こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、法学部法律学科2年の吉田一です。
私は昔から、何事も断るのがあまり得意ではありません。誘われると、やんわりと断ることができず、結局相手のペースに巻き込まれてしまうことがよくあります。
今でも印象に残っているのは、高校二年生の真夏の出来事です。部活で疲れ、お腹も空いていたので、一刻も早く帰宅したいと思っていたのですが、最寄駅で宗教の勧誘を受け、断れずに1時間以上も話を聞かされてしまいました。さらにそのまま別の駅まで移動し、「一緒に祈りに行こう」とまで言われたときには、さすがにまずいと思い、母からの電話がかかってきたふりをしてようやく帰ることができました。今ではちょっとした笑い話ですが、当時は一歩間違えれば…と冷や汗をかいたのを覚えています。
そんな経験もあって、自分の「断れない」性格は短所なのではないかと、ずっと感じていました。
ところが今年、2年生になって新歓で“誘う側”になったことで、その見方が少し変わりました。
実際に新歓の場に立ってみると、なかなかこちらに興味を持ってもらえなかったり、声をかけても無視されたりと、思った以上に心が削られる場面が多くあります。
それでも時々、足を止めて話を聞いてくれる人がいます。中には教室まで来て、さらに詳しく話を聞いてくれる人もいて、それは本当に嬉しい瞬間でした。
もちろん目的は、できるだけ多くの新入生に入部してもらうことですが、それ以上に「興味がなくても、きちんと話を聞いてくれる人がいる」という事実が、私の心をとても温かくしてくれました。
そう考えると、「断れない」自分の性格も、時には誰かを喜ばせたり、支えたりできる力になるのではないかと思えるようになりました。今まで短所だと思っていた部分も、見方を変えれば長所になりうるのだと気づかされました。
そんな気づきもあり、今は明るい気持ちで新年度を迎えることができています。
今年もたくさんの人との出会いを大切にしながら、充実した1年にしていけたらと思います。
拙い文章ではありましたが、以上で本日のリレー日記とさせていただきます。
ご精読ありがとうございました