令和5年度国民体育大会茨城県予選会 観戦記

2023年5月13日(土)、笠松運動公園体育館にて行われました、令和5年度国民体育大会茨城県予選会 成年の部の観戦記をご報告いたします。
関係者の皆様は、For OBOG のページから動画も見られますので、是非そちらと併せてご覧になってください。


男子個人…小澤智也(文2)

1種目め…鉄棒

冒頭のトカチェフはギリギリの位置でキャッチした為、次の車輪で膝を曲げてしまった。次の閉脚シュタルダーは潰しが浅く、倒立で逆方向に戻ってしまった。その後は無難に演技をまとめられたが、何個か技を抜いてしまい、悔いの残る実施となった。それでも1種目めで動きが硬い中で、点数を残すための判断としてはよかったと言えるかもしれない。今後は通しを重ねて体力面の向上をしつつ、伸身トカチェフなどの新技にも並行して取り組んでいきたい。

2種目め…ゆか

冒頭の後方抱え込み2回宙返りの着地をまとめると、続く前方伸身宙返り2回ひねりも前1歩で収めた。3節めと4節めは着地を止めることができたが、最終節の後方伸身宙返り2回半ひねりで回転が足りず尻もちをついてしまった。前半が良かった分最後の着地が悔やまれるが、普段と違う環境の中でチャレンジできたことはよかったと思う。今後は終末技を安定させるとともに、Dスコアアップのために前方抱え込み2回宙返りや後方3回ひねりに取り組んでいきたい。

3種目め…あん馬

今回は比較的安定して通せる演技構成で臨んだ。最初の交差系の技から最後の下り技まで、多少ふらつきながらも大きなミスなく通せたことは自信になった。今後は冬季から取り組んでいる前移動とシバド移動をいち早く演技に組み込みつつ、ループ系や下向き系など様々な技に果敢に取り組んでいきたい。

4種目め…つり輪

今回は冬場に取り組んでいた抱え込みムーンサルトを終末技に取り入れた新しい演技構成で臨んだ。序盤のジョナサン、ヤマワキ、ホンマ開脚前挙の流れはスムーズに決めたが、続く伸肘倒立で少しふらつきと輪の開きが出てしまった。それでもなんとか立て直して下り技もなんとか1歩でおさえることができた。今後は終末技をD難度にしつつ、力技の強化に励んでいきたい。

5種目め…跳馬

伸身カサマツを実施し、着地を後ろに1歩でまとめられた。依然として顎が上がり、ひねりが早い実施ではあるので、カサマツ自体の形を修正するのと同時に、アカピアンにも取り組んでいく。

6種目め…平行棒

当初の予定ではティッペルトを入れた構成を予定していたが、演技序盤の棒下倒立と車輪が共に流れてしまい、急遽モイを代わりに実施した。その後はツイストもなんとか倒立に収め、下りの着地も小さな1歩にとどめることができた。今後は序盤の流れを作る練習を積むと共に、モイとティッペルトを両方入れたより難度の高い構成にも取り組んでいきたい。

今大会は、シーズン初戦かつ普段とは異なるメンバーとの試合であり、いかに冬場の練習で積んできたものを異なる環境下で出せるかが試された試合であった。全体としては、序盤の2種目は久しぶりの試合ということもあり落ち着きのない演技でミスも出てしまったが、3種目め以降は普段の練習でできていることをある程度出すことができ、自信を得ることができた。しかし、予定通りの構成で演技しきれなかったり、前日練習で不安を残してしまったりと、試合本番に合わせる難しさを試合を通して改めて痛感した。

今後は来たる東日本インカレに向けて技に磨きをかけ、今回と同じミスが出ないよう調整していきたい。


(記:小澤智也)