第56回東日本学生体操競技選手権大会 観戦記

5月27日(土)、彩の国くまがやドームにて行われました、第56回東日本学生体操競技選手権大会の観戦記をご報告いたします。なお、立花(法2)は怪我の為、つり輪と鉄棒のみの出場となりました。
関係者の皆様は、For OBOG のページから動画も見られますので、是非そちらと併せてご覧になってください。

まず初めに男子個人観戦記をご報告いたします。

男子個人…立花陽空(法2)

1種目め…鉄棒

鉄棒は、前回の大会に引き続き、アドラーとアドラーハーフを演技に組み込んだ。アドラーは前日練習と3分アップまでは調子が良かったが、本番は少し緊張もあり、流れる形となった。その後のアドラーハーフも少し流れてしまい、全体として少し悔しい結果となった。

2種目め…つり輪

今回は新しく、中水平を入れた構成に挑戦した。認定はされたものの、肩角度と静止時間がまだ足りないため、補強と研究を続けていきたい。中盤のジョナサン〜ヤマワキは、膝とつま先まで意識できたので、今後は前方車輪をそこから続けられるように練習していきたい。

立花は、今大会左足かかとの骨折により、急遽個人出場となったが、新しい技にも挑戦できたので有意義な試合となった。アドラーの角度に関しては、練習ではできていたが、失敗をしてしまったので、とても悔しい結果となった。今後は、足を治すことも大事だが、この期間に苦手なつり輪の力技の強化に励んでいきたい。

続いて男子団体観戦記をご報告いたします。

男子団体…伊保内啓佑(政3)、浦口優(商3)、西尾颯馬(薬3)、小澤智也(文2)、黒沢星海(理2)、小田切伊織(総1)

1種目め…平行棒

1番手、黒沢

試合のトップバッターとして、全体的に落ち着いた演技であった。終末技の後方屈身2回宙返り下りに不安があったが、着地準備を早めに行うことで小さなステップにまとめることができた。現在の構成は体力、精神ともに余裕が生まれてきたため、より難しい構成を同じクオリティで実施できるように練習していきたい。

2番手、西尾

新しくピータースを取り入れた構成で臨んだ。前半のヒーリーで肘が曲がってしまい、ピータースではスイングを振り切ることができなかった。悪い流れを断ち切れず、単棒横向き浮き腰上がりで勢いあまり落下してしまった。この箇所を含め、安定感の低い技が多いため、通しを積んで成功率を上げていきたい。

3番手、小澤

冒頭の棒下倒立で前に飛んでしまったが、続くチッペルトはなんとか成功させることができた。その後のツイストは倒立に収められなかったが、車輪に繋げることができ、最後の後方屈身2回宙返り下りも小さな1歩でまとめた。大きなミスこそなかったものの、手ずらしや倒立の収めが甘く、落ち着きのない演技であった。今後は1つ1つの技で倒立で落ち着けるような余裕を持ちつつ、全日本インカレに向けてDスコアの底上げも図っていきたい。

4番手、浦口

今回の演技は前回の国体予選と同じ構成で臨んだ。前半のヒーリーの収めから少し落ち着きがなく、そのまま車輪〜モイ〜チッペルトも慌ただしい実施となった。また、最後の下りも力みすぎてうまくスイングが合わせられず、着地で転倒してしまった。今後は、安定して実施できる構成を再度見直しつつ、Dスコアの向上も図っていきたい。

5番手、伊保内

今回の演技は国体予選と同様の構成で臨んだ。演技前半は倒立からの逸脱が見られ、演技に硬さがあったがなんとか最後まで通しきることができた。平行棒はEスコアを比較的伸ばしやすい種目でもあるので今後も引き続き丁寧な演技を心がけていきたい。

6番手、小田切

新たにモイとチッペルトを入れた構成を実施した。全体的に落ち着いた演技ができ、最後の着地も一歩で抑えることができた。平行棒はDスコアが低いため、夏に向けて新技の習得をしていきたい。

2種目め…鉄棒

1番手、黒沢

昨年使っていたシュタルダーを再び取り入れ、通しこみを重ねたことで、細部まで意識した演技をすることができた。引き続き着地や手ずらしに神経を尖らせつつ、集中的に取り組んでいる伸身ムーンサルト下りを構成に組み込めるよう努めていきたい。

2番手、西尾

肩の怪我の影響もあり直近で始めた通しであったが、大きなミスなく通し切ることができた。Dスコアの低さが課題であるため、新しい技に積極的に取り組んでいきたい。

3番手、浦口

全体を通して、落ち着いて演技をすることができた。しかし、アドラーハーフの角度減点やDスコアの不足など明確な課題が多いため、それらを全日本インカレに向けて改善していきたい。

4番手、小澤

2週間前の国体予選の構成から閉脚シュタルダーを抜いた構成に変更して臨んだ。昨年の全日本インカレと同じ構成ということもあり、落ち着いて通し切ることができたが、最後の伸身ムーンサルトはひねりが早く、腰取りの姿勢となってしまった。今後は冬場に取り組んできた技を早急に組み込み、通し慣れていきたい。

5番手、小田切

昨年末から取り組み始めたチェコ式車輪を構成に組み込んだ。不安点も少なく落ち着いて演技ができ、最後の着地もまとめることができた。今後は離れ技の数を増やした演技を通せるようにしていきたい。

6番手、伊保内

今回の演技は国体予選では入れられなかったコールマンを入れた構成で臨んだ。結果的にはコールマンの前のコバチで落下をしてしまう形とはなったが、その後のコールマンはしっかりキャッチし、着地までまとめることができた。全日本インカレでは必ず通しきれるよう調整していきたい。

3種目め…ゆか

1番手、西尾

直前の練習で太腿を痛めてしまい、怪我の悪化が懸念点であった。最終節の後方2回半ひねりで回転不足により転倒してしまったが、通し切ることができて良かった。通しの体力を戻すことで、Dスコアを上げた演技をできるようにしたい。

2番手、小澤

冒頭の後方抱え込み2回宙返りの着地をまとめると、2節目の前方伸身宙返り2回ひねりの着地も1歩に留めた。続く前方伸身宙返り1回ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりは2つ目の宙返りが詰まる形となったが、なんとかまとめた。最終節の後方2回半ひねりは急ぐあまり助走を失敗してしまい、転倒し、大きくラインオーバーをしてしまった。後半は疲れてくると技を仕掛けるのが早くなる癖があるので、通し慣れすると同時に終末技を連続でかける練習をしていきたい。

3番手、黒沢

1節目の前方抱え込み2回宙返りは少し着地準備が早かったが、小さなステップにまとめることができた。3、4節目は着地まで狙って実施したが、双方とも後ろに少し動いてしまった。最終節も回転を抑えることができずに、大きく1歩踏み出してしまいラインオーバーしてしまった。グループⅢの技に苦手意識があるため、ロンダードの技術を矯正していきながらグループ要求を早く満たせるように取り組んでいきたい。

4番手、小田切

右足首の怪我が完治しておらず、難度を落とした構成を実施した。最初の前方抱え込み2回宙返りは前1歩で収めることができたが、最後まで落ち着いた演技をすることはできず、練習不足を感じる結果となった。今後は従来の構成で通せるように怪我の治療を最優先に練習を積んでいく。

5番手、伊保内

Eスコアを最優先にし、難度を落としての演技だった。最初の後方月面宙返りから着地をまとめ、その後の3節は全て着地を止めた。しかし5節目の後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返りで腰の低い着地となってしまい、点数を伸ばす事ができなかった。今後もゆかは堅実な演技をしていきたい。

6番手、浦口

前日の会場練習から、器具にあまり合わせることができておらず、不安を抱えての演技となった。最初のルドルフでラインオーバーがあったり、5節目に予定していた後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返りが前方抱え込み宙返りになってしまったりとミスが大きく目立った。今後は確実に決め切れるように完成度の向上を図りたい。

4種目め…鞍馬

1番手、小澤

国体予選と同じ構成で臨み、大きなミスなく通し切ることができた。今の構成は練習でもかなり安定してきたので、前移動と後ろ移動だけでなくワンポメル系や下向き系の技にも積極的に取り組んでいきたい。

2番手、黒沢

国体予選と同じ構成で挑んだが、2技目のDフロップで落下してしまった。その後も足割れや馬体の擦りが見られる落ち着きのない演技となってしまったが、大過失は最小限に抑えることができた。左腕で押すことができずに、肘が曲がった旋回になってしまうことが多々見られるため、今後は腰の高い旋回を長く続けられる体力と技術を会得していくことに注力したい。

3番手、西尾

新たにDコンバインを取り入れた構成を実施した。心配箇所であるDフロップはなんとか堪えたが、続くDコンバインで落下してしまった。また、中盤の旋回でも手を滑らせ落下してしまった。熟練度が低く、技術面も体力面も改善していく必要があると再確認する結果となった。

4番手、浦口

今回はDスコアを落とした堅実な演技構成で臨んだ。最初のセア倒立は流れよく決め切ることができたが、次のDフロップがなんとか落下は免れたものの、詰まった実施となってしまった。しかし、その後のロスなどの技は滞りなく行うことができた。今後は、フロップの完成度の向上と共に、構成の見直しを行っていきたい。

5番手、小田切

昨年までと比べ大幅に難度を上げた構成を行った。最初のBセアーでポメルを持ち損ねてしまい、最後まで落ち着いた演技を取り戻せなかった。大きな落下等はなかったものの課題の多く残る結果となった。今後は新たな技に取り組みつつも演技全体の安定性を追求していきたい。

6番手、伊保内

昨年度の全日本インカレで落下した種目であったため、集中して練習してきた種目であった。全体的に落ち着いてはいたが、途中のDコンバインやロスで危ない場面もあった。落下はしなかったものの、課題が残る演技となった。

5種目め…つり輪

1番手、黒沢

力技のキメなど細かな部分にまで気を配ることができ、難度が低い分丁寧な演技をすることができた。終末技はスイングをうまく合わせることができていないため、今後はリングの動かし方や抜きあふりの技術を確立させていきたい。同時に様々な力技に取り組み、力強い構成を組めるようにトレーニングに励んでいきたい。

2番手、西尾

演技構成を変えることなく臨んだため、無難にこなすことができた。しかし、前半のホンマ脚前挙で脚が下がってしまったり、後半のほん転で肘が曲がったりしてしまった。これは練習通りの結果であるため、直していきたい。今後は終末技に取り組み、ゆくゆくはD難度を成功させられるようにしていきたい。

3番手、小田切

昨年から実施している演技で臨んだため、落ち着いて行うことができた。一方で、倒立姿勢での肘の曲がりや静止姿勢等の技術欠点が多く見られたため改善していきたい。今後は終末技をD難度以上にしつつ、スイング系の技にも取り組んでいく。

4番手、伊保内

安定した技での構成だったため、落ち着いて演技することができ、着地も小さな一歩にまとめられた。下り技での要求を満たせていないため早急にD難度以上の下り技を習得しつつ力技にも注力していきたい。

5番手、小澤

序盤のジョナサン〜ヤマワキ〜ホンマ開脚前挙は、流れはよかったがホンマ開脚前挙の持ち込みが少し腰が低い形となった。その後は下り技の抱え込みムーンサルトも前に1歩に留め、まとまった演技となった。今後は前方車輪倒立を組み込み、長い目で見て力技にも取り組んでいきたい。

6番手、浦口

最初の振り上がり閉脚上水平でうまく力が入らず、技の認定が取れないのに加え、大幅に減点されてしまった。その後の振動系は流れよく行うことができた。終末技は、後方抱え込み2回宙返り3/2ひねり下りを予定していたが、1回ひねりとなってしまったものの着地をまとめることができた。今後は、力技のクオリティの向上を目指していきたい。

6種目め…跳馬

1番手、西尾

太腿の怪我の影響で難度を下げた伸身ツカハラ跳びを実施した。脚割れや着地の先取りなどの問題点があるが、まずは自信を持って跳躍できるよう、怪我の回復を第一優先にしていく。

2番手、黒沢

着地を狙い、早めに地面を確認したが、少し回転が足りず右に大きく動いてしまった。最近の試合ではラインオーバーをすることが多くあるため、宙返りの軌道を修正していきたい。また、伸身カサマツの技術自体は大分高まってきたため、着地までまとめる練習に取り組んでいきたい。

3番手、小澤

伸身カサマツを実施した。着手前での足開きや着地準備などまだまだ改善点はあるが、着地を後ろ1歩に収めた。いつでも伸身カサマツは跳べる状態にあるので、1試合でも早くアカピアンを使えるよう積極的に取り組んでいきたい。

4番手、小田切

3種目めの床で右足首を痛めてしまい、不安要素があったがなんとか着地1歩でまとめられた。着手以降の局面の雄大さが欠けるため、今後は突き手の練習をしてしていくとともにドリックスにも取り組んでいきたい。

5番手、伊保内

アカピアンを実施した。着地まで狙いに行ったが、開きの動作が早く前のめりになってしまい、大きく動いてしまう結果となってしまった。この技は長年使っているためDスコア向上のためにもドリックスの習得が急がれる。

6番手、浦口

今回は落ち着いて演技を行うために、アカピアンを実施した。しっかりと着地準備姿勢を強調した実施を行うことができたが、着地は後ろに流れてしまった。今後は、より高難度の技を実施できるように取り組みたい。

今大会は、新チームでの初の団体戦となる試合であった。種目ごとでの大過失はあったものの、全体的な試合運びやチームとしての雰囲気など良い部分も多く見られた試合であった。8月の全日本インカレに向けて基礎の徹底とともに個人目標の再確認が必須であると感じた。
伊保内は、春先からの不調に堪えながらの大会となった。冬から取り組んで来た新技を成功させられた所は良かったが、大過失や中過失が目立ち、思うように点数は伸びなかった。これから先に続いていく試合では「勝ち」にこだわり、チーム全体を牽引できるキャプテンとなっていきたい。
浦口は、体のコンディションの面で不安を抱えての試合となったが、それが顕著に現れた試合となってしまった。6種目通してうまく決め切る場面がなく、かなり悔しい内容となった。全日本インカレに向けて、コンディショニングの徹底はもちろんのこと、自信も持って試合に臨めるような演技を作り上げることを課題として取り組んでいきたい。
西尾は、6種目に出場するのは約1年半振りの大会となった。急遽、出場することが決まったため、全体として不出来な演技が目立った。しかし、徐々に調子が戻ってきているため、精度を追求出来るようにしていきたい。また、1週間後に試合が控えているため、今回のミスを糧にして納得いくような演技をしたい。
小澤は、昨年の全日本インカレ振りの団体戦であった。前半3種目は慌ただしさが見られる演技が続いたが、後半3種目は落ち着いていつも通りの演技ができた。しかし、2週間前の試合で失敗した技で再び失敗をしてしまい、悔いが残る試合となった。それでも団体戦での自分の役割を大方果たすことができ、昨年よりもチームに置ける貢献度が上がったように思われる。依然として冬に取り組んできた技がすべて構成に組み込めてはいないので、全日本インカレを見据えて一刻も早く通しに入れていきたい。
黒沢は、団体として出場する初めてのインカレであった。無理な挑戦はせず、等身大の演技を組んだからこそ、落ち着いて試合に望むことができ、大方団体のトップバッターの役割を果たすことができたと思う。また、いつものチームの雰囲気を会場でも出すことができたため、とても楽しんで演技することができた。今後も通しこみ、そして基礎技術の確立に励み、安定したトップバッター、そしてムードメーカーとして全日本インカレでも団体に起用されるよう、全身全霊で練習に取り組んでいきたい。

小田切は、昨年9月以来の公式戦であり、並びに大学として初めての試合でもあった。右足首の怪我の影響もあり難度を落とした種目もあったものの、冬の期間に取り組んできた技を多く取り入れ大きなミスなく通し切ることができた。全日本インカレに向け、さらに難度を上げた通し練習に励み、チームのポイントゲッターになれるようにしていきたい。

(記:伊保内啓佑、浦口優、西尾颯馬、小澤智也、釜屋有輝、黒沢星海、立花陽空、小田切伊織)

続いて女子個人観戦記をご報告いたします。

女子個人…稲垣香花(商2)、森千紗(法2)

1種目め…跳馬

1番手、稲垣

前大会から難度を上げ、転回1回ひねり跳びを実施した。練習では尻もちをついたり、前に大きく1歩出たりしたものの、本番では着地がうまくまとまった。今後も練習を積んで完成度を上げていきたい。

2番手、森

前大会と同じく、転回1回ひねりを実施した。まとまってはいたが突きが弱く飛距離が若干劣る実施であった。着地は右に小さく一歩で収めた。

2種目め…段違い平行棒

1番手、稲垣

新たに前方足裏支持回転を入れた構成を実施した。低棒棒下振り出し〜上移動高棒懸垂から高棒のけ上がりが続かず停滞してしまった。その後、け上がりから後方浮支持回転〜後方抱え込み宙返り下りに繋げようとしたものの、うまく行かず再び停滞してしまった。今後はこのようなミスを出さないよう通しを積んでいきたい。

2番手、森

け上がりで上がり、続く前方足裏支持回転〜後方足裏支持回転〜低棒棒下振り出し〜上移動高棒懸垂を流れ良く実施したが、続くけ上がりは高棒に近い実施となった。下り技のともえから後方抱え込み宙返りの着地はまとめた。早く車輪を演技構成に取り入れられるよう段違い平行棒の練習に一層力を入れていきたい。

3種目め、平均台

1番手、稲垣

前大会と同じ構成で臨んだものの、1回転ターンで半周多く回りすぎて落下してしまった。その後も技の決めが遅く、ふらつきが多くみられた。今後はDスコアを上げていくとともに、落下やふらつきのない演技ができるよう練習に励んでいきたい。

2番手、森

今大会は1技目に前方宙返り上がりを入れた構成で臨んだ。練習の中でもあまり成功率の高くない技ではあったが、試合本番ではきちんと調整し、成功させることができた。しかし、それ以外の技で多くミスが出てしまったことから、今後は通しの練習を中心に取り組んでいきたい。

4種目め…ゆか

1番手、稲垣

前回とほぼ同じ構成での実施だった。全体的に着地がまとまっていたが、宙返りの低さや実施中の脚割れが目立つ演技となった。今回新しく構成に取り入れたカデットジャンプに関しては、高さや脚の開きが足りないのが課題であり、今後の練習で完成度を高めていきたい。また、次の試合に向けてDスコアも上げていきたい。

2番手、森

演技構成を変えずに挑んだため、無難にまとまった演技となった。前回からの課題であった着地は全て一歩に収めた実施であった。今後はダンス系の難度を上げるとともに構成要求を満たすべくダブルにも挑戦していきたい。

今大会は、全日本体操競技選手権大会出場権を賭けた器械女子にとって大事な一戦であった。3回目の公式戦ということもあり、場の雰囲気に呑まれることなく、良い緊張感を持って演技に臨むことができた。
稲垣は、跳馬とゆかでは大きなミスがなかったものの、段違い平行棒では停滞、平均台では落下があり、良くも悪くも練習通りの実施となった。しかし、嬉しいことに全日本インカレの出場権を獲得することができたので、このことを糧に、今後も引き続き演技の安定性とDスコアを向上させるべくより一層練習に励んでいきたい。
は、今大会で練習量の偏りが技の成功率に大きく関係することを学んだ。普段なら高確率で成功する技も練習を重ねていない分、本番で力が発揮できずミスが出てしまうシーンが多く見られた。今回で学んだことを必ず糧に変え、慢心せずただ直向きに練習に取り組んでいきたい。

(記:稲垣香花、森千紗)

最後になりましたが、チームリーダーを務めていただきました久永将太先生、帯同していただきました福岡由唯先輩(R4)、審判を務めていただきました田口洸太郎先輩(H28)ありがとうございました。また、今大会には御多忙の中、三木康弘監督(S62)、松平定紀先輩(S51)、加藤直之先輩(S56)、岡﨑隆誠先輩(H6)、黒井一実先輩(H10)、永久千尋先輩(H18)、浅見杏樹先輩(R3)、佐野浩平先輩(R3)、中尾優花先輩(R3)、山﨑広輝先輩(R3)、並びに多くの保護者の方々にご観戦いただきました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。