第55回東日本学生トランポリン競技選手権大会 観戦記

2022年5月29日(日)、日本体育大学世田谷キャンパスにて行われました、第55回東日本学生トランポリン競技選手権大会の観戦記をご報告致します。

シンクロナイズド競技 Aクラス男子…岡﨑優太(政4)・南和希(法4)ペア
個人競技Aクラス男子…岡﨑優太、 南和希 、上田乃維(環2)

シンクロナイズド競技 Aクラス男子
岡﨑優太、南和希ペア
1,パイクバラニーアウト(前方屈身2回宙返り半ひねり)
2,タックバック(後方抱え込み1回宙返り)
3,タックバラニーアウト(前方抱え込み2回宙返り半ひねり)
4,タックダブルバック(後方抱え込み2回宙返り)
5,タックバラニー(前方抱え込み1回宙返り半ひねり)
6,パイクバック(後方屈身1回宙返り)
7,パイクバラニー(前方屈身1回宙返り半ひねり)
8,レイアウトバック(後方伸身1回宙返り)
9,レイアウトバラニー(前方伸身1回宙返り半ひねり)
10,パイクダブルバック(後方屈身2回宙返り)

<1回目>
1本目・2本目はタイミングを合わせて実施できたが、3本目で岡﨑の高さが下がり、タイミングがずれてしまった。南は4本目で回転不足のため膝が曲がってしまい、リズムを崩したため9本目まで移動が続いた。岡﨑は8本目・9本目で回転不足のため膝が曲がってしまったが、8本目で南とタイミングを合わせた。その後は2人とも最後まで通し切り、全体2位の得点で2回目の演技に進んだ。中盤でタイミングが少しずれてしまったが、全体的に同時性点の高い演技であった。

<2回目>
予備ジャンプが乱れてしまったため跳び直し、時間超過のため減点となった。1本目はタイミングを合わせて実施できたが、2本目で岡﨑の高さが下がり、タイミングがずれてしまった。岡﨑は4本目で回転不足のため膝が曲がってしまったが、5本目~7本目までは落ち着いて実施した。南は4本目~9本目まで回転不足のため膝が曲がってしまい、移動が続いた。9本目でタイミングを合わせ、2人とも通し切った。着地が乱れ減点となった。全体として、同時性点が伸び悩むとともに、膝曲がりの目立つ演技だったものの、2回の演技を通しきり、第2位入賞を果たした。

個人競技Aクラス男子
岡﨑優太
1,パイクフルインバラニーアウト(前方屈身2回宙返り1回半ひねり)
2,タックハーフインハーフアウト(後方抱え込み2回宙返り1回ひねり)
3,パイクルディーアウト(前方屈身2回宙返り1回半ひねり)
4,タックダブルバック
5,タックルディーアウト(前方抱え込み2回宙返り1回半ひねり)
6,タックバック
7,タックバラニーアウト
8,パイクダブルバック
9,パイクバラニーアウト
10,パイクハーフインハーフアウト(後方屈身2回宙返り1回ひねり)

<予選演技>
予備ジャンプが乱れてしまったため跳び直し、時間超過のため減点となった。1本目はベッドの中心で決めたが、2本目で大きく後方に移動し、ブルーマットに着地したため、1種目中断となった。

上田乃維
1,パイクフルインバラニーアウト
2,タックハーフインハーフアウト
3,パイクルディーアウト
4,パイクハーフインルディーアウト(後方屈身2回宙返り2回ひねり)
5,パイクバラニーアウト
6,パイクハーフインハーフアウト
7,タックルディーアウト
8,タックダブルバック
9,タックバラニーアウト
10,パイクフルインフルアウト(後方屈身2回宙返り2回ひねり)

<予選演技>
1本目はベッドの中心で良い入りができたが、2本目で大きく前方に移動してしまい、続く3本目で右に移動し、パッドに接触したため中断となった。大会では普段の練習よりも体の動きが良くなることがあるが、それが裏目に出てしまい良い演技を決めることができなかった。しかし、予選第7位で決勝進出を果たした。今回の経験を忘れずにこれからの大会に活かしていきたい。

<決勝演技>
全体的にとても良いリズムで通すことができた。3本目で少し回転がかかりすぎて姿勢を崩してしまったが4本目で立て直し、そのままのリズムで10本目まで演技を通しきり、見事優勝を果たした。前回の大会である、第9回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会でのリズムが悪いという課題点をしっかりと改善した演技を実施できたことは、大きく自信につながった。今後はさらに難度点を上げるとともに、演技点、跳躍時間点にも意識を注いでいきたい。

南和希
1,パイクバラニーアウト
2,タックバック
3,タックバラニーアウト
4,タックダブルバック
5,タックバラニー
6,パイクバック
7,パイクバラニー
8,レイアウトバック
9,レイアウトバラニー
10,パイクダブルバック

<予選演技>
2本目・3本目で回転不足のため膝が曲がってしまった。5本目・6本目はベッドの中心で落ち着いて決めたが、7本目で回転がかかりすぎてしまい、8本目で大きく後方に移動し、マットに着地したため、7種目中断となった。しかし、予選第6位で決勝進出を果たした。

<決勝演技>
1本目はベッドの中心で決めたが、2本目で右側に移動してしまい、パットに接触したため、1種目中断となった。1週間前の第9回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会での1回宙返りの不安定性という課題点を改善することができなかった。今後は8月の全日本インカレに向けて基礎固めをするとともに、新技の習得を目指したい。

今大会は、去年、一昨年と新型コロナウイルスの影響で中止されていたため、部員全員が初めて出場する大会であった。また、今大会は全日本学生トランポリン競技選手権大会の予選会でもあり、出場した部員全員が出場権を獲得することができた。大会の内容としては、上田の個人Aクラス優勝やシンクロナイズド競技の準優勝などの喜ばしい結果を残せた一方で、中断率が高く課題の多く残る結果となってしまった。これからの練習では、通し率を上げるために、より緊張感のある練習を行っていきたい。

最後になりましたが、ご指導いただきました、宮田幸典先生、新谷昴コーチ、審判を務めていただきました日垣博考先輩(H29)、浅見杏樹先輩(R3)ありがとうございました。この場をお借りし、深く御礼申し上げます。

(記:上田乃維)