火起こし

こんにちは。本日のリレー日記を担当させていただきます、法学部法律学科2年の辻岡大歩と申します。

このリレー日記を書いている今、私は山梨県に来ています。同期と温泉に浸かり、宿でバーベキューを楽しみ、翌日は富士急ハイランドへ行くという、充実した週末を過ごしています。

4月の第1週ということで、大学生にとっては春休み最後の、社会人の皆様にとっては新年度最初の土日だったかと思います。皆様はどのような週末を過ごされましたでしょうか。

さて、今回はこの小旅行の中で感じた「人間は一度や二度では、そう簡単に学べない」ということについて書きたいと思います。

皆様も、バーベキューの際に毎回のようにぶつかる壁があるのではないでしょうか。私たちは今回、「火起こし」にひどく悩まされました。

説明書を読み込み、木材の火種や炭の組み方を試行錯誤し、それでもダメならAIまで活用しました。結果として何とか火は起きましたが、その苦戦の最中、私は「過去にも全く同じ経験をした」という既視感に襲われていました。

それは高校3年生の時、体操部の同期4人で葛西臨海公園へバーベキューに行った時のことです。

周りの家族連れが楽しそうに肉を焼く中、私たちだけは制限時間が迫っても一向に火が起きず、次第に場に苛立ちが漂い始めていました。そんな窮地を救ってくれたのが、バーベキュー場のスタッフの方でした。手際よく火を起こしてくださったその瞬間、スタッフが着ていた蛍光色のビブスが、これまでの人生で最も輝く救世主の衣装に見えたのを覚えています。

あの時、私は「もう二度と火起こしで困ることはない」と確信したはずでした。

しかし現実は、それから数年経った今、再び火を前に1時間も格闘しているのです。

「学んだつもりでも、実際には身についていない」

こうした経験は、皆様も心当たりがあるのではないでしょうか。体操競技でいえば、「一度できた技ができなくなる」「成功した時と同じ意識でやっているのに、なぜか再現できない」といった感覚です。

私自身、これまで数えきれないほどこの壁にぶつかってきました。これを完全に無くすことは非常に困難ですが、少しでも減らすためには、成功と失敗の違いを感覚やイメージだけで片付けないことが重要だと感じています。その日のコンディションに左右されない「動きの本質的な変化」を、論理的に突き止めていく必要があるのではないでしょうか。

大学生活も残り3年を切りました。これまでの競技人生に比べれば、あまりにも短い期間です。

この限られた時間を最大限に活かし、大きな成長と充実を得るために。一度の成功から最大限の収穫を得て、それを確実に自分のものにできる選手になれるよう、精進していきたいと思います。

拙い文章となってしまいましたが、以上で今回のリレー日記とさせていただきます。ご精読ありがとうございました。