

1番手、泉
1, ピンコ
2, 後ろ振り上がり倒立
3, 移行
4, 棒下宙返り支持
5, 脚前挙
6, 伸肘倒立
7, ツイスト倒立
8, 前振り上がり
9, 後ろ振り倒立
10, 後方屈身2回宙返り下り
この1週間、ツイスト倒立と後方屈身2回宙返り下りの調子が悪く、試合前日まであまり良い実施ができていなかったが、本番はかなり良い実施ができた。まずはこの演技の安定性を高めていき、夏には現在練習中の技を入れられるようにしたい。

2番手、釜屋
1, 横向き逆上がり4分の1ひねり倒立
2, ピンコ
3, 腕支持後ろ振り上がり開脚入れ支持
4, 脚前挙
5, 伸肘倒立
6, モイ
7, 移行
8, ティッペルト
9, 後方屈身2回宙返り下り
今回は、横向き逆上がり4分の1ひねり倒立を入れた新構成だったが、落下とはならなかったものの倒立におさまらず不認定となってしまった。その後は落ち着いて演技したが満足のいく出来ではなかった。東日本インカレに向けて、横向き逆上がり4分の1ひねり倒立の精度を上げる練習を重点的に行っていきたい。

3番手、立花
1, 棒下宙返り倒立
2, 移行
3, 棒下宙返り支持
4, 脚前挙
5, 伸肘倒立
6, ツイスト倒立
7, ディアミドフ
8, 前振り上がり
9, 後ろ振り倒立
10, 後方屈身2回宙返り下り
高校生の頃とあまり変わらない演技構成だったが、倒立がブレて動く動作が多くEスコアが伸びなかった。点数が取れる種目であったので特に、後半のツイスト倒立とディアミドフの流れを意識して練習していきたい。

6種目め…鉄棒

1番手、釜屋
1, ヤマワキ
2, エンドー
3, 逆車
4, アドラーハーフ
5, 車輪
6, クースト
7, 開脚シュタルダー
8, ツイスト
9, 移行
10, 伸身月面宙返り下り
今回の構成は昨シーズンから大きな変化はなく、落ち着いて通すことができた。その中でもアドラーハーフは倒立にはまる会心の出来であった。東日本インカレに向けて、この調子で通し全体の精度を上げていきたい。

2番手、立花
1, ヤマワキ
2, け上がり倒立2分の1ひねり
3, 車輪
4, 開脚シュタルダー
5, クースト
6, ツイスト
7, 逆車
8, 移行
9, とび車輪
10, 伸身月面宙返り下り
今回は1番技を戻すのが大変だった種目であったので構成を落として落下を防ぐことを重視した。大過失はなかったが特に終末技の質が落ちてしまい、体力の衰えを感じた。次回の試合ではアドラー系やエンドー系を戻して挑みたい。

3番手、泉
1, ヤマワキ
2, エンドー
3, 逆車
4, 移行
5, 車輪
6, 閉脚シュタルダー
7, 開脚シュタルダー
8, ツイスト
9, 伸身月面宙返り下り
ルール改定に伴い、難度が上がった閉脚シュタルダーを新しく演技に取り入れた構成であった。完成度はあまり高くないが、認定されたことがまず大きな収穫であると思う。しかし、エンドーで振り戻ってしまうなど、出してはいけないミスを出してしまい、詰めの甘さを感じた。東日本インカレでは、取りこぼしのないような演技をしたい。

今大会は今年度初試合であり、大学1年生の2人にとっては大学デビュー戦であった。
泉はオフシーズン中の怪我や活動自粛があった中で、何とか昨シーズンの演技構成まで戻すことができ、大過失を出すことなく通すことができた。そして、自己ベストも更新したが、目標としていた70点にあと1歩届かなかった。
浦口は、肩の怪我により3種目のみの出場となったが、新しく取り入れた技などポイントを抑えて演技をすることができた。東日本インカレに向けて、技の精度を上げて今できる種目でより高得点を目指していきたい。
釜屋は今大会が大学生としての初試合であった。最初の種目のゆかで2つの大過失があったものの、そこから5種目は大きなミスなく立て直した。しかし、細かい部分での減点が多く見られ点数は70.7と伸び悩み、課題の残る結果となった。この悔しさをバネに2週間後に控えた東日本インカレでは自分の納得のいく演技ができるよう、今後の練習に臨んでいきたい。
立花も今年初の試合であったが、体操の練習を再スタートして約1ヶ月での試合だったので本調子ではなかった。しかし、大過失を1つに抑えて目標であった個人総合6位入賞ができたので自信に繋がった。次回の試合では新しい技にチャレンジして新しい立花を見せたいと思う。

最後になりましたが、帯同していただきました久永将太先生、審判を務めていただきました佐野浩平先輩(R3)、補助役員を務めていただきました田口洸太郎先輩(H28)、ありがとうございました。また、ご多忙の中、塚田治夫会長(S47)、三木康弘監督(S62)にご観戦いただきました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。

(記:泉颯真、浦口優、釜屋有輝、立花陽空)