第40回霜月杯 観戦記

11月21日(金)〜11月23日(日)、コナミスポーツクラブ体操競技部体育館にて行われました、第40回霜月杯の観戦記をご報告いたします。    
関係者の皆様はFor OBOGのページから動画も見られますので、是非そちらと併せてご覧になってください。

まず初めに男子団体観戦記をご報告いたします。

男子団体…伊藤利紀(理2)、浅黄大楽(経1)、成合俊瑛(理1)

1種目め…跳馬

1番手、成合

助走で歩幅が合わずに、ロイター板での蹴りあわせが上手くいかなかったのが課題だった。本番では、蹴りがしっかりと入ったため、着手までスムーズに演技できたが、その反面、着地で止まれなかった。今後は、引き続き歩幅の調整と着地の精度を高めるための練習をしていきたい。

2番手、浅黄

ロイターを蹴ってから着手までの間に膝が大きく曲がってしまうことが大きな課題であった。練習のときと比べて改善はされたが、それでもまだ曲がっているため、もっと綺麗にしたいと思う。突きで身体が締まっていないことも課題の一つであるため、一個ずつ直して綺麗な転回を目指したい。

3番手、伊藤

着手のタイミングで足が上がり、突きが上手く入らないことがこれまでの課題だったが、練習が功を奏し、安定した実施ができた。今後は、ツカハラの練習を行っていく。助走の勢いを殺さずに、正しい角度で着手できるようにしていきたい。

2種目め…平行棒

1番手、伊藤

伸肘倒立は成功したものの、その後の前振りであふり込みを急いでしまい、失敗してしまった。振り上がり倒立も倒立まで上げ切れず、悔しさの残る実施となった。今後は、今できる技の精度を上げ、安定した実施ができるように練習していきたい。

3種目め…鉄棒

1番手、伊藤

川崎市民大会での構成に、逆手車輪、移行、宙返り下りを加えて演技を行った。移行の際に足が割れ、宙返り下りの際には膝が曲がり伸身の姿勢ができていなかったものの、練習通りの安定した実施ができた。今後は、飛び越しや車輪からの宙返り下りを構成に加え、中断のない演技を行えるように練習していきたい。

4種目め…ゆか

1番手、成合

演技中の所作やつま先や膝が伸びた綺麗な演技を目指した。練習からアドバイスをいただき改善する意識を持て、本番でも基本動作は綺麗に実施できたと感じる。しかし、宙返りや前宙の着地が止められず、まとめられなかったため、今後は新技と並行して着地をしっかりと止めれるような練習をしていきたい。

2番手、浅黄

つま先や指先までこだわり、綺麗な演技を心がけた。練習より実施は良かったが、前後開脚、倒立移行など体操選手として基本である技の完成度をもっと上げたいと感じられた。普段の練習から意識的に行っていた最終節の着地止めは、本番でも止められ自信につながった。これからはロンダートからの後方宙返りを取り入れ、技の難易度と高さの両方を上げていきたい。

3番手、伊藤

練習から安定した通しを行えていたため、本番では丁寧な演技を心がけた。全ての箇所で着地を止めることができず、完璧とはいえない実施だったが、落ち着いた丁寧なこなしを見せられた。今後は、後方伸身宙返りや前方一回ひねりを構成に加え、安定した美しい演技を行えるように、練習していく。

5種目め…あん馬

1番手、伊藤

アップから感触が良く、練習時点では繋げられなかった横移動からの縦向き旋回が成功し、収穫を得られた。技数が揃っていないだけでなく、旋回もまだ安定していないため、現状に満足せず次の大会で安定した実施ができるように練習していきたい。

6種目め…つり輪

1番手、伊藤

慶同戦と同じ構成で演技に臨んだ。け上がり脚前挙で足が下がってしまったものの、全体的に安定した実施ができた。今後は、力技や翻転倒立を構成に加えた演技を行えるように、練習していきたい。

今大会は、futuresのみで臨んだ初めての団体戦となり、一年の両選手にとっては初めての公式戦となった。技数が揃わない中でも、着地や膝・つま先への意識、床のこなしなどを通して慶應らしい美しい体操を体現しようとする姿勢は見られた。一方で、基礎筋力や要求・技数の充足といった面での課題が浮き彫りになった。今後は補強を通して各々の身体と向き合いつつ、基本的な技を揃え美しい通しを構成し、来年の霜月杯団体入賞という目標に向け努力していく。

伊藤にとって初めての6種での演技となった。一度できるようになった技でも、それを安定させて演技に組み込むことが簡単ではないことを身を持って学ぶことができた。直前まで技が揃わない種目があり、思い描いた様な準備もできず、悔しい結果となったが、今大会で学んだことを忘れることなく、緊張感を持って今後の練習に臨みたい。

浅黄は、初めての公式戦であったが、慶同戦や部内戦を経験していたため、緊張することなく演技を行うことができた。「慶應らしい体操」というものが何なのか試合まで分からなかったが、一つひとつの所作までこだわった綺麗な演技は自分たちの強みであることが分かったため、練習の中から意識していきたい。また、ゆかと跳馬の2種目しか出場することができず、悔しさが残った。来年まで多くはないが時間はあるため、基本的な動きや技を身に付け、次の大会では6種目全てで出場できるようにしたい。

成合は、初めての公式戦であったため、前日は少し緊張していたが、当日は落ち着いて演技をすることができた。今回、2種目のみの出場だったが、それぞれの種目で直前まで改善点が克服できず、悩まされた。今回の試合を通じて、着地が苦手だと再認識させられたので、苦手克服を目標に練習に努めたい。

続いて女子団体観戦記をご報告いたします。

女子団体…庄司眞菜(理2)、柄本莉奈(政1)、福佐美友(環1)

1種目め…段違い平行棒

1番手、福佐

前大会と同様の構成で臨んだ。低棒でリズムよく繋がった演技をすることができたものの、フットカットで落下してしまう実施となった。今後は、フットサークルやともえなどの新技を練習しつつ、フットカットを改善し、停滞のない演技ができるように努めたい。

2番手、柄本

前大会から、前フットサークルを加えた構成で臨んだ。前日練習ではフットカットからけ上がりを繋げられ、最低限の停滞での通しができていたが、本番ではフットカットの上昇が甘く、繋げることができなかった。今後は、ともえや下りなどの新技を習得するとともに、停滞のない演技を作り上げていきたい。

3番手、庄司
前大会から、前フットサークルを加えた構成で臨んだ。停滞のないまとまった演技となったが、膝やつま先のゆるみが目立つ演技となった。今後は、細部まで意識した演技ができるように努めつつ、車輪やほんてん倒立などの新技の練習を行いたい。

2種目め…平均台

1番手、庄司
前大会と同様の構成で臨んだ。前大会では、ジャンプの連続が不認定となってしまい、構成要求を満たすことができないなど、技の不正確性が目立ったため、今大会は正確な実施を意識した。結果として、落下のない正確な実施となった。冬の練習では、難度の高い演技ができるように練習していく。

2番手、福佐

前大会から構成を一部変更して臨んだ。最初の前後開脚上がりで落下した一方、以前から苦手意識のあった側転を載せることができた。また、踊りでは動きが小さくなり、ふらつきが目立つ実施となった。技の安定性を高め、通しとしての完成度を向上させることでEスコアを伸ばせるよう取り組んでいきたい。

3番手、柄本

前大会と同様の構成で臨んだ。技と動きどちらでもふらつきを小さく抑えることができたが、座のターンで落下はしなかったものの回転不足となってしまった。今後は交差開脚ジャンプや大ジャンプ上がりなどのダンス系要素の強化や動きの大きさを改善していきたい。

3種目め…ゆか

1番手、福佐

前大会の構成から、1本目を前宙〜ロンダート〜後方抱え込み宙返りに変更した構成で臨んだ。新技や2回転ターンは決めることができたが、全ての技で着地のまとまりが不十分さや、丁寧さにかける踊りが目立つ実施となった。今後は、後方伸身宙返りや前方のひねりの技に励み、技の難易度が上がっても揺るがない踊りを定着させて演技全体の完成度を高めていきたい。

2番手、庄司
前大会の構成から、二本目のタンブリングを前方伸身宙返りにした構成で臨んだ。前回からの課題であるダンス系の技の不正確性が改善されない演技であったため、今後は改善に努めたい。また、来年度の東日本グループ選手権大会で構成要求をすべて満たせるよう、冬は前方、後方の一回ひねりの練習に努めていく。

3番手、柄本

前大会の構成から、二本目を前方屈伸宙返り、三本目を後方伸身一回ひねりに変更した構成で臨んだ。タンブリングで大きなミスはなかったが、三本目は着地姿勢の低い実施となった。また、カデットハーフの踏み切りに失敗し、Eスコアに課題を感じる演技となった。冬の練習では、着地まで考えた技の練習と踊りの改善を集中的に行っていきたい。

4種目め…跳馬

1番手、福佐

一本目は転回、二本目は転回半分ひねりを実施した。どちらも一歩で抑えることができたが、胸の落ちによる突きの弱さが課題として見られた。冬の練習では、転回の基礎を固めるとともにひねりの改善に努めたい。

2番手、柄本

一本目は転回、二本目は転回半分ひねりを実施した。一本目は足が速く降り上がってしまったことによって大きく前に一歩出たが、二本目は比較的まとまった実施となった。二本とも腰の反りや胸の落ちが目立つ実施となってしまったため、体幹の強化、転回姿勢の矯正、転回一回ひねりの習得を両立して行いたい。

3番手、庄司
二本ともに転回跳び一回ひねりを実施した。突きの姿勢に課題は残ったが、二本とも前一歩に抑えるまとまった実施となった。今後は、さらに難度の高い技の実施に向けて練習を重ねていく。

今大会は、今年度最後の試合かつ、四年生が引退した後の初となる団体戦であり、来年度に向けた重要な試合となった。新人交流戦から課題と向き合った練習をした結果、団体優勝をすることができ良い成功経験を積むことができた。また、今大会でそれぞれの課題が明確になったため、各自が課題と向き合い来年度に向けて冬の練習を行う。

庄司は、前大会に引き続き大過失のない演技となった。そのため、この通しを軸にしながら新技を加えた通しをつくっていけるよう、冬はしっかりと基礎を固めて新技の練習に努める。来年度の試合の目標を明確にしたうえで、それに向けた練習を積んでいきたい。

柄本は、段違い平行棒以外の三種は大過失のない演技を行うことができた。一方で、全体を通して前日練習や直前練習の完成度を本番で下回る場面が多く見受けられ、前大会で感じた技の不安定さや本番への弱さを再び実感した。冬は体幹などの基礎の強化や新技の練習とともに、通し練習も怠らず東日本グループ選手権に向けた実践的な練習に努める。

福佐は、段違い平行棒と平均台で過失のある実施となったが、他の二種目では安定した演技となった。今後は、今大会で課題として浮かび上がった基礎技術の精度と演技全体の安定性を高めることで、四種目を通して安定したパフォーマンスを発揮できるように練習に取り組んでいきたい。

最後になりましたが、審判を務めていただきました佐野浩平先輩(R3)、本大会の出場にあたり、ご指導・ご支援を賜りました岡﨑隆誠監督(H6)、永久千尋監督(H18)、塚田治夫会長(S47)、ありがとうございました。また、松平定紀先輩(S51)、黒井一実先輩(H10)、村上涼平先輩(H28)、有江航優先輩(R2)、山﨑大司先輩(R4)、井上万由先輩(R6)にご観戦いただきました。この場を借りて深く御礼申し上げます。