2021年10月24日(日)、慶應義塾大学日吉キャンパス 蝮谷体育館にて行われました、第74回早慶対抗体操競技定期戦の観戦記をご報告致します。
まず初めに男子団体観戦記をご報告致します。
男子団体…金子航大(商4)、泉颯真(法2)、伊保内啓佑(政1)、浦口優(商1)、西尾颯馬(薬1)
1種目め…ゆか
1番手は西尾。1節目の後方抱え込み2回宙返りの着地は小さく後ろに2歩動いてしまい、ラインオーバーとなってしまった。2節目の前方伸身宙返り1回半ひねりは小さく後ろに1歩に抑えた。3節目の前方伸身宙返り〜前方伸身宙返り1回ひねりの着地を小さく前に1歩に抑えると、その後の脚上挙、伸肘倒立は丁寧に決めた。4節目の後方伸身宙返りの着地をピタリと止めると、最後の後方伸身宙返り2回ひねりの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。
2番手は泉。1節目の後方抱え込み2回宙返りの着地は小さく後ろに2歩動いてしまったが、2節目の前方伸身宙返り〜前方伸身宙返り半ひねりの着地はピタリと止めた。3節目の前方伸身宙返り1回ひねりの着地を小さく前に1歩に抑えると、その後の伸肘倒立、移行を落ち着いて決めた。4節目の前方伸身宙返り1回半ひねりの着地をピタリと止めると、最後の後方伸身宙返り2回半ひねりの着地は大きく前に1歩動いてしまった。
3番手は浦口。1節目の抱え込み月面宙返りの着地は小さく後ろに1歩に抑えると、2節目の前方伸身宙返り2回ひねり〜前方抱え込み宙返り1回ひねりは前に僅かに1歩に抑えた。3節目の後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりの着地は小さく後ろに1歩に抑えると、4節目の後方伸身宙返り2回ひねりの着地をピタリと止めた。その後の伸肘倒立を丁寧に決めると、5節目の後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り1回ひねりの着地は小さく前に1歩にまとめた。最後の後方伸身宙返り3回ひねりは僅かに後ろに1歩で決めた。種目別優勝に相応しい雄大な演技であった。
4番手は金子。1節目の抱え込み月面宙返りの着地は大きく後ろに1歩動いてしまうも、2節目の前方伸身宙返り1回ひねり〜前方伸身宙返り2回ひねりの着地は小さく前に1歩に抑えた。3節目の後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりの着地は小さく後ろに1歩に抑えると、4節目の後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り1回半ひねりの着地はピタリと止めた。5節目の後方伸身宙返り2回ひねりの着地を小さく後ろに1歩に抑えると、その後の脚上挙を確実に実施した。最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地は後ろに1歩にまとめた。
5番手は伊保内。1節目の前方伸身宙返り2回ひねり〜前方伸身宙返り1回半ひねりの着地はピタリと止めたが、2節目の前方伸身宙返り2回半ひねりの着地は大きく後ろに1歩動いてしまった。3節目の抱え込み月面宙返りの着地は小さく横に1歩にまとめると、4節目の後方伸身宙返り2回ひねりの着地はピタリと止めた。その後のフェドルチェンコ、伸肘倒立を丁寧に決めると、5節目の後方伸身2回半ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりは上手く繋がらず、前方伸身宙返り半ひねりが抱え込みとして認定され、組み合わせ加点が取れなかった。最後の後方伸身宙返り3回ひねりは横に小さく2歩動いてしまった。足の怪我の影響でゆかの練習がほとんど積めていない中、まずまずの演技であった。
2種目め…あん馬
1番手は泉。最初のとびセアひねりをしっかりと決めると、続く旋回〜伏臥をスムーズに実施した。その後の横移動を丁寧に決めると、続くシュテクリBはバランスを崩してしまい、脚を開いてしまったが何とか堪えた。その後のとび横移動は落ち着いて実施すると、最後の旋回倒立450°ひねり3部分移動下りは正確に決めた。
2番手は西尾。最初のセアを落ち着いて実施すると、続く伏臥を正確に決めた。その後の横移動を確実に実施すると、続くシュテクリBをしっかりと決めた。その後のBバックをスムーズに実施すると、最後の旋回倒立450°ひねり3部分移動下りは難なく決めた。
3番手は浦口。最初のバックセア倒立は倒立まで上がりきらず、難度不認定となってしまった。次の横移動は丁寧に決めたが、続くロスで少しバランスを崩し脚が割れてしまった。その後のシュテクリB〜シュテクリAを実施した後に、セアを行った。伏臥を難なく実施すると、最後の逆リア倒立3部分移動下りをスムーズに決めた。
4番手は伊保内。最初のセアを雄大に決めると、続くDフロップを落ち着いて実施した。その後の横移動を丁寧に決めると、今回新しく取り入れた、続くDコンバインを正確に実施した。その後のロスは足が開いてしまうも、なんとか決めると、続くシュテクリBで落下してしまった。演技再開後、シュテクリB〜伏臥をスムーズに実施すると、最後の逆リア〜旋回倒立450°ひねり3部分移動下りは難なく決めた。
5番手は金子。最初のとびダブルセア〜とびセアひねりは流れ良く決めると、続くDフロップは落ち着いて実施した。その後のとび横移動を確実に決めると、続くDコンバインを丁寧に決めた。その後のシュテクリB〜伏臥〜シュテクリAを難なく実施すると、最後の逆リア倒立3部分移動下りは美しく決めた。
3種目め…つり輪
1番手は西尾。最初の肩転位をスムーズに実施すると、続くクーゲルン〜ホンマ脚前挙では脚が少し下がってしまった。その後のヤマワキを流れ良く決めると、続く後ろ振り上がり支持〜脚前挙〜伸肘倒立は丁寧に実施した。その後のほん転倒立をしっかりと決めると、最後の後方抱え込み2回宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。
2番手は泉。最初の肩転位を丁寧に決めると、続く後ろ振り上がり十字懸垂を力強く実施した。その後のヤマワキをしっかりと決めると、続く後ろ振り上がり支持〜脚前挙〜伸肘倒立を確実に実施した。その後のほん転倒立を落ち着いて決めると、最後の抱え込み月面宙返り下りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。
3番手は伊保内。最初の肩転位をしっかりと決めると、続くけ上がり脚前挙を正確に実施した。その後のクーゲルン〜ヤマワキを雄大に決めると、続く後ろ振り上がり支持〜脚前挙〜屈腕屈身力倒立は落ち着いて実施した。その後のほん転倒立をスムーズに決めると、今回新しく取り入れた最後の抱え込み2回宙返り1回半ひねり下りの着地は大きく斜めに1歩動いてしまった。
4番手は浦口。最初の振り上がり中水平〜け上がり中水平を丁寧に決めたが、続くディスロー〜ほん転倒立は大きく輪が揺れてしまった。その後の後ろ振り上がり倒立は倒立姿勢から外れてしまったが耐えきった。続くのヤマワキはスムーズに実施すると、伸肘倒立も力強く決めた。最後の抱え込み月面宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。
5番手は金子。最初のけ上がり脚前挙を難なく決めると、続く上水平を正確に実施した。その後のほん転倒立をしっかりと決めると、続く後ろ振り上がり倒立〜ジョナサン〜ヤマワキを流れ良く実施した。その後の屈腕伸身力倒立を丁寧に決めると、最後の抱え込み2回宙返り1回半ひねり下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。
4種目め…跳馬
1番手は西尾。伸身カサマツ跳びを実施した。高さは出ない跳躍であったが、着地はピタリと止めた。
2番手は泉。伸身カサマツ跳びを実施した。突き手の入った高さのある跳躍で、着地は小さく後ろに1歩に抑えた。
3番手は伊保内。アカピアンを実施した。高さと回転が足りず、着地は大きく前に1歩動いてしまった。
4番手は金子。突きがしっかりと入った勢いのある跳躍であったが、着地は後ろに3歩動いてしまった。
5番手は浦口。今回新しく取り入れた、ドリックスを実施した。回転が足りず、着地は座り込むようになったものの、後ろに1歩で抑えた。種目別第2位に相応しい素晴らしい演技であった。
5種目め…平行棒
1番手は西尾。最初のけ上がり〜脚前挙を丁寧に決めると、続く伸肘倒立〜ツイストを確実に実施した。その後の腕支持前振り上がり〜後ろ振り上がり倒立は難なく決めると、最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は大きく後ろに1歩動いてしまった。
2番手は泉。最初のピンコ〜腕支持後ろ振り上がり倒立を丁寧に決めると、続く棒下宙返り支持〜脚前挙〜伸肘倒立を正確に実施した。その後のツイスト倒立は倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか堪えると、続く腕支持前振り上がり〜後ろ振り上がり倒立を落ち着いて決めた。最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は大きく前に1歩動いてしまった。
3番手は浦口。最初の腕支持前振り開脚抜き倒立をスムーズに実施した。続くモイ〜車輪倒立を難なく決めると、その後の棒下宙返り支持〜脚前挙〜伸肘倒立を丁寧に実施した。最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は大きく後ろに1歩動いてしまった。
4番手は伊保内。今回新しく取り入れた最初のけ上がり開脚抜き倒立をしっかりと決めると、続くヒーリーを雄大に実施した。その後のピンコ〜腕支持後ろ振り上がり開脚入れ支持〜伸肘倒立を丁寧に決めると、続くツイスト倒立を正確に実施した。その後の腕支持前振り上がりを難無く決めると、最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。種目別第3位に相応しい丁寧な演技であった。
5番手は金子。最初の棒下宙返り倒立を勢いよく実施すると、続くピンコ〜腕支持後ろ降り上がり前方屈身宙返り支持を確実に決めた。その後の棒下宙返り支持〜脚前挙〜伸肘倒立を難なく実施すると、続くツイスト倒立は倒立姿勢から少し外れてしまったものの、車輪倒立でしっかり立て直した。最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は大きく後ろに2歩動いてしまった。
6種目め…鉄棒
1番手は西尾。最初の飛び越しを落ち着いて決めると、続くけ上がり倒立移行をしっかりと実施した。その後の後方車輪〜シュタルダーを流れ良く決めると、続くエンドー〜エンドー移行もスムーズに実施した。最後の後方伸身2回宙返り下りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。
2番手は泉。最初のヤマワキは脚を開いてしまい、続くエンドーは振り戻ってしまった。その後の後方車輪〜シュタルダーは落ち着いて実施すると、続くシュタルダーひねりを丁寧に決めた。その後の前方車輪をしっかりと実施すると、再度挑戦したエンドーを確実に決めた。最後の伸身月面宙返り下りの着地は大きく前に1歩動いてしまった。
3番手は浦口。最初のヤマワキで少し詰まってしまったが、続くエンドーで持ち直した。その後のエンドーひねり〜シュタルダー〜ツイストを確実に決めると、続く移行も丁寧に実施した。最後の伸身月面宙返り下りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。
4番手は伊保内。最初のヤマワキ〜エンドーを落ち着いて決めると、今回新しく取り入れた続くアドラーハーフは姿勢が崩れてしまうも、なんとか実施した。その後の開脚トカチェフはうまく車輪に繋がらず、停滞してしまった。続くシュタルダー〜シュタルダーひねりを難なく決めると、最後の伸身新月面宙返り下りの着地は大きく前に1歩動いて手をついてしまった。
5番手は金子。最初のヤマワキをしっかりと決めると、その後のエンドーを流れ良く実施した。続くツォリミンを落ち着いて決めると、その後の伸身トカチェフを雄大に実施した。続く開脚トカチェフを確実に決めると、その後のシュタルダー〜シュタルダーひねりを丁寧に実施した。最後の伸身月面宙返り下りの着地は大きく前に1歩動いてしまった。
今大会は、4年生の最後の6種目の試合であった。また、新型コロナウイルスの影響で、長らく無観客・選手間での声援も禁止であったものが、今大会からようやく解禁され、大変良い雰囲気で試合を行うことができた。いくつかの大過失は出たものの、全員気持ちを切らすことなく、団体として最後まで出来ることをやり切った。金子は先に行われた全日本インカレの雪辱を果たすべく、強い気持ちで今大会に臨んだ。その結果、大きなミス無く自己ベストを更新し、有終の美を飾ることができた。泉は、新しい技は入れずに高いクオリティを求めた演技内容を目指し、結果としては、平行棒や鉄棒の細かなミスはあったものの、ゆか、あん馬、つり輪に関しては、全日本インカレよりも良い実施ができた。伊保内は全日本インカレの後から怪我が続き、ほとんど練習ができていない状態で今大会に臨んだ。少ない準備期間の中、新しく取り入れた技も成功させ、収穫のある試合となった。浦口はインカレ、新人戦、そして今回と段々とミスを減らして試合に臨むことが出来た。しかし、あん馬が課題として残るため今後の成長に期待したい。西尾は最近の練習で納得のいく演技が出来ていなかったが、今回の試合では大きなミス無く演技することが出来た。その結果、自己ベストを更新することが出来た為、次に繋がる良い試合内容となった。今後は、慶同戦、部内戦、そして何より来年を見据え、一致団結し、チームの目標に向かって練習に励んでいきたいところである。
(記:伊保内啓佑、浦口優、西尾颯馬)
続いて女子エキシビション観戦記をご報告致します。
女子エキシビション…福岡由唯(環4)
今回はゆかの演技を行った。
最初の足上げ1回ターンをスムーズに実施したが、1節目の後方抱え込み2回宙返りの着地は跳ね返されてしまい、前に手を着いてしまった。2節目の前方伸身宙返り1回ひねりを小さく前に1歩に抑えると、その後の開脚ジャンプの連続を雄大に決めた。続く3回ターンを正確に実施すると、その後のポパジャンプを丁寧に決めた。最後の後方伸身宙返り1回半ひねりの着地は回転が足りず、後ろに手を着いてしまった。
特別に再度ゆかの演技を行った。
最初の足上げ1回ターンを丁寧に実施したが、1節目の後方抱え込み2回宙返りは回転が足りず、前に手を着いてしまった。2節目の前方伸身宙返り1回ひねりを小さく横に1歩に抑えると、その後の開脚ジャンプの連続をスムーズに決めた。続く2回ターンを正確に実施すると、その後のポパジャンプを難無く決めた。最後の後方伸身宙返りは小さく後ろに1歩に抑えた。
今大会は、試合ではなくエキシビションという形式であり、公式戦とはまた違った独特な緊張感があった。内容としては、2回の演技共にミスが出てしまい、課題が残る内容となってしまった。しかし、昨今は無観客の試合が多かったため、久しぶりに保護者の方々や先輩方に演技を見せることができ非常に嬉しかった。今後は、11月に控える慶同戦・部内戦に向け、観客を魅了できるような、また自分自身で納得できるような美しい体操を目指し、更に練習に励んでいきたいところである。
(記:福岡由唯)
続いて、トランポリンエキシビジョン観戦記をご報告いたします。
男子エキシビジョン…山﨑大司(理4)、岡﨑優太(政3)、上田乃維(環1)
今回は単発の技の披露とシンクロナイズド競技を行った。
単発の技の披露
上田乃維
今回は、新技のレイアウトフルインルディーアウト(前方伸身2回宙返り2回半捻り)を披露した。回転不足のため腰が曲がってしまい、大きく前方に移動した。
シンクロナイズド競技
山﨑、岡﨑ペア
1本目のレイアウト3/4フロント(前方伸身3/4回宙返り背落ち)のタイミングが合わず、2本目のタックバラニーボールアウト(背落ち〜前方抱え込み1・1/4回宙返り半ひねり)で山﨑が前方に移動し、岡﨑が後方に移動した。4本目のパイクバック(後方屈身1回宙返り)までタイミングが合わず、5本目のパイクバラニー(前方屈身1回宙返り半ひねり)を互いにベッドの中心で決めたが、岡﨑が回転不足のため膝が曲がってしまった。その後は、8本目のタックバック(後方抱え込み1回宙返り)でタイミングを合わせ、互いにベッドの中心で決めたが、9本目のタックバラニーアウト(前方抱え込み2回宙返り半ひねり)・10本目のタックハーフインハーフアウト (後方抱え込み2回宙返り1回ひねり)で岡﨑の高さが下がり、タイミングがずれてしまった。全体として、演技序盤のタイミングのずれを修正出来ず、同時性が伸びない演技となった。
今回のエキシビジョンは、普段と比べて選手と観客の距離が近く、独特の緊張感のある中で行われた。上田の大きな移動や、シンクロナイズド競技のずれが目立ち、全体として課題が残る結果となった。今後の大会に向け、これらの課題に向き合い、緊張感のある中でも自身の力を十分に発揮できるよう、練習に励んでいきたい。
(記:上田乃維)
最後になりましたが、チームリーダーを務めていただきました首藤聡史先生、審判を務めていただきました村上涼平先輩(H28)、佐野浩平先輩(R3)ありがとうございました。また、今大会には御多忙の中、田上雅徳部長、塚田治夫会長(S47)、杉本賢治先輩(S37)、牧之内一朗先輩(S37)、植草のぶ子先輩(S39)、山本信一先輩(S39)、山下勝弘先輩(S42)、松平定紀先輩(S51)、加藤直之先輩(S56)、三浦正明先輩(S56)、三木康弘監督(S62)、岡﨑隆誠先輩(H6)、寺嶋政幸監督(H20)、小西峻資先輩(H28)、末永朱音先輩(H28)、安井英治先輩(H28)、河久保(稲葉)絢先輩(H29)、石田駿先輩(H29)、石塚耕大先輩(R2)、神吉彩代先輩(R3)、山﨑広輝先輩(R3)、久永将太先生、並びに多くの保護者の方々にご観戦いただきました。この場をお借りし、深く御礼申し上げます。