世界で最もタフな○○

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、商学部3年の五十嵐美文です。

早いもので2月も半ばに入りました。厳しい寒さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
マネージャーとして、日々の事務作業や多方面との調整業務に追われる毎日ですが、最近は寝る前の読書をささやかな楽しみにしています。

今回、久しぶりに村上春樹の『海辺のカフカ』を読み返し、組織を預かる身としてふと考えたことをお話ししたいと思います。

この物語の冒頭には、「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」という有名なフレーズが出てきます。15歳をとうに過ぎ、冬の朝は布団の重力に完敗している私ですが、この「タフさ」という言葉の意味が、最近ようやく自分なりに消化できてきた気がします。
この小説を未読の方に、ごく簡単にエッセンスをお伝えすると、それは「避けられない運命(砂嵐)」の中に放り込まれた主人公が、逃げずに向き合い、それを通り抜けていく物語です。

器械体操部という組織を運営する上で、私たちは時として予測不能な「嵐」に見舞われます。不測のトラブルや、正解のない複雑な調整事項。主務として舵を取る中では、まさに避けようのない砂嵐の真っ只中に立たされるような瞬間もあります。
しかし、物語の中にはこんな一節があります。

「その嵐をくぐり抜けた君は、嵐の中に足を踏み入れた時の君じゃない」

主務として、あるいはマネージャーのトップとして組織を支える日々は、決して「耐え忍ぶ時間」ではありません。むしろ、次々にやってくる課題を一つずつスマートに捌いていくプロセスは、自分自身と組織をアップデートしていくための、最良の「シミュレーション」に近い感覚です。
冷えた体育館で練習を見守りながら、同時に組織全体の次の一手を考える。そんな多角的な視点が求められる日常を「大変だ」と捉えるのではなく、「これを抜けた頃には、相当手際の良い自分になっているはずだ」と面白がる。それくらいの心のゆとりこそが、今の私に必要な「タフさ」なのだと感じています。

もちろん、私には物語の主人公のような特別な導き手も、猫と話せるような不思議な力もありません。あるのは、信頼するマネージャー陣と、切磋琢磨する部員たち、そして着実に積み上げてきた運営のノウハウだけです。
そんな日々の積み重ねこそが、春に大きな成果を出すための確かな土壌になると信じています。主務として組織の基盤を固め、マネージャーとして最高の舞台を整える。この役割を全うし、部員全員が最高の状態でシーズンを迎えられるよう、颯爽と邁進していきたい所存です。

拙い文章となってしまいましたが、以上で今回のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。