2020年10月20日(火)、広島県 エフピコアリーナふくやま 福山市総合体育館にて行われました、第74回全日本学生体操競技選手権大会女子個人総合の観戦記をご報告致します。
女子個人…土合和(環4)、中尾優花(環4)、福岡由唯(環3)
1種目め…ゆか
1番手は土合。最初の2回ターンは回転不足となってしまったが、1節目の後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り1回ひねりの着地は小さく横に1歩に抑えた。その後のポパジャンプは難無く実施したが、2節目の後方抱え込み2回宙返りの着地は大きく後ろに2歩に動いてしまった。続く開脚ジャンプの連続を落ち着いて決めると、最後の後方伸身宙返り2回ひねりの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。
2番手は中尾。最初のカデット1回ひねりジャンプ、足上げ1回ターンを丁寧に決めたが、今回新しく取り入れた、1節目の後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り1回ひねりの着地は小さく横に2歩動いてしまった。その後の前後開脚ジャンプ1回ひねりは正確に実施したが、2節目の後方抱え込み2回宙返りの着地は小さく後ろに2歩動いてしまった。続く開脚ジャンプの連続を流れ良く決めると、最後の後方伸身宙返り1回ひねりの着地を小さく後ろに1歩に抑えた。
3番手は福岡。最初のポパジャンプは難無く実施したが、1節目の後方抱え込み2回宙返りの着地は小さく後ろに2歩動いてしまった。2節目の前方伸身宙返り1回ひねりの着地は大きく前に2歩動いてしまったが、その後の開脚ジャンプの連続は雄大に決めた。続く2回ターンを正確に実施すると、その後の足上げ1回ターンも丁寧に決めた。最後の後方伸身宙返り1回半ひねりの着地は小さく横に1歩に抑えた。
2種目め…跳馬
1番手は中尾。今回新しく取り入れた、抱え込み転回前宙跳びを実施した。勢いのある助走から突き手の入った跳躍であったが、着地は大きく前に1歩動いてしまった。
2番手は福岡。屈身ユールチェンコ跳びを実施した。突き手の入った跳躍であったが、着地は大きく後ろに1歩動いてしまった。
3番手は土合。抱え込み転回前宙跳びを実施した。勢いのある流れの良い跳躍であったが、着地は大きく前に1歩動いてしまった。
3種目め…段違い平行棒
1番手は福岡。最初のイエーガーを雄大に決めたが、続く高棒から低棒への飛びは倒立姿勢からやや外れてしまった。その後のフット飛びを難無く実施すると、続く翻転倒立も正確に決めた。その後のツイスト1回ひねりを流れ良く実施すると、最後の後方抱え込み2回宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。
2番手は土合。最初の翻転倒立を確実に決めると、続くツイスト1回ひねりも流れ良く実施した。その後のイエーガーはしっかりと決めたが、続く高棒から低棒への飛びは倒立姿勢からやや外れてしまった。その後のフット倒立、フット飛びを丁寧に実施すると、最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は大きく前に1歩動いてしまった。
3番手は中尾。最初のトカチェフは確実に決めたが、続く高棒から低棒への飛びは倒立姿勢からやや外れてしまった。その後のフット倒立を流れ良く実施すると、続くフット飛びも難無く決めた。その後の翻転倒立を落ち着いて実施すると、続くツイスト1回ひねりも丁寧に決めた。最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は大きく前に1歩動いてしまった。
4種目め…平均台
1番手は土合。最初のバク転〜後方伸身宙返りはバランスを崩してしまい、落下してしまった。続く縦側宙を落ち着いて決めると、その後の開脚ジャンプの連続も流れ良く実施した。続く横向き左右開脚ジャンプ半ひねりは小さくふらついてしまったが、その後の横向き前後開脚ジャンプ半ひねりは正確に決めた。続く1回ターンを難無く実施すると、その後の横側宙も丁寧に決めた。その後の横向き1回ジャンプを確実に実施すると、最後の後方伸身宙返り2回ひねり下りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。
2番手は中尾。最初の交差ジャンプ上がりは丁寧に実施したが、その後の前方伸身宙返りはややふらついてしまった。続く1回ターンを難無く決めると、その後の後方宙返りは大きくふらついてしまったが、なんとか堪えた。続く開脚ジャンプの連続は確実に実施したが、その後の縦側宙はややふらついてしまった。続く交差ジャンプは雄大に決めたが、その後の横向き前後開脚ジャンプ半ひねりはひねり不足となってしまった。最後の前方伸身宙返り1回ひねり下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。
3番手は福岡。最初の前後開脚ジャンプ上がりを丁寧に実施すると、その後のバク転~後方伸身宙返りは大きくふらついてしまったが、何とか堪えた。続く交差ジャンプは開脚不足が見られたが、その後の後方抱え込み宙返りは正確に決めた。続く縦側宙はややふらついてしまい、その後の開脚ジャンプの連続は難度不認定となってしまった。続く横側宙は大きくふらついてしまったが、何とか堪えると、その後のしゃがみ立ち1回ターンは落ち着いて実施した。最後の屈身アウエルバッハ宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。
今大会は、土合と中尾にとって体操人生最後となる公式戦であり、幼い頃から長く続けてきた2人にとって非常に感慨深いものがあった。コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、無観客・選手間での声援も禁止という初めての様式で慣れない部分はあったが、独特の緊張感を楽しむことが出来た。また、昨年とは異なり個人での出場となったが、3人でチームワークを発揮し、慶應女子の存在をしっかりとアピールすることが出来た。
活動自粛が明けてから苦しい時期はあったものの、乗り越えることができたは3人で支え合えたからだと実感している。
今後は、11月末に控える部内戦に向けて、土合と中尾は残された時間を楽しみながら、福岡はラストシーズンを見据えて、新技にも挑戦していきたいところである。
最後になりましたが、チームリーダーを務めていただきました首藤聡史先生、お忙しい中本当にありがとうございました。加えて、オンライン中継でも、多くの先輩方、並びに御父兄の方々にご観戦いただきました。この場をお借りて深く御礼申し上げます。
(記:福岡由唯)