5月4日(日)、神奈川県立スポーツセンター アリーナ2にて行われました、令和 7 年度神奈川県体操競技選手権大会兼国民スポーツ大会神奈川県予選会の観戦記をご報告いたします。
関係者の皆様は、For OBOGのページから動画も見られますので、ぜひそちらと併せてご覧になってください。

釜屋有輝(政4)
1種目め…あん馬
1種目め1番手という緊張感の中、試合がスタートした。途中のトンフェイで大きく旋回が崩れたが、それ以降は持ち直し最後まで通し切ることができた。この緊張感の中で通し切れたことは自分の糧にし、今後の試合に活かしていきたい。
2種目め…つり輪
1種目めのあん馬を乗り切り、自信を持って臨むことができた。翻転倒立で足先がぶれる練習ではあまり出ないミスが出てしまったが、着地はしっかり狙って前1歩に抑えた。8点半ばのEスコアは安定してきたため、力技に更に磨きをかけることでより一層高みを目指していきたい。
3種目め…跳馬
ローユンを跳躍した。着地はまとめることができたが、Eスコアは8点半ばとかなり抑えられたため、高さでの減点が大きいと考えられる。ロイター板の蹴りから着手までの第1局面を技術的に見直し、より大きな跳躍を目指していきたい。
4種目め…平行棒
前回大会の反省点として挙げていた「手ずらし」を意識して通しに臨んだ。しかし、Eスコアはまたも7点台に抑えられ、課題の残る形となった。ぶら下がり系の技が多い演技構成となっているため普段の通しから「手ずらし」を意識し、更には着地の練習も同時並行で進めることで東日本インカレではEスコアを8点台に乗せられるようにしたい。
5種目め…鉄棒
平行棒からのローテーションでかなり慌ただしい形で通しに臨むことにはなったが、なんとか最後まで通し切った。途中の伸身トカチェフがバーに近づき、ダブルスイングになってしまったがEスコアは8点台を死守することができた。技1つ1つの精度はかなり上がってきているため、通しに対する負荷を下げられるよう熟練度を上げていきたい。
6種目め…ゆか
着地を4節中2節は止める意識で通しに臨んだ。1節目の前方2回ひねり〜伸身前宙は実施自体は良かったものの片足がラインを割る形となってしまった。その後の前方ダブルと最終節のアラビアンダブルも大きく後ろによろける着地となってしまったため、ダブル系の着地の精度には更にこだわって練習していきたい。
黒沢星海(理4)
1種目め…あん馬
会場の暖かさも相まって、体の調子が良く、ゆったりと大きな旋回で通しきることができた。シュテクリBで肘が曲がってしまい、落下しそうになる場面が見られたが、終末技まで大きな減点なく実施した。東日本インカレに向けて、Dスコアの向上と演技の安定化を図り、手首のケアも並行して行っていきたい。
2種目め…つり輪
十字懸垂のキメや倒立の動かし方を魅せることを意識した演技を行い、着地も止めて高いEスコアの評価を得ることができた。揺れや細かな肘曲がりが課題として残っているため、さらなる丁寧な演技の実施を目指して練習に取り組んでいきたい。
3種目め…跳馬
後方に1歩動いたものの、歪みのない着地でまとまった跳躍を行うことができた。着手の局面や、空中での局面を改善し、より難度の高い跳躍が行えるよう練習を重ねていきたい。
4種目め…平行棒
新たに支持系の技を取り入れて臨んだ。やや倒立位からは外れてしまったが、その後はミスなく通しきることができた。倒立のキメや演技のリズム感、終末技の着地の精度に課題が散見されるため、東日本インカレに向けて新技を含む構成のブラッシュアップに努めていきたい。
5種目め…鉄棒
東日本グループ選手権と同様の構成で臨んだ。終末技の着地を完璧に狙えていないため、着地止めの練習を通じて着地技術の向上を図っていきたい。
6種目め…ゆか
東日本グループ選手権の構成から、1節目をビッグタンブリングに変更して臨んだ。2節目の着地が大きくよろけたことで慌ただしい演技となり、その後の片足平均立ちでもふらつきが見られた。東日本グループ選手権での課題であった最終節は、小さな1歩に抑えることができた。着地を狙いにいけていない技が多く構成に含まれているため、個々の技術を磨き、演技全体の安定感をつくっていきたい。
立花陽空(法4)
1種目め…あん馬
東日本グループから、Dスコアを変更することなく臨んだ。前半のセアや旋回では、前大会の反省を活かし、つま先や膝の意識を持って演技することができた。しかし、後半のサイド旋回で右手が外れてしまい、落下につながった。なお、その直前のロスは悪くない出来だったため、今後は引き続き旋回の質を高める練習に取り組んでいきたい。
2種目め…つり輪
今大会では、十字懸垂を外し、新たにルドルフを終末技として取り入れた構成で臨んだ。前半で倒立時にやや慌ててしまい、さらに着地では大きく前に動いてしまったため、得点はあまり伸びなかった。それでも、新しい構成にチャレンジできたことは、今後の大会に向けた自信につながった。今後は、倒立の秒数や姿勢をより意識しながら練習を重ねていきたい。
3種目め…跳馬
今大会は、ユルチェンコ2回ひねりで臨んだ。東日本グループでは、着手時に滑ってしまい、大きなミスとなってしまったため、特にロンダートから着手にかけての部分に重点を置いて練習してきた。その結果、Eスコアでも9点台を獲得し、納得のいく演技をすることができた。今後は、東グループ選手権までに練習を積んできたユルチェンコ2回半ひねりを披露できるよう、さらに技術を磨いていきたい。
4種目め…平行棒
東日本グループから、構成を変更することなく臨んだ。実施面においては、A難度やB難度の技で秒数やキメに甘さが見られ、Eスコアが伸び悩む結果となった。ただし、技の不安要素は直近の2試合を経て減少傾向にあり、今後はさらに落ち着いて演技を行えるよう努めていきたい。
5種目め…鉄棒
東日本グループから、構成を変更することなく臨んだ。屈身イエガー宙返りでは、キャッチの際に肘がやや曲がってしまったものの、良い位置で実施することができた。また、ホップターンではやや流れてしまい、全体的に角度の面で悔しさが残る結果となったが、Eスコアでは8点台前半を獲得することができた。今後は、アドラーと大逆手車輪を取り入れた元の構成に再び挑戦していきたい。
6種目め…ゆか
東日本グループでは着地が乱れ、Eスコアを8点台に乗せることができなかったため、今大会では特に着地を意識して演技に臨んだ。ビッグダンブリングである1節目の後方伸身2回宙返りと、最終節のムーンサルトを止めることができたことは、今後の大きな自信につながる成果である。しかし、確実に着地を狙うことができる2節目および4節目のシリーズで着地を止めきれなかった点は課題として残った。今後は、どの場面でも落ち着いていつも通りの演技ができるよう努めていきたいと考えている。
黒沢瑛水(文2)
1種目め…あん馬
肩の痛みから、フクガを抜いた構成で挑んだ。試技会の反省を活かし、とびセアから旋回に繋げる動きで停滞が見られにくいよう意識して演技した。旋回自体は落ち着いて回すことが出来たが、移行の際に上手く重心が安定せずサイド旋回で力を使ってしまった。今後は、引き続き旋回の質を安定させて技をかけられるように練習していきたい。
2種目め…つり輪
中水平を取り入れた演技を実施した。逆懸垂の姿勢からとても力んでしまい、蹴上がり〜中水平の流れがスムーズに出来なかった。中水平の持ち込み姿勢が高くなってしまい、直すまでの間にとても力を使ってしまった。倒立で前に倒れてしまったので倒立の強化、倒れてしまったときに対処する練習が必要。また、蹴上がり中水平ではなく、練習している振り上がり中水平〜ナカヤマ、翻転倒立を使えるように練習していきたい。
3種目め…跳馬
カサマツがコントロール出来なくなってしまったため、転回跳びでの実施となった。今後は、安定して使える技を習得する必要があるので、足の状態も見ながら練習に努めていきたい。
4種目め…平行棒
技数の少ない最低限の構成で演技に臨んだ。しかし、前振りにおける腰の高さなど、減点要素が多く、改善が必要である。特に移行技で倒立姿勢にはまらず、そのまま終末技を実施した結果、宙返りの際に腕がバーに接触してしまった。今後は移行の精度を高めるとともに、ピンコカットなどの技を習得し、終末技をより落ち着いた状態で仕掛けられるようにしたい。また、それと並行して終末技として屈身ダブルを再び取り入れられるよう取り組んでいきたい。
5種目め…鉄棒
本人にとって最も不安な種目であったため、通し切ることができて良かった。しかし、車輪の抜きが全く出来ておらず、移行も角度の減点が大きい実施であるため、今後も基礎からの練習が必要である。また、これからの技の練習では終末技の難度を優先して上げられるように練習していきたい。
6種目め…ゆか
今大会では、前方ダブルを外し、難度を下げた構成で臨んだ。その結果、他の種目に比べて落ち着いて演技することができた。また、技数が少ない分、Eスコアを高く評価してもらうことができた。今後は、ダブル系の技を終末技として使用できるレベルまで完成度を高めることを優先しつつ、並行してその他のコースについても難度を上げられるよう取り組んでいきたい。
辻岡大歩(法1)
1種目め…跳馬
東日本グループ同様、カサマツを実施した。足の振り上げ、突き手共によく、高さがあった。着地を狙いに行ったものの、後方に2歩動いてしまい、悔しい実施となった。今回のような実施を練習においても行い、ひねりを増やしたアカピアンを使用できるよう、努めていく。
2種目め…平行棒
東日本グループと構成を変えずに今大会に臨んだ。ヒーリーでは押し負けないことを意識し、成功させることができた。ピンコカットも大きなミスなく実施できたが、膝の曲がりや足の下がりといった課題が残っているため、今後はより良い実施を目指して練習を重ねていきたい。
3種目め…鉄棒
アドラーハーフと東日本グループで失敗した閉脚シートに注意を払い、演技に臨んだ。アドラーハーフは足割れが見られたものの、バーをしっかり引き、倒立を狙った良い実施であった。離れ技やシュタルダー系も丁寧に実施し、良い流れのまま下り技に繋げることができた。着地を止めることはできなかったが、全体としてよくまとめることができ、Eスコア8.4を獲得することができた。今後は伸身トカチェフを組み込んだ構成に挑戦し、さらに着地を確実に狙えるよう取り組んでいきたい。
4種目め…ゆか
東日本グループで着地が評価されたため、意識して臨んだ。前方2回ひねりは以前より着地をまとめることができたが、2節目は後ろに1歩動く着地となった。最終節は着地を狙い過ぎてしまい、開きが早く、前に転倒する実施となった。今後は、後方屈伸ダブルの着地の安定化を図るため、後半の通し練習に取り組んでいきたい。
5種目め…あん馬
大きく旋回を回す意識をし、演技に臨んだ。Dコンバインでバランスを崩し、足を開く実施となった。移動技は下を向き、押し負けた旋回をしているため前移動からシバドを往復する練習をしていく。下り技は担いでしまい、難度が取れなかったため、今後は正確な判断を素早くできるようにしていく。
6種目め…つり輪
丁寧さを重視し、演技に臨んだ。ホンマ脚前挙やジョナサン、ヤマワキの流れはつま先まで意識した良い実施であった。翻転は少し乱れたものの、バラバノフは足を振り上げが良く、1歩動く実施となったが立つことができた。バラバノフの膝曲がりや翻転の乱れがあり、Eスコアが伸びなかったため、より細かい箇所にも注意を払った演技ができるよう努めていく。
今大会は東グループ選手権からの連戦ということもあり、疲れも見られたが、全体的に大過失の少ない実施となった。今大会で釜屋が5位入賞し、国民スポーツ大会予備選手となった。今後は細かい箇所にも注意を払った丁寧な演技ができるよう、練習を積んでいく。
釜屋は、東日本グループからの連戦ということで疲労を感じる中での試合となったが、今大会も大きなミスなく試合を終えることができた。コンディションに左右されずに試合をこなせるようになったことは自分の糧にし、東日本インカレに向けて更にその精度を上げられるよう練習に取り組んでいきたい。
黒沢星海は、体の調子を大会当日に合わせることで、想定していたよりも良い試合をすることができた。意識してきた丁寧な演技を評価していただけたため、引き続きEスコアに焦点を置いた美しい演技の実施に努める。またDスコアで劣る部分を少しでも埋められるように、新たな構成にも積極的に挑戦していきたい。
立花は、スタート種目が苦手意識のあるあん馬であったため、緊張から大きな過失を招いてしまった。しかし、その後の5種目では東日本グループから構成を変更し、新たに取り入れた技も成功させることができ、今後につながる良い自信となった。今後は、6種目すべてで大きなミスなく演技を揃えられるよう、得意種目はさらに伸ばし、苦手種目については確実な演技ができるよう練習に取り組み、団体への貢献を目指していきたい。
黒沢瑛水は、約2年ぶりの試合であったため緊張が目立ち、ミスも複数出てしまった。しかし、ミスの内容自体は新しいものではなく、緊張よりもむしろ、練習不足によるものであると感じた。今後は今大会での通しを軸に、並行して技の練習も行なっていく。
辻岡は、東グループ選手権同様、大きなミスが複数出てしまい、練習の詰めの甘さを痛感した。今大会では下り技や終末技のミスが多く見られたため、通しの流れで下り技までかける練習を積み、6種目すべて大過失のない演技ができるようにしていく。また、今大会で良い実施であった種目は膝、つま先といったより細かい箇所の修正に取り組んでいく。
(記:釜屋有輝、黒沢星海、立花陽空、黒沢瑛水、辻岡大歩)
最後になりましたが、コーチを務めてくださいました首藤聡史先生ありがとうございました。また、本大会にはご多忙の中、塚田治夫会長(S47)、松平定紀先輩(S51)、並び多くの保護者にご観戦いただきました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。
