2024年6月29日(土)、エアリアルドリームスポーツクラブにて行われました、第1回エアリアルドリームカップトランポリンの観戦記をご報告いたします。
個人競技Cクラス(女子)…永野祐里(商4)、内田祥子(経2)、尊田優花(法1)
個人競技Bクラス(男子)…Francesco Agostini(院2)
個人競技Aクラス(男子)…上田乃維(環4)、金子慶汰(政2)
個人競技Cクラス(女子)
永野祐里
1,フルシート(1回ひねり腰落ち)
2,スイブル(腰落ち〜半ひねり腰落ち)
3,ハーフスタンド(腰落ち〜半ひねり立つ)
4,タックバウンス(抱え込みジャンプ)
5,ハーフフロント(半ひねり腹落ち)
6,ハーフターンテーブル(腹落ち〜半ひねり腹落ち)
7,スタンド(腹落ち〜立つ)
8,ストラドルバウンス(開脚ジャンプ)
9,バックドロップ(背落ち)
10,スタンド(背落ち〜立つ)
<予選>
今大会は永野にとって約半年ぶりの大会であり、怪我からの復帰戦であった。足首の怪我により今までのように踏み込めず高さと難度を上げられないため、宙返りが入っていない全日本インカレの規定演技で臨んだ。3本目まではベッドの中心で決めたが、4本目で開きが遅れ、5本目で伸び切れず姿勢が崩れた。6本目で抱え切れず足が開き、7本目で足が開いた。8本目で開きが遅れ、9本目で腰が曲がった。10本目で姿勢を作り切れず、前方に移動した。今大会は演技点を16点取ることを目標としていたが、通しの後半で慌ててしまい、目標達成には至らなかった。しかし、復帰戦で通し切れたことは自信になった。次の大会である全日本インカレでは今回減点された部分で同じ減点をされないよう、今後の練習に取り組んでいきたい。
内田祥子
1,タックバック(後方抱え込み1回宙返り)
2,タックバウンス
3,ハーフシート(半ひねり腰落ち)
4,ハーフスタンド
5,ハーフピルエット(半ひねりジャンプ)
6,シートドロップ(腰落ち)
7,スイブル
8,スタンド(腰落ち〜立つ)
9,ストラドルバウンス
10,パイク前宙(前方屈身1回宙返り)
<予選>
今大会は高さを上げ安定した演技をすることを目標にして臨んだ。1本目で抱えが不十分で、開きで腰と爪先が曲がった。2本目で抱えが不十分で開きでバランスを崩し、3本目で伸びが甘く足が開いた。4本目で伸びが甘く捻りが不十分で、5本目で足が開き後方へ移動した。6・7本目で伸びが甘く前傾になり爪先が曲がった。8本目で伸びが甘く腰が曲がり、9本目で潰しが不十分で開きの際に膝が曲がった。10本目で回転不足により開きが遅くなり膝が曲がった。2本目でバランスを崩し、上手く立て直すことができなかったため高さが下がり、全体的に落ち着きのない演技となってしまった。2週間後に国体関東ブロック予選があるため、本番で良い演技をできるよう技だけでなく、精神面での調整も行っていきたい。
尊田優花
1,フルシート
2,スタンド
3,ハーフシート
4,ハーフスタンド
5,タックバウンス
6,ハーフフロント
7,スタンド
8,ハーフピルエット
9,ストラドルバウンス
10,パイク前宙
<予選>
今大会は尊田にとって大学デビュー戦であった。そのため、10本通し切ることを目標として臨んだ。4本目までは安定して技を決めたが、5本目でつま先が曲がり開きが遅く、腕が体側から離れた。10本目では開きが不十分で腕が体側から離れた。また、着地で静止時間が足りず減点となった。結果にこだわらず通し切ることを目標としたことで落ち着いて演技をすることにつながり、決勝進出を決めた。
<決勝>
5本目で前方に移動し、つま先が曲がり開きで姿勢が乱れた。また6本目で腰と膝が曲がり、着地で静止時間が足りず減点となった。しかし、デビュー戦でありながら決勝進出を果たせたことは自信につながり、最終的には4位という結果になった。次の大会である全日本インカレでは、難度を上げた技を入れた通しができるよう、練習に取り組んでいきたい。
個人競技Bクラス(男子)
Francesco Agostini
1,タックバック
2,レイアウトバラニー(前方伸身1回宙返り半ひねり)
3,ストラドルバウンス
4,パイクバック(後方屈身1回宙返り)
5,タックバラニー(前方抱え込み1回宙返り半ひねり)
6,ハーフピルエット
7,タックバウンス
8,レイアウトバック(後方伸身1回宙返り)
9,3/4フロント(前方伸身3/4宙返り背落ち)
10,タックバラニーボールアウト(背落ち〜前方抱え込み1・1/4宙返り半ひねり)
<1回目>
今大会は日本で出場する最初で最後の大会ということで、楽しみながらもメダル獲得を目標に臨んだ。4本目まではベッドの中心で安定した演技を決めたが、5本目は抱えが不十分で腰と膝が曲がった。6本目は膝が曲がり腕が体側から離れ、7本目は開きで姿勢が乱れた。8本目は後方に大きく移動し、回転不足により膝と腰が曲がった。9本目は回転不足により背落ち姿勢への移行が早まり、10本目は回転不足により膝と腰が曲がった。全体としては安定した演技を決めた。
<2回目>
1本目は回転をつけすぎて開きで姿勢が乱れたが、2本目〜5本目はベッドの中心で安定した演技を決めた。6本目で腕が体側から離れ膝が曲がり、9本目は回転不足により背落ち姿勢への移行が早まった。10本目はレイアウトバラニーボールアウト(背落ち〜前方伸身1・1/4宙返り半ひねり)に変更したが回転不足により腕が乱れ腰と膝が曲がった。着地が乱れ、減点となった。2回の演技ともに細かい減点はあったものの、全体として安定した演技を決め、準優勝を決めた。日本で唯一出場できる大会でメダルを獲得でき目標を達成できた。
個人競技Aクラス(男子)
金子慶汰
1,パイクフルインバラニーアウト(前方屈身2回宙返り1回半ひねり)
2,タックダブルバック(後方抱え込み2回宙返り)
3,パイクルディーアウト(前方屈身2回宙返り1回半ひねり)
4,タックハーフインハーフアウト(後方抱え込み2回宙返り1回ひねり)
5,タックルディーアウト(前方抱え込み2回宙返り1回半ひねり)
6,タックハーフインルディーアウト(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)
7,パイクバラニーアウト(前方屈身2回宙返り半ひねり)
8,パイクハーフインハーフアウト(後方屈身2回宙返り1回ひねり)
9,タックバラニーアウト(前方抱え込み2回宙返り半ひねり)
10,パイクフルインフルアウト(後方屈身2回宙返り2回ひねり)
<1回目>
今大会は国体関東ブロックにて使用する予定である、自身の最高難度の構成で臨んだ。1本目で回転不足のため腰と膝が曲がり、3本目で開きの姿勢の維持が不十分で腰が折れた。4本目で後方に移動し、5本目で膝が曲がったがベッドの中心に戻した。6本目では回転不足のため腰と膝が曲がり、後方へ移動した。7本目で抱えが大きくなり、8本目の跳躍が乱れたため技をタックハーフインハーフアウトに変更したが、4本目でも用いていたためダブルカウントとなり難度点は加算されなかった。9本目で高さが下がり回転不足となり、腰と膝が曲がった。10本目には体勢が崩れていたため、技をタックバックに変更したが、抱えが大きく開きが遅れた。また、着地が乱れ減点となった。前半の演技は順調だったが、新技であるタックハーフインハーフルディーアウトでリズムが変わってしまい、後半は焦りの目立つ演技となった。
<2回目>
失敗を挽回すべく、攻めた演技を行うことを決めて臨んだ。1本目で抱えが大きく減点となった。2本目では開きが遅れ回転がつきすぎ、3本目の跳躍が乱れたことにより、後方に移動しブルーマットに触れたため2種目中断となった。一般的な大会会場や練習場とは違った環境で最大限の力を出し切ることが出来ず、適応力の無さが露呈した大会となった。いついかなる環境でも自らのパフォーマンスを最大限引き出せるよう、国体関東ブロック予選に向けて練習していきたい。
上田乃維
1,パイクバラニーアウトトリフィス(前方屈身3回宙返り半ひねり)
2,パイクハーフインハーフアウト
3,タックバラニーアウトトリフィス(前方抱え込み3回宙返り半ひねり)
4,パイクフルインフルアウト
5,パイクルディーアウト
6,パイクハーフインルディーアウト(後方屈身2回宙返り2回ひねり)
7,パイクバラニーアウト
8,タックハーフインハーフアウト
9,パイクフルインハーフアウト
10,ミラー(後方伸身2回宙返り3回ひねり)
<1回目>
1本目で少し前方に移動した。2本目でもベッドの中心に戻すことができず、3本目で大きく前方に移動した。また、回転不足により膝が曲がった。続く4本目で、ベッドの中心に戻したが、回転不足により腰が折れてしまった。5本目で横のパッドに触れてしまい中断となった。
<2回目>
1本目をベッドの中心で決めたが、2本目で回転不足により腰が曲がってしまい、続く3本目も回転不足により膝が曲がってしまった。4本目で大きく後方に移動し、ブルーマットに着地したため、中断となった。
演技の途中で冷静さを欠いてしまい、技をかけ急いでしまうことが今回の大きな反省点であると感じた。普段の練習の中でも、部分練習では冷静に対処できているものも、本番を想定した通し練習では部分練習での対処ができなくなってしまうことが多かった。緊迫している本番の演技の最中でも、より強い集中力と、冷静な判断力を持てるよう、普段の練習であらかじめ意識するポイントを整理した上で本番に臨む必要があると感じた。
今大会は田中雄介先輩、細川万梨子先輩が出場され、また、イタリアからの留学生であるFrancesco Agostiniも出場し、慶應義塾大学としての連帯感、団結力が強く感じられる大会であった。大会の内容としては、尊田のCクラス女子4位、Francesco のBクラス男子準優勝と喜ばしい成績を残せた一方、安定感の欠如や中断率の高さに課題が多く残る結果となった。これからの練習では、まず怪我をしないという大前提の上で、大会で余裕を持って10本通し切れるように緊張感のある練習を行っていきたい。
最後になりましたが、ご指導いただきました中田大輔先生、審判を務めてくださいました日垣博考先輩(H29)、浅見杏樹先輩(R3)ありがとうございました。また、今大会はご多忙の中、田中雄介先輩(H18)、細川万梨子先輩(H18)、棟朝銀河先輩(H29)にご観戦いただきました。この場をお借りし、深く御礼申し上げます。
(記:上田乃維、永野祐里、内田祥子、金子慶汰、尊田優花、寺沢健太)