第78回国民体育大会長野県予選会 観戦記

2023年6月3日(土)、ホワイトリングにて行われました、令和5年度国民体育大会長野県予選会 成年の部の観戦記をご報告いたします。

関係者の皆様は、For OBOG のページから動画も見られますので、是非そちらと併せてご覧になってください。

男子個人…西尾颯馬(薬3)

1種目め…あん馬

不安要素の多いあん馬であったが、大過失無く演技を実施することが出来た。その結果、種目別では2位に入賞することが出来た。しかし、中盤のDコンバインやシュテクリBでは、脚のばらつきや旋回の乱れが見られた。また、体力が持たず後半になるにつれ旋回が小さくなってしまっていた。公式試合で落下なく通し切れたことは自信に繋がったが、減点が目立つため明らかな問題点を潰していくことが急がれる。

2種目め…つり輪

新しくジョナサンを取り入れた構成で臨んだ。序盤のジョナサン〜ヤマワキ〜後ろ振り上がり〜脚前挙まではなんとか耐えたが、続くホンマ脚前挙は脚が下がってしまい不認定となった。その後は大きな問題なく進み、着地はピタリと止めることが出来た。ホンマ脚前挙の不認定は悔やまれるが、ここは早急に改善が出来る箇所である。今後は減点箇所を修正しつつ、終末技の難度の向上に取り組んでいきたい。

3種目め…跳馬

伸身ツカハラを跳ぶ予定であったが、急遽、伸身カサマツ跳びに変更した。太腿の怪我のため、全力で跳ぶことは出来なかったが、大きな減点なく跳べたことは評価出来る。まずは怪我の治療に専念したい。

4種目め…平行棒

序盤のヒーリーは成立したが振り戻ってしまい、続くピータースもスイングを十分に振れなかった。しかし、普段の練習では失敗していた単棒横向き開脚浮き腰あがりは成功し、続くツイストも成功した。終末技は回転不足で手をついてしまった。通し不足を実感する平行棒の演技だが、徐々に良くなっている実感もある。継続して練習をしていくことで安定感のある実施を目指す。

5種目め…鉄棒

安定して通すことが出来る演技で臨んだ。エンドー〜移行で振り戻りかけたが、それ以外は無難に実施し着地も止めることが出来た。今後は終末技をD難度にすることを始めとしたDスコアの向上に取り組んでいく。

6種目め…ゆか

前回の大会では最終節で転んでしまったため、若干の不安がある種目であった。その不安とは裏腹に、全体的に落ち着きのある演技をすることが出来た。しかし、1つ1つの技に関しては粗い部分が目立つため、修正していくことで次のステップに繋げていく。

今大会は、自分の中で先週の東日本インカレの雪辱を果たすという意味合いが強いものであった。そのため、先週のような失敗は起こらず、新たな課題を見つけることの出来た有意義な試合となった。個人総合では4位に入賞し、国体 北信越ブロック予選への出場権を手にした。この切符を無駄にしないよう、演技の難易度及び熟練度を向上させていく。

(記:西尾颯馬)