第75回全日本学生体操競技選手権大会 男子 観戦記

2021年9月3日(金)、静岡県 草薙総合運動場体育館にて行われました、第75回全日本学生体操競技選手権大会男子団体総合の観戦記をご報告致します。

 

男子団体…金子航大(商4)、泉颯真(法2)、伊保内啓佑(政1)、浦口優(商1)、西尾颯馬(薬1)

 

1種目め…跳馬

1番手は西尾。伸身カサマツ跳びを実施した。着地姿勢を意識した跳躍で着地は小さく後ろに1歩に抑えた。

2番手は泉。伸身カサマツ跳びを実施した。勢いのある助走から突き手の入った跳躍で着地は小さく後ろに1歩に抑えた。

3番手は伊保内。アカピアンを実施した。美しい跳躍で着地をピタリと止めた。

4番手は浦口。アカピアンを実施した。雄大な跳躍だったが着地は大きく後ろに1歩動いてしまった。

5番手は金子。伸身ユルチェンコ2回ひねり跳びを実施した。怪我している足首に不安を感じながらも、思い切りの良い跳躍で着地は大きく後ろに3歩動いてしまったが、何とか堪えた。

 

2種目め…平行棒

1番手は西尾。最初のけ上がり〜脚前挙をしっかりと決めると、続く伸肘倒立〜移行を丁寧に実施した。その後の腕支持前振り上がり〜後ろ振り上がり倒立は肘が少し曲がってしまったが、何とか堪えると、最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。

2番手は泉。最初のピンコ〜腕支持後ろ振り上がり倒立を確実に決めると、続く棒下宙返り支持〜脚前挙〜伸肘倒立を丁寧に実施した。その後のツイスト倒立は倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか堪えると、続く腕支持前振り上がり〜後ろ振り上がり倒立を難無く決めた。今回新しく取り入れた、最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。

3番手は伊保内。最初のけ上がり〜後ろ振り上がり倒立をしっかりと決めると、続くヒーリーを雄大に実施した。その後のピンコ〜腕支持後ろ振り上がり開脚入れ支持〜伸肘倒立を丁寧に決めると、続くツイスト倒立を正確に実施した。その後の腕支持前振り上がりを難無く決めると、最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は後ろに大きく2歩動いてしまった。

4番手は浦口。最初の腕支持前振り開脚抜き倒立をしっかりと決めると、続く車輪倒立を確実に実施した。その後のモイ〜移行を流れ良く決めたが、続くティッペルトは器具上落下となってしまい、難度不認定となってしまった。その後の棒下宙返り支持は難無く実施すると、続く伸肘倒立を丁寧に決めた。最後の後方屈身2回宙返り下りは後ろに転倒してしまった。

5番手は金子。最初の棒下宙返り倒立を落ち着いて実施すると、今回新しく取り入れた、続くピンコ〜腕支持後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持は停滞してしまった。その後の棒下宙返り支持〜脚前挙〜伸肘倒立は丁寧に決めると、続くツイスト倒立は倒立姿勢からやや外れてしまったが、何とか堪えた。その後の車輪倒立をしっかりと実施すると、最後の後方屈身2回宙返り下りの着地は大きく前に2歩動いてしまった。

 

3種目め…鉄棒

1番手は西尾。最初の飛び越しを無難に決めると、続くけ上がり倒立移行をしっかりと実施した。その後の後方車輪〜シュタルダーをスムーズに決めると、続くエンドー〜エンドー移行を落ち着いて実施した。最後の後方伸身2回宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。

2番手は泉。今回新しく取り入れた、最初のヤマワキをしっかりと決めると、続くエンドーを落ち着いて実施した。その後の前方車輪〜移行〜シュタルダーを丁寧に決めると、今回新しく取り入れた、続くシュタルダーひねりをスムーズに実施した。最後の伸身月面宙返り下りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。

3番手は浦口。最初のヤマワキを雄大に決めると、続くエンドーを丁寧に実施した。その後のエンドーひねり〜シュタルダーをスムーズに決めると、続くツイスト〜移行を落ち着いて実施した。最後の伸身月面宙返り下りの着地はピタリと止めた。

4番手は伊保内。最初のヤマワキ〜エンドーを落ち着いて決めると、続く移行〜開脚トカチェフを雄大に実施した。その後のシュタルダー〜シュタルダーひねりを難無く決めると、最後の伸身新月面宙返り下りの着地はピタリと止めた。

5番手は金子。最初のヤマワキを落ち着いて決めると、その後のエンドーをスムーズに実施した。今回新しく取り入れた、続くツォリミンを流れ良く決めると、その後の、今回新しく取り入れた伸身トカチェフを雄大に実施した。続く開脚トカチェフをしっかりと決めると、その後のホップターンを無難に実施した。続くシュタルダー〜シュタルダーひねりをスムーズに決めると、最後の伸身月面宙返り下りの着地は小さく前に1歩に抑えた。

 

4種目め…ゆか

1番手は西尾。1節目の後方抱え込み2回宙返りの着地は大きく後ろに3歩動いてしまい、ラインオーバーとなってしまった。2節目の前方伸身宙返り1回半ひねりは小さく後ろに1歩に抑えた。3節目は前方伸身宙返り〜前方伸身宙返り1回ひねりを予定していたが、勢いが足りず前方伸身宙返り〜前方抱え込み宙返り半ひねりとなってしまった。その後の脚上挙、伸肘倒立は丁寧に決めた。4節目の後方伸身宙返りの着地をピタリと止めると、最後の後方伸身宙返り2回ひねりの着地は小さく前に1歩に抑えた。

2番手は泉。1節目の後方抱え込み2回宙返りの着地を小さく後ろに1歩に抑えると、2節目の前方伸身宙返り〜前方伸身宙返り半ひねりの着地をピタリと止めた。3節目の前方伸身宙返り1回ひねりの着地は小さく後ろに1歩に抑えると、その後の伸肘倒立、移行を正確に決めた。4節目の前方伸身宙返り1回半ひねりの着地をピタリと止めると、最後の後方伸身宙返り2回半ひねりの着地は小さく前に1歩に抑えた。

3番手は浦口。1節目の抱え込み月面宙返りの着地を小さく後ろに1歩に抑えると、2節目の前方伸身宙返り2回ひねり〜前方抱え込み宙返り1回ひねりの着地を小さく横に1歩に抑えた。3節目の後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりの着地をピタリと止めると、4節目の後方伸身宙返り2回ひねりの着地もピタリと止めた。その後の、伸肘倒立はバランスを崩してしまい、難度不認定となってしまった。5節目の後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り1回ひねりの着地はピタリと止めたが、6節目の後方伸身宙返り3回ひねりの着地は大きく前に1歩動いてしまった。

4番手は金子。1節目の抱え込み月面宙返りの着地を小さく後ろに1歩に抑えると、2節目の前方伸身宙返り1回ひねり〜前方伸身宙返り2回ひねりの着地をピタリと止めた。3節目の後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりの着地は大きく前に1歩動いてしまったが、4節目の後方伸身宙返り1回半ひねり〜前方伸身宙返り1回半ひねりの着地は小さく前に1歩に抑えた。5節目の後方伸身宙返り2回ひねりの着地をピタリと決めると、その後の脚上挙を確実に実施した。最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地は大きく後ろに1歩動いてしまった。

5番手は伊保内。1節目の前方抱え込み宙返り1回ひねり〜前方伸身宙返り2回半ひねりの着地を前に小さく1歩に抑えると、2節目の抱え込み月面宙返りの着地は大きく後ろに1歩動いてしまった。3節目の後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方伸身宙返り半ひねりの着地を小さく後ろに1歩に抑えると、4節目の前方伸身宙返り1回半ひねりの着地をピタリと止めた。5節目の後方伸身宙返り2回ひねりの着地もピタリと止めると、その後のフェドルチェンコと伸肘倒立を落ち着いて実施した。最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地は後ろに小さく1歩にまとめた。

 

5種目め…あん馬

1番手は泉。最初のとびセアひねりを丁寧に決めると、続く旋回〜伏臥を落ち着いて実施した。その後の横移動〜シュテクリBをスムーズに決めると、続くとび横移動をしっかりと実施した。最後の旋回倒立450°ひねり3部分移動下りは確実に決めた。

2番手は西尾。最初のセアを丁寧に実施すると、続く伏臥を落ち着いて決めた。その後の横移動をしっかりと実施すると、続くシュテクリBは脚を少し開いてしまったが、何とか堪えた。その後のBバックを無難に決めると、最後の旋回倒立450°ひねり3部分移動下りを確実に実施した。

3番手は浦口。最初のセアをスムーズに実施すると、続く旋回〜横移動を丁寧に決めた。その後のロスはバランスを崩していまい、落下してしまった。演技再開後、再度ロスに挑戦すると、バランスを崩してしまうも、何とか堪えた。続くシュテクリBもバランスを崩してしまったが、その後のシュテクリAまで何とか堪えた。続く伏臥は落下してしまったが、演技再開後、再挑戦ししっかりと実施すると、最後の逆リア倒立3部分移動下りを確実に決めた。

4番手は伊保内。最初のセアを雄大に実施すると、続くDフロップを正確に決めた。その後の横移動を丁寧に実施すると、続くロスで足を開いてしまったが、何とか堪えた。その後のシュテクリBでも足を開いてしまったが、続く伏臥は確実に決めた。その後のシュテクリAを落ち着いて実施すると、続く逆リアを難無く決めた。最後の倒立450°ひねり3部分移動下りはスムーズに決めた。

5番手は金子。最初のとびダブルセア〜とびセアひねりは流れ良く実施したが、続くDフロップは落下してしまった。演技再開後、Dフロップを再挑戦ししっかりと決めると、その後のとび横移動を確実に実施した。続くDコンバインを丁寧に決めると、その後のシュテクリB〜伏臥〜シュテクリAを難無く実施した。最後の逆リア倒立3部分移動下りは美しく決めた。

 

6種目め…つり輪

1番手は西尾。最初の肩転位を落ち着いて決めると、続くクーゲルン〜ホンマ脚前挙をしっかりと実施した。その後のヤマワキを流れ良く決めると、続く後ろ振り上がり支持〜脚前挙〜伸肘倒立を丁寧に実施した。その後のほん転倒立は、肘が曲がったため、難度不認定となってしまった。最後の後方抱え込み2回宙返り下りの着地は小さく後ろに2歩動いてしまった。

2番手は泉。最初の肩転位を難無く決めると、続く後ろ振り上がり十字懸垂を力強く実施した。今回新しく取り入れた、その後のヤマワキを流れ良く決めると、続く後ろ振り上がり支持〜脚前挙〜伸肘倒立を落ち着いて実施した。その後のほん転倒立を確実に決めると、最後の抱え込み月面宙返り下りの着地は小さく後ろに1歩に抑えた。

3番手は伊保内。最初の肩転位を落ち着いて決めると、続くけ上がり脚前挙を正確に実施した。その後のクーゲルン〜ヤマワキを流れ良く決めると、続く後ろ振り上がり支持〜脚前挙〜屈腕屈身力倒立を丁寧に実施した。その後のほん転倒立をスムーズに決めると、最後の抱え込み月面宙返り下りの着地をピタリと止めた。

4番手は浦口。最初の振り上がり中水平支持〜け上がりをしっかりと実施すると、続くけ上がり脚前挙〜ヤマワキを難無く決めた。その後の伸肘倒立はバランス崩してしまい、続く後ろ振り上がり倒立もバランス崩してしまい、落下してしまった。その後のほん転倒立は倒立姿勢から外れてしまったが、何とか堪えると、最後の抱え込み月面宙返りの着地は後ろに小さく1歩に抑えた。

5番手は金子。最初のけ上がり脚前挙を確実に決めると、続く上水平を丁寧に実施した。その後のほん転をしっかりと決めると、続く後ろ振り上がり倒立〜ジョナサン〜ヤマワキをスムーズに実施した。屈腕伸身力倒立を難無く決めると、最後の抱え込み2回宙返り1回半ひねりの着地は小さく前に1歩に抑えた。

 

今大会は、4年生は最後の公式戦であった。また、新型コロナウイルスの影響で、無観客・選手間での声援も禁止という様式であったが、昨年も経験している為、落ち着いて試合に臨むことが出来た。いくつかの大過失は出たものの、全員気持ちを切らすことなく、最後まで出来ることをやり切った。金子は手首や足首の怪我により、約2週間前までほとんど練習が出来なかったにも関わらず、最後まで気持ちを切らさずに公式戦最後の6演技を終えた。泉は終始落ち着いた演技内容でチームの流れを良くすることが出来た。また、6種目全て通り切り、自己ベストを更新することが出来た。伊保内は練習の成果を存分に発揮し、大きなミスを出さず、チーム内でも最高得点をマークした。今後に期待したい。浦口は久しぶりの大会出場で慌ただしい演技が続いた。今後の成長に期待したい。西尾は2年振りの大会出場であったが、練習の成果を発揮でき、先鋒としての役割を全うした。今後は、早慶戦、部内戦、そして来年を見据え、各々の目標に向かって練習に励んでいきたいところである。

 

最後になりましたが、チームリーダーを務めていただきました首藤聡史先生、審判を務めていただきました田口洸太郎先輩(H28)、ありがとうございました。また、遠方での開催であったにも関わらず、ご多忙の中、塚田治夫会長(S47)、三木康弘監督(S62)にご観戦いただきました。加えて、オンライン中継でも、多くの先輩方、並びに保護者の方々にご観戦いただきました。この場を借りて深く御礼申し上げます。

 

(記:伊保内啓佑、浦口優、西尾颯馬)