プロセスレコード

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます看護医療学部3年の加藤万葉です。

私は、秋より平日は毎日実習という多忙な日々を過ごしております。記録に追われる日々です。最近はとにかく時間が足りないと感じることが多く、このリレー日記も電車の中で執筆しております。幼いころから憧れていた看護師という職業が実習を通してぐっと身近に感じられるようになり、実習は想像していたよりもすごく楽しいですが、やはり体にこたえるときもあります。

突然ですが、皆さんはご自身でどれくらい自己分析ができていると思いますか。3、4年生は、就活で嫌になるほど「自己分析」という言葉を聞いたかもしれませんね。看護実習でも自己分析を行います。看護と言えば自分より相手のことを考える職業と思われがちですが、実は根底には自己分析があるのです。対人関係の中で人は相手の気持ちを想像することを繰り返しています。人間は常に考える生き物ですから、「この発言をしたら相手はどう思うだろうか」などを考えながら人と関わっています。しかし、私が想像する相手の気持ちというのは、私の人生の中で作られてきた感性が基盤にあり、そこから推測されるもので、相手の気持ちを想像するためには自身の感情に目を向けなければなりません。その上で自己分析が大切だと言われています。

実習では「プロセスレコード」というものを使い、自己のコミュニケーションの傾向について自己分析しました。プロセスレコードでは、会話を文字起こしし、自身のコミュニケーションの傾向や感情を振り返ります。文字起こしをする際は、
①相手の発言
②相手の発言を受けて自身が感じたこと
③相手の発言に対する自身の発言
の3つを時系列に並べて記録していきます。プロセスレコードを通して、自身の発言や感情を振り返った結果、私は極端に相手を傷つける発言を避ける傾向にありました。さらに分析を進めた結果、それは相手に嫌われたくないがための自己防衛反応であると自身の中で結論付けました。思えば幼少の頃から他者の目や評価を気にしながら過ごすことが多かったように感じます。

私は、マネージャーとして入部した当初から今までずっと「器械体操部にとって足りない部分を補うパーツになること」を心がけてきました。入部した当初は、なんでも完璧にこなす4年生マネージャーとその敏腕秘書のような働きをする3年生マネージャーを目の前に、マネージャー業務内で私にできることはないように感じていました。趣味でかじっていたデザインという違うフィールドで力を発揮しようと早慶戦のグッズやパンフレットのデザインなどに力を入れていました。2年目になると、先日引退された佐伯主務を少しでも支えられるよう我武者羅に仕事をしていました。しかし、「器械体操部にとって足りない部分を補うピースになること」これは部のためを思っているように見えて、実は他者から認められる方法を模索していただけなのかもしれません。

先日の部内戦をもちまして正式に代交代し、これからは部を引っ張っていく立場になりました。今までのような自身の見られ方ばかりを気にするひとりよがりな自分を変えなければならないように感じています。

皆さん、冒頭の文章を覚えていますか。これを読んだ人には「実習忙しいアピールをしていると思われるのかな」なんて考えてしまうくらい他人の目を気にしてしまうしょうもない私ですが、精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

そして、明日から川崎ジャパンオープンが始まります。今までたくさんお世話になった4年生の最後の試合です。明日からの3日間は感謝の気持ちを胸に、4年生のために私がマネージャーとしてできることを力の限り努めて参りたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。