ファーストインパクト

こんにちは、本日のリレー日記を担当させていただきます。法学部政治学科3年の釜屋有輝です。

ふと顔を上げると、そこには「使用中」という赤い文字。整形外科の待合室で何もすることがなくなった私はこのリレー日記を書き始めました。おっと、忘れておりましたが、整形外科の御用達になっているということで絶賛肩の痛みに悩まされている最中であります。ラストイヤーという焦りに駆られつつも、ここはその気持ちをグッと抑えて治療に励みたいものです。

「ラストイヤー」ということで、残すところ競技生活も半年ほどといったところでしょうか。そこで、今回は私の慶應体操部との出会い、ファーストインパクトを振り返ってみようと思います。

私と慶應体操部との出会いは小学校5年生頃だったと記憶しています。外部練習という形でこの蝮谷体育館にお邪魔しました。私がジュニアで練習していた体育館が狭かったこともあり、このような広大な体育館で高校生も大学生もトランポリンも大勢で練習している環境とその中で飛び交う声援の大きさに圧倒されました。当時、私は中学受験勉強の最中でありまして、ただ漠然と「一貫校だから」「名前の響きが良いから」という理由で自分のレベルもまともに把握せず慶應を目指しておりましたが、中高大と勉強も体操も全力を捧げられるこの環境に憧れを抱き、勉強に本腰を入れ始めました。

入学した慶應義塾中等部には体操部が無かったため、学外でジュニアの体操クラブに通いつつ中学3年生になってからは定期的に蝮谷体育館にもお邪魔していました。しかし、小学生の頃はキラキラ見えた体育館も、いざ自分が入部を目前に控えると少し不安な気持ちも出てきたことを覚えています。私の同期として入部してくる子も「ゆかで4回ひねる」という情報を耳にし、とんでもない輩が入ってくるとかなりナーバスになりました。

中学3年生の3月、まさに入部を目前に体育館に伺った際には現主将、立花陽空との出会いがありました。自分より一回り背が高く、この体格でどうやって4回ひねるのかを不思議に感じたというのが彼の第一印象です。しかし、「ゴンっ」という轟音と共にノータックルでムーンサルトをかけていた姿を目にし、ぐうの音も出なくなってしまいました。

このような形で私の慶應体操部生活が幕を開けました。レベルの高い同期、優しくも時に厳しい先輩、最早大人に見えた大学生に囲まれ、すべてが新しい世界でした。7年目にして、ようやくこの組織にも慣れつつある今日この頃ですが、時にこうして初心にかえってみるのも非常に面白いものです。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。