第59回全日本トランポリン競技選手権大会 観戦記

2022年10月15日(土)、西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)にて行われました、第59回全日本トランポリン競技選手権大会の観戦記をご報告いたします。

個人競技予選男子…上田乃維(環2)
シンクロナイズド競技予選男子…上田乃維・菅原正哉選手(大泉スワロー体育クラブ所属)ペア

個人競技予選男子
上田乃維
1,パイクバラニーアウトトリフィス(前方屈身3回宙返り半ひねり)
2,タックハーフインハーフアウト(後方抱え込み2回宙返り1回ひねり)
3,タックバラニーアウトトリフィス(前方抱え込み3回宙返り半ひねり)
4,パイクハーフインハーフアウト(後方屈身2回宙返り1回ひねり)
5,パイクルディーアウト(前方屈身2回宙返り1回半ひねり)
6,タックダブルバック(後方抱え込み2回宙返り)
7,パイクバラニーアウト(前方屈身2回宙返り半ひねり)
8,パイクフルインフルアウト(後方屈身2回宙返り2回ひねり)
9,タックバラニーアウト(前方抱え込み2回宙返り半ひねり)
10,ミラー(後方伸身2回宙返り3回ひねり)

<1回目>
前回大会である東日本選手権と同じ難易点の構成で臨んだ。1本目、2本目はベッドの中心で決めたが、3本目で大きく前方に移動し、パッドに接触したため2種目中断となった。練習の段階では大会に向けてコンディションを合わせられていただけに、大変悔やまれる結果となった。

<2回目>
1回目で中断していたため、後のない状態での試技となった。2本目で回転不足のため膝が曲がってしまい、大きく後方に移動したが、3本目で膝が曲がったものの、ベッドの中心に戻した。7本目で大きく前方に移動し、8本目でベッドの中心に戻したが、回転不足のため膝が曲がってしまった。続く9本目でも回転不足のため膝が曲がってしまった。10本目は高さが足りなかったためレイアウトバック(後方伸身1回宙返り)に変更したが、パッドに接触したため9種目中断となった。予選演技を2回とも中断してしまい、悔いの残る結果となってしまった。1回目の演技から2回目の演技への気持ちの切り替えがうまくいかず、不安がかき消せないまま演技に入ってしまった。演技直前の不安感への対処の仕方を学べる良い経験と捉え、今後の大会に繋げていきたい。

シンクロナイズド競技予選男子
上田乃維・菅原正哉選手ペア
1,パイクバラニーアウトトリフィス
2,タックハーフインハーフアウト
3,タックバラニーアウトトリフィス
4,パイクハーフインハーフアウト
5,パイクルディーアウト
6,タックダブルバック
7,パイクバラニーアウト
8,パイクフルインフルアウト
9,タックバラニーアウト
10,ミラー

<1回目>
上田の個人予選と同じ難度点の構成で臨んだ。1本目はタイミングを合わせて実施できたが、2本目で回転不足のため菅原選手の膝が曲がってしまい、3本目で菅原選手の高さが下がりタイミングがずれてしまった。4本目で菅原選手が高さを上げてタイミングを合わせた。5本目で回転不足のため上田の膝が曲がってしまった。6本目はタイミングを合わせて実施できたが、7本目で菅原選手が左に移動し、パッドに接触したため、6種目中断となった。

<2回目>
1本目、2本目は同時性の高い演技をベッドの中心で決めた。3本目で回転不足のため菅原選手の膝が曲がってしまい、大きく後方に移動した。4本目で菅原選手はベッドの中心に戻したが回転不足のため膝が曲がってしまい、上田は大きく後方に移動した。続く5本目で上田が大きく前方に移動し、6本目で菅原選手が僅かに後方に移動した。7本目で菅原選手はベッドの中心に戻したが、上田が大きく前方に移動した。8本目で回転不足のため菅原選手の腰が折れ、タイミングがずれてしまったが、9本目でタイミングを合わせた。10本目で互いに大きく後方に移動したが、通し切った。互いにアウトバウンスが乱れ、減点となった。全体として、移動が目立つ演技だったものの、同時性点の高い息のあった演技であった。

今大会は上田にとって初めての全日本選手権となった。国内の大会でもかなり重要な位置を占める今大会は、選手たちの緊張感も高く、引き締まった空気感での大会となった。個人では普段の練習の成果を発揮しきれず、とても悔いの残る大会となってしまった。シンクロでは、本番で練習以上のものが出せたため満足のいく結果となった。個人での精神面の調整の仕方を習得するため、普段の練習でもチェックを増やしたり、宣言をしてから通したりするなど、緊張感の高い練習を目指したい。

最後になりましたが、ご指導いただきました、中田大輔先生、新谷昴コーチ、審判を務めていただきました日垣博考先輩(H29)、浅見杏樹先輩(R3)、ご観戦いただきました棟朝銀河先輩(H29)、ありがとうございました。この場をお借りし、深く御礼申し上げます。

(記:上田乃維、永野祐里)