令和7年度 川崎市民春季体操競技大会 観戦記

6月15日(日)、カルッツかわさきにて行われました、令和 7 年度 川崎市民春季体操競技大会の観戦記をご報告いたします。
関係者の皆様は、For OBOGのページから動画も見られますので、ぜひそちらと併せてご覧になってください。

男子個人観戦記をご報告いたします。

男子個人…伊藤利紀(理2)、ポール・カサリ(留学生)

1種目め…平行棒(ポール・カサリのみ)
前振りの場面で落下しそうになる場面もあったが、なんとか持ち直して演技を通しきった。試技後に映像を確認したところ、倒立姿勢に課題があることを再認識。今後のトレーニングでは、フォームの改善に取り組んでいく予定だ。

2種目め…鉄棒
1番手…ポール
大きなミスなく演技を終えることができた。今後は前方車輪や宙返りの降り技を取り入れ、より完成度の高い構成に挑戦していきたい。

2番手…伊藤
今大会が公式戦での初の鉄棒試技となった。緊張感のある場面ではあったが、構成が車輪のみというシンプルな内容だったこともあり、自信を持って演技に臨むことができた。大きな過失もなく、丁寧に通しきれたが、現時点ではまだ1技のみの構成であり、本格的な「通し」と呼べる完成度には遠い。今後は他種目同様、技数を増やし、演技全体の密度と完成度を高めていきたい。

3種目め…ゆか
1番手…伊藤
今回出場した4種目の中でも、最も過失が出やすく、緊張の大きい種目だった。特に冒頭の伸身前宙は不安要素として抱えていたが、落ち着いて回転をかけることができ、前に一歩での着地にまとめた。課題となっていた前後開脚では、柔軟性の向上が奏功し、減点を最小限に抑えるなど、これまでの練習が実を結んだ場面も見られた。とはいえ、タンブリングでのつま先や技数の不足は依然として課題であり、演技向上に努めていきたい。

2番手…ポール
演技全体を通して安定していたものの、倒立でややバランスを崩す場面もあった。しかし最後まで演技をまとめきり、一定の手応えを感じられた試技だった。今後は、着地の精度をさらに高めるとともに、後方二回宙返りや捻り技など、より高難度の技にも挑戦していきたい。

4種目め…つり輪
1番手…伊藤
つり輪は、4種目の中でも最も安心して通せる種目となった。演技全体を通して大きな崩れは見られなかったが、練習時からの課題であったクーゲルでのつま先の割れや、宙返り下りの高さ不足が本番でも現れた。全体としては、事前に準備してきた内容をそのまま出し切ることができた。今後は倒立技なども取り入れ、より構成に厚みのある通しを目指していきたい。

2番手…ポール
試技直前の雰囲気や仲間からの応援が力となり、練習時以上の演技ができた。逆懸垂では焦りが出たものの、パワー系の技や静止技は比較的安定しており、初めての試合でここまでできたことは素直に嬉しい。

5種目め…跳馬
1番手…伊藤
これまで部内戦やチェックで何度も転倒が続いていた転回だが、今大会では最も完成度の高い試技を行うことができた。腰の折れもなく、これまでのベストを更新する出来で、着実な成長が感じられた。一方で、突きがまだ十分に入っていないという課題は依然残っており、今後はその改善を進め、転回前宙やツカハラといったより高難度の技へのステップアップしていきたい。

2番手…ポール
試合前日の練習では転倒してしまい、本番への不安もあったが、結果的には、これまでで一番良い跳馬だったと感じる納得の一跳びとなった。この跳躍が評価され、跳馬では第2位という好成績を収めた。

今大会は、出場者2名ともに初の公式戦で緊張も見られたが、練習の成果が発揮された演技であった。しかし、練習とは異なる試合特有の雰囲気から、新たな改善点も多く見られた。今後は要求を満たし、より高難度の技を取り入れた演技ができるよう練習していきたい。

伊藤は、競技人生における初の公式戦となり、直前にはやはり緊張もあったが、大きな過失なく演技を通し切ることができ、それが確かな自信となった。一方で、技の不足により試技できなかった種目が2種目あったこと、また出場した種目でも通し切ることに精一杯で、要求を満たせていないことは、厳然たる事実である。今後はこの経験を糧に、技数や完成度を着実に積み重ね、慢心することなく、目標である全日本インカレでの活躍に向けて日々研鑽を重ねていきたい。

ポールは、今回の大会を通じて、短い留学期間の中でも、時間をかけて真摯に体操に取り組み、最終的にはそれが実を結んだ。周囲の選手たちの高い技術に刺激を受け、自らの伸びしろも再確認しつつ、試合そのものを純粋に楽しめたことが、何より大きな収穫だった。ストレスの多いものと思っていた日本の大会が、実際には仲間と共に挑めるとても温かく、楽しい場だったということに驚いた。素晴らしいチームに出会い、よく指導してもらえたことに心から感謝している。

(記:伊藤利紀、ポール・カサリ)

最後になりましたが、審判を務めてくださいました小澤智也先輩(文4)、コーチを務めてくださいました釜屋有輝先輩(法4)ありがとうございました。また、本大会にはご多忙の中、塚田治夫会長(S47)、黒井一実先輩(H10)、山﨑大司先輩(R4)にご観戦いただきました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。