第39回霜月杯 観戦記

11月8日(金)〜10日(日)、慶應義塾大学日吉キャンパス蝮谷体育館にて行われました、第39回霜月杯の観戦記をご報告いたします。
関係者の皆様はFor OBOGのページから動画も見られますので、是非そちらと併せてご覧になってください。

 

女子個人…佐々木眞歩(法政1)、庄司眞菜(理1)

1種目め…段違い平行棒
1番手…佐々木

新人戦と同じ演技構成で実施し、前試合と同じく、高棒でのともえからのけ上がりに失敗してしまった。フットカットの高さやともえの姿勢は、前大会よりも余裕を持って行えたものの、演技を繋げられないことが練習でも多くあるため、引き続き綺麗な通しを目指して、頑張ってきたい。

2番手…庄司

一週間前に行われた、新人戦と同様の構成で実施した。新人戦で見られた課題であったフットカット〜け上がりの支持不足を改善することが出来ていない実施となってしまった。また、フットカットの際の足の切り返しができておらず、高棒でのけ上がりが膝とつま先の緩んだ形となった。通しの中ではこうした改善点は見られたものの、二大会とも停滞が少ない通しを安定して行えるようになってきているため、この冬は技を綺麗に繋げられる通しを継続して行っていきたい。

2種目め…平均台
1番手…庄司
新人戦で行った演技から、開始技を交差あがりに変更した構成で実施した。新人戦では側方倒立回転、手無し前転の二つのアクロバット系の技で落下してしまったが、今大会では落下することなく演技を行うことができた。新人戦でふらつきが見られた座のターンにおいて、今大会でもふらついてしまったため今後は、より綺麗に実施できるよう練習を重ねていきたい。また、今回の演技では大ジャンプ後の安定感がなく、大ジャンプ〜シソンヌを連続で行うことができなかった。冬の練習ではアクロバット系の技の練習だけでなく、ダンス系の技で失敗しない演技を行えるよう練習したい。

2番手…佐々木

新人戦とは異なり、上がり技と中技を含めて落下が3回、最後の降りでは着地ミスをしてしまい、反省の多い演技となってしまった。今大会で初めて前ブリッジ上がりを実施したが、まだ成功のコツを完全には掴めておらず、成功率が低い技であるため、本番では上がりに意識が集中してしまった。結果、余裕のない演技となってしまい、両足が平均台に乗っていても、体の引き締めができずに落下してしまうことが多かった。新人戦では、技において気持ちの余裕があったため、成功率が高かったので、今後は既存の技の練習を引き続き行い、全ての技を余裕を持って行えるようにしたい。

3種目め…ゆか
1番手…佐々木

新人戦とは構成が変わり、最初のターンを二回転ターンとし、アクロバット系では一本目をロンダート〜後方抱え込み宙返りに変更した。アクロバットでの着地止めや二回転ターンの最後で踵が下がってきてしまったことなど、課題点が多い演技ではあった。しかし、開脚度やしゃがみ一回の回転度、アクロバットの余裕において、今までの試合と比べて一番良い演技を行えたと思うので、今後も課題の改善に向けて頑張っていきたい。

2番手…庄司

新人戦と同じ構成で臨んだ。新人戦の際の課題として残ったターンの回転不足については、今大会でも改善することが出来ずに一回転半で落ちてしまったため、試合で軸に乗せられるよう、しっかりと練習していきたい。また、二本目の前方抱え込み宙返り、三本目のロンダート〜後方抱え込み宙返りで助走が合わせることができなかった。今後はこのようなことがないよう、曲中でも助走を合わせて技をかけられるように練習を重ねたい。また、この冬には来年の春に向けて、前方伸身宙返り、後方伸身宙返りの練習をしていきたい。

4種目め…跳馬
1番手…庄司
一本目、二本目ともに転回を実施した。一本目二本目ともに腰を反った形での跳躍となり、第一空中局面での雄大性に欠けた実施となってしまった。一本目の実施では着地がまとまらずによろけてしまったが、二本目の実施では着地をまとめることが出来た。冬の練習では、第一空中局面の姿勢と突きを重点的に練習しながら新しい技に挑戦したい。

2番手…佐々木
一本目、二本目共に転回を実施した。本番前の練習では助走も合い、跳躍のある転回を実施できたが、本番では助走の調節をできずに、勢いが少し欠けたまま技を実施してしまったため、跳躍が小さくなってしまった。しかし、転回の姿勢や着地はだいぶ安定してきたため、今後は転回1回ひねり跳びといった新しい技にも挑戦していきたい。

(記:佐々木眞歩、庄司眞菜)

本大会は、出場した佐々木と庄司の前大会である新人戦から一週間あけての試合となり、新人戦の反省を活かせるよう会場練習日を含めた三回の練習をいかに大切にできるかが重要な試合であった。また、本大会が佐々木と庄司にとって今年最後の試合であり、今年の冬に向けた課題発見につながる試合となった。

佐々木は、段違い平行棒と平均台で過失のある演技となってしまったが、他の二種目では安定した実施となった。今大会を通じて、技の安定性や採点基準に沿った技の実施の重要性を実感することができたため、今後はその改善に向けて練習していきたい。

庄司は、本大会が初めての全種目大過失なしの試合となった。しかし、通しの中で多くの課題が見られた試合でもあり、来年の春に向けて改善すべき点を見つけることが出来たため、これらの課題を改善できるよう冬の練習を大切にしていきたい。また、本大会での通しを自分の中で安定させた通しとしながら、新しい技の練習に取り組んでいきたい。

最後になりましたが、今大会には御多忙の中、首藤聡史先生、岡崎隆誠監督(H6)、塚田治夫会長(S47)、岩垂英彦先輩(S61)、田口洸太郎先輩(H28)、佐野浩平先輩(R3)、並びに多くの保護者の方々にご観戦いただきました。この場を借りて深く御礼申し上げます。