第9回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会 観戦記

2022年5月22日(日)、群馬県ヤマト市民体育館前橋にて行われました、第9回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会の観戦記をご報告致します。

年齢別17~21才部門(男子)…岡﨑優太(政4)、上田乃維(環2)
オープン部門(男子)予選…南和希(法4)

年齢別17~21才部門(男子)
岡﨑優太
1,パイクフルインバラニーアウト(前方屈身2回宙返り1回半ひねり)
2,タックハーフインハーフアウト(後方抱え込み2回宙返り1回ひねり)
3,パイクルディーアウト(前方屈身2回宙返り1回半ひねり)
4,タックダブルバック(後方抱え込み2回宙返り)
5,タックルディーアウト(前方抱え込み2回宙返り1回半ひねり)
6,タックバック(後方抱え込み1回宙返り)
7,タックバラニーアウト(前方抱え込み2回宙返り半ひねり)
8,パイクダブルバック(後方屈身2回宙返り)
9,パイクバラニーアウト(前方屈身2回宙返り半ひねり)
10,パイクハーフインハーフアウト(後方屈身2回宙返り1回ひねり)

<1回目>
今大会では新技のパイクフルインバラニーアウトを入れ、前回の川崎トランポリンジャパンオープンよりも難度点を上げた構成で臨んだ。演技序盤は練習していた通り、スムーズに入ることができたが、3本目で回転不足のため膝が曲がってしまうとともに、技のリズムが崩れてしまった。6本目で立て直すことができたものの、技の高さが戻らず、全体的に回転不足による膝曲がりや腰折れの目立つ演技となってしまった。しかし、今回で難度点・合計点の自己ベストを更新することができ、今後の自信につながった。

<2回目>
1回目の反省を活かし、積極的に演技点を狙って演技に臨んだ。4本目までは1回目と比べて、演技点を意識した演技ができたものの、5本目で回転不足のため膝が曲がってしまうとともに、技のリズムが崩れてしまった。その後は6本目で立て直すことができたが、10本目で大きく前方に移動し、アウトバウンスで右側のパッドに接触したため、減点となった。2回とも最後まで通しきれたことは自信につながったものの、演技中盤以降の膝曲がりや腰折れといった課題も見つかる結果となった。今後は今週末に控える東インカレに向けて、演技点の向上に努めていきたい。

上田乃維
1,パイクフルインバラニーアウト
2,タックハーフインハーフアウト
3,パイクルディーアウト
4,パイクハーフインルディーアウト(後方屈身2回宙返り2回ひねり)
5,パイクバラニーアウト
6,パイクハーフインハーフアウト
7,タックルディーアウト
8,タックダブルバック
9,タックバラニーアウト
10,パイクフルインフルアウト(後方屈身2回宙返り2回ひねり)

<1回目>
今大会では、新技のパイクハーフインルディーアウト、パイクフルインフルアウトを入れ、前回の全日本学生トランポリン競技選手権大会よりも難度点を上げた構成で臨んだ。演技序盤は良いリズムで跳べていたものの、4本目でリズムが崩れ、6本目で大きく後方に移動し、マットに接触したため中断となった。

<2回目>
予備ジャンプが乱れてしまったため跳び直し、時間超過のため減点となった。1回目の演技での中断で少し自信をなくし、守りの演技をしてしまった。2本目で大きく後方に移動したが、3本目でベッドの中心に戻した。しかし、5本目で大きく後方に移動し、リズムが崩れた。全体としてリズムが乱れ、移動減点の多い演技となった。今週末に控える東インカレに向けて通しのリズムを整えることに意識を集中させ、残りの練習に励んでいきたい。

オープン部門(男子)予選

南和希

1,パイクバラニーアウト
2,タックバック
3,タックバラニーアウト
4,タックダブルバック
5,タックバラニー(前方抱え込み1回宙返り半ひねり)
6,パイクバック(後方屈身1回宙返り)
7,パイクバラニー(前方屈身1回宙返り半ひねり)
8,レイアウトバック(後方伸身1回宙返り)
9,レイアウトバラニー(前方伸身1回宙返り半ひねり)
10,パイクダブルバック

<1回目>
3本目までは安定して技を実施することができたが、4本目は回転不足のため開くことができなかった。5本目以降の1回宙返りで落ち着いてリズムを立て直したが、10本目で左側に移動し、ベッドに着地した後にパットに着地してしまったため、減点となった。着地が乱れてしまったものの、10本通すことができ、2回目につなげることができた。

<2回目>
1回目を通せていたため、積極的に演技に臨んだ。5本目までは安定した演技をすることができたが、6本目で回転不足のため膝が曲がってしまい、その後も悪いリズムを立て直すことができなかった。7本目はパイクバラニー、8本目はレイアウトバックを予定していたが、膝が曲がってしまったためタックバラニー、タックバックと認定されてしまった。その結果、5本目、2本目と技が重複したため、難度点が加算されなかった。不安要素の1つであった1回宙返りの不安定さが浮き彫りになる結果となった。1回目、2回目とも、冒頭の2回宙返りを安定してかけられたことは自信につながった。今週末に控える東インカレに向けて、1回宙返りの精度の向上に努めたい。

今大会は、体操部トランポリン部門にとって本年度最初の大会であった。また、世界トランポリン競技年齢別選手権大会の選考も兼ねており、全国各地から様々な年齢の選手が出場する、トランポリン競技における大きな大会の1つであった。また、第2自由演技を2本実施するというルール改正により、迷いが断ち切れない部員も多いように感じた。今後の練習では、新ルールを意識した練習を増やし、本番で力を存分に発揮できるようにしていきたい。

最後になりましたが、ご指導いただきました中田大輔先生、新谷昴コーチ、審判を務めていただきました日垣博考先輩(H29)、浅見杏樹先輩(R3)ありがとうございました。また、今大会は御多忙の中、棟朝銀河先輩(H29)にご観戦いただきました。そして、オンライン中継で、多くの先輩方、並びに保護者の方々にご観戦いただきました。この場をお借りし、深く御礼申し上げます。

(記:上田乃維)