第77回国民体育大会中国ブロック大会 観戦記

2022年7月30日(土)、広島県立総合体育館にて行われました、第77回国民体育大会中国ブロック大会の観戦記をご報告いたします。

トランポリン成年男子…上田乃維(環2)

上田乃維

<第一自由演技>
1,レイアウト3/4バック(後方伸身3/4回宙返り腹落ち)
2,タックコディー(腹落ち~後方抱え込み1・1/4回宙返り)
3,レイアウトバラニー(前方伸身1回宙返り半ひねり)
4,レイアウトバック(後方伸身1回宙返り)
5,ストラドルバウンス(開脚ジャンプ)
6,シートドロップ(腰落ち)
7,スイブル(腰落ち~半ひねり腰落ち)
8,スタンド(腰落ち~立つ)
9,タックバウンス(抱え込みジャンプ)
10,パイクバウンス(閉脚ジャンプ)

<第一自由演技>
第一自由演技は難度点が加算されないため、基礎技を中心とした構成で挑んだ。全体を通して大きな移動や腰折れ、膝曲がりなどはなく、ベッドの中心で美しい演技を決めた。練習の段階から大きなミスをしたことはなく、本番でもしっかりと練習通りの演技を実施できたため、とても良い試技であったように思う。

<第二自由演技>
1,レイアウト3/4バック
2,タックコディー
3,パイクバック(後方屈身1回宙返り)
4,レイアウトバラニー
5,レイアウトバック
6,タックバック(後方抱え込み1回宙返り)
7,タックバラニーアウト(前方抱え込み2回宙返り半ひねり)
8,タックハーフインハーフアウト(後方抱え込み2回宙返り1回ひねり)
9,パイクバラニーアウト(前方屈身2回宙返り半ひねり)
10,パイクハーフインハーフアウト(後方屈身2回宙返り1回ひねり)

<第二自由演技>
1本目・2本目はベッドの中心で決められたが、3本目で回転がかかり過ぎてしまった。続く4本目で回転がかかり過ぎてしまったため姿勢を崩し、5本目で大きく後方に移動した。続く6本目では、5本目の移動を直すことができず、さらに後方に移動し、パッドに接触したため、5種目中断となった。通し率を重視し、難易度を必要最低限に落としていた構成にも関わらず、本番では力を出しきれなかったところに自分の弱さを感じた。会場での周りの選手の演技をどのように受け止めるのか、自分のメンタルをどのようにコントロールするのかなど、試合の時の自分の在り方を改めてしっかりと認識した上で、今後の試合への臨み方を考えていきたい。

今大会は第77回国民体育大会の予選会であり、上位1名が本戦の出場権を獲得できることになっていたが、第2位となったため本戦への出場は叶わなかった。普段の練習どおりの演技を本番で決められていれば出場権を獲得できる可能性があったため、とても悔いの残る試合となってしまった。トランポリン競技の難しさを改めて痛感するとともに、大会でのメンタル面のコントロールや基礎技の精度、大会に向けてのコンディションの調整など、さまざまな面で課題を認識できたため、今後の大会につながる良い経験となった。今後は、今回の経験を糧とし、周りの期待に応えられる選手を目指していきたい。

最後になりましたが、審判を務めていただきました日垣博考先輩(H29)、ありがとうございました。この場をお借りし、深く御礼申し上げます。

(記:上田乃維)