余裕を魅せる

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、法学部法律学科3年の森千紗です。

早いもので本日から春学期の折り返しを迎えました。昨年までは家と日吉の行き来だけで良かった移動も、三田での授業が始まることで家、日吉、三田にまで移動範囲が広がってしまいました。空いていれば良いのですが如何せん、1限の授業に間に合うように家を出ると通勤・通学ラッシュと時間が被ってしまい満員電車に乗り合わせることになります。そんな時は携帯を見て時間を潰すことも、本を読んだり参考書を見たりすることも叶わず、ただただ思考のみが許される空間が形成されます。最近はその時間で今日一日、何をやらなければならないかを直近の一週間を思い出しつつ整理するという習慣が作れたので、なんだか時間の使い方が上手くなったように感じます。

さて昨日、全日本インカレの出場権をかけた東日本インカレが行われました。昨年は惜しくも9位で逃した全日本インカレでしたので、今年は昨年と会場が一緒であったこともあり弔い合戦のような心持ちでした。ですが結果は入れた気合いとはかけ離れたものとなってしまいました。今大会で昨年から跳馬を除く3種目で昨年から難度を上げた構成で挑んだのですが、それが間違いだったのかとこの1年間を否定されたような、普段は考えないそんなことまで想像してしまう1日となりました。ここからまだ時間は残っているので自分にできる努力は惜しまず、励んでまいりたいと思います。

全日本インカレを迎えるといよいよ代交代を迎えます。昨年、女子トップを決めた時に漠然と「女子器械は私が守る」という誰から守るのかも、何から守るのかも定かではない謎の意気込みを心に決め、そこから数少ない女子器械の部員がいかに楽しく、一体となって体操に向き合って成長できるのかを考えてきた1年間だったなと振り返って思います。今、改めて女子トップとしての理想を想像してみると、何があっても常に落ち着いて冷静に対処し、より個人に焦点を当てた視点で部全体を見れることなのではないかと思います。
高校時代に所属していたSFC体操部は30人以上の部員が所属する大規模な部活だったのですが、後輩から補助の依頼をされたら自分の練習は放ったらかしにしても、まずは後輩を優先していました。自分の練習は疎かになってしまいますが、それでも私はある種の満足感を感じていました。現在、大学器械女子部員は4人ということで高校時代とは大きく環境が異なっていますが、人数が少なければ楽になることは決してありません。人数が少なければ少なくなるほど一人一人の性格や特徴が良くも悪くも見えてくるので考えの相違がはっきり見えてしまう場面が多々あります。しかし、そうした中でも私が心に余裕をもち、どっしりと構えて後輩からも意思、意見を汲み取れる存在になることでより良いコミュニティになるのではないでしょうか。ここから残された時間で器械女子に、慶應義塾体育会器械体操部に自分がどう貢献できるのかを考え続けて、その時々の最善を尽くせるよう励んでまいります。ひとまず、あと数ヶ月は先輩の姿を見て勉強してまいりたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。