第38回 東日本学生体操競技グループ選手権大会 観戦記

2023年4月15日(土)、高崎アリーナにて行われました、第38回東日本学生体操競技グループ選手権大会の観戦記をご報告いたします。
関係者の皆様は、For OBOG のページから動画も見られますので、是非そちらと併せてご覧になってください。

女子個人…稲垣香花(商2)、森千紗(法法2)

1種目め…跳馬

1番手、稲垣
転回1回ひねり跳びを実施する予定だったが、直前の練習で安定性がなかったため、2本とも転回跳びを実施した。着地は止まらなかったものの、一歩に抑えられたのはよかった。今後は転回1回ひねり跳びの精度を上げていくとともに、ツカハラ跳びの練習にも取り組んでいきたい。

2番手、森
昨年の新人戦で失敗してしまった転回1回ひねり跳びの着地は、小さく前一歩に抑えた安定した実施であった。跳躍そのものは力を抜いてできるようになったので、今後はツカハラ跳びを習得できるよう取り組んでいきたい。

2種目め…段違い平行棒

1番手、稲垣
前回の新人戦では低棒棒下振り出し〜上移動高棒懸垂から上バーのけ上がりが続かず停滞してしまったが、今回け上がりに繋げられた点においては成長が見られた。しかし、その後の高棒後方浮支持回転に繋げられなかったのは課題点として残る。今後はDスコアが上げられるよう、特に段違い平行棒の練習に注力していきたい。

2番手、森
け上がりで上がり、続く前方足裏支持回転〜後方足裏支持回転〜低棒棒下振り出し〜上移動高棒懸垂を流れ良く実施し、下り技の後方抱え込み宙返りの着地を止めた。段違い平行棒はDスコアを上げるのが難しい種目なので、まずは車輪を演技構成に取り入れられるよう段違い平行棒の練習に一層力を入れていきたい。

3種目め…平均台

1番手、稲垣
前日の練習から上手くいかなかった1回転半ターンで落下してしまったが、その後大きなふらつきはあったものの落下を1回に留めることができた。今後はジャンプの脚の開きによる減点をなくし、アクロバットの連続を構成に入れられるよう努めていきたい。また、落下をしない演技ができるよう日頃の練習から心掛けていきたい。

2番手、森
技の構成を試合直前に変更し、不安が残るまま臨んだ試合であった。駆け上がりから1回転ターンは流れ良く決めたが、続く側方倒立回転はふらついてしまった。予定していた開脚ジャンプ連続はうまく繋がらず難度を下げた連続を実施した。そこで良い流れが切れてしまい、倒立のはずが倒立前転に変わってしまった。続く振りも即興で実施したため安定感のない実施が目立ち、着地を狙いに行った下り技の前方伸身宙返りの着地も小さく2歩動いてしまう実施となった。今後は通し練習を繰り返し、落ちる技を入れない構成を作っていきたい。

4種目め…ゆか

1番手、稲垣
新たに後方伸身宙返り1回ひねりを取り入れた構成で臨んだ。全体的に大きなミスはなかったものの、始めの2回転ターンで回りすぎてしまったり、着地を止めに行けなかったりしたことが反省点である。今後は着地や姿勢など演技中の細かい箇所を意識できるようにするとともに、Dスコアを向上させていきたい。

2番手、森
Dスコアを4点台に乗せて挑んだ初の試合となった。最初の2回転ターンを丁寧に決め、今回新しく取り入れた後方伸身宙返り1回半ひねりの着地を前に小さく一歩に抑えた。左右開脚1回ひねりを難なく実施したが続く伸身前宙の着地は大きく前に2歩動いてしまった。開脚ジャンプ連続は正確に実施したが週末技の前宙〜後方伸身宙返り1回ひねりは後ろに大きく1歩動いてしまう実施となった。今後は後方抱え込み2回宙返りを取り入れ一般規則でのCRを満たせるように、得意種目として練習を積んでいきたい。

今年初の公式戦となった今大会は、東日本インカレへの出場権をかけた大事な試合であった。各々反省すべき点がいくつも見つかる演技内容ではあったが、無事東日本インカレへの出場権を取得できた。本日の反省を活かし、次の大会では同じミスがないようにしていきたい。
稲垣は、平均台で落下や大きなふらつきなどのミスがあったものの、他の3種目は安定した演技を実施することが出来た。他の出場選手の演技を見ることで、技の大きさや表現力の不足など多くの改善点が見つかった試合となった。次の大会に向けて引き続きDスコアを伸ばせるよう練習を積んでいきたい。
森は、得意種目であった床は自己ベストを1点以上更新し自信を持つことができた。また、初めの2種目は前回の試合から難度を変更していないため安定した実施が続いたが、3種目目の平均台では自信のなさが演技に現れた演技内容であった。種目毎に見たDスコアの差が大きく、4種目の平均が取れていない為、引き続き難度点を向上できるよう励んでいきたい。

最後になりましたが、チームリーダーを務めていただきました塚田治夫会長(S47)、福岡由唯先輩(R4)、ありがとうございました。また、今大会には御多忙の中、三木康弘監督(S62)、松平定紀先輩(S51)並びに保護者の方々にご観戦いただきました。またオンライン配信でも、多くの先輩方、並びに保護者の方々にご観戦いただきました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。



(記:稲垣香花、森千紗)