あけましておめでとうございます。本日のリレー日記を担当させていただきます、総合政策学部2年の小田切伊織です。
団体戦が嫌いだった。
鹿児島でのある朝、エナジードリンク片手にぼやいていた。たしか朝9時集合とそこまで早い時間ではないのに、目覚めは良くない。緊張なのか、不安なのか、それとも楽しさなのか。どう説明したらいいのかわからない感情に振り回されてよく眠れなかったのだろう。
その日は午後に、大一番が控えているのにも関わらず、ずっと変な感覚が襲い掛かっていた。大学入学前の足の捻挫。昨年度の長野インカレや今年の早慶戦での苦い思い出。また同じことを繰り返してしまうのではないかという不安。今回こそ結果出さないと後がないという重圧。泣きたくなるのを必死に我慢し、あくまで冷静でいようと言い聞かせ演技に臨んでいた。
結果は団体380点、個人77点。かなり良かったものといえるでしょう。しかし団体は0.036で1部昇格を逃し、種目別鉄棒では0.033で優勝を逃しました。(個人的には鉄棒の優勝を逃したことが何よりも悔しかったです)それなのに「悔しいという感情」以上に「別の感情」がいくつもあふれ、気づいたらチームで肩を組み泣いていました。
今更ながら全日本インカレの記憶を書き留めているわけですが、冒頭の通り私は団体戦が嫌い「だった」のです。6月のリレー日記で豪語しておいて何を言っているんだと思われるかもしれません。私の体操を振り返ると個人での出場が圧倒的に多かったのです。中学での全中大会や高校での選抜やインターハイ。気づけば1人で出場する試合が多かったように感じています。個人戦は大過失が出ても自分の中で完結させることができます。しかし、団体戦ではそれがチームの勝敗に関わってしまう。自分のミスが他のメンバーに影響を及ぼすというものがあり、好きになれなかったのです。
ではなぜ、前々回のリレー日記であのようなことを書き、チームのためにインカレで演技ができたのか。そこには団体戦の本質に気づけたというものが挙げられます。長野インカレでの惨敗からすぐ1年後の姿を思い描いていました。細かすぎる分析と綿密な練習計画により、どこまで到達できれば優勝圏内になるのか明瞭だったのです。それに対し1人で頑張ろうとしていたところに、一緒に練習してくれるチームメイトがいました。特に4年生は同期に同じコミュニティの選手がいない自分に積極的に話しかけてくださり、頑張る環境を作ってくれました。頼ってばかりの自分ですが、少しは結果で恩返しができたのではないでしょうか。
先日の納会で正式に代交代をし、4年生が引退され新体制のチームが発足しつつあります。まだ早いですが、少ししたら自分が4年生と同じ立場になります。まだまだ心配ですが、その際には4年生からいただいた「団体戦の楽しさ」というものを自分なりに後輩に伝えていけたら、と思います。
まずは今年1年結果にコミットし、もう一つ上のステージで戦える選手になれるよう精進してまいります。応援のほど、よろしくお願いいたします。
拙い文章ですがこれで今回のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました