Be a hard fighter and a good loser.

皆様こんにちは、コーチの久永将太です。
器械体操部の指導に携わり、5ヶ月が過ぎようとしております。

私はこの夏、ある一冊の本と出会いました。
慶應義塾の塾長でありながら、スポーツにおいて深い造詣のあった小泉信三 元塾長の『練習は不可能を可能にす』という、スポーツにまつわる文章を集めた随想集です。

その中に、以下の言葉がありました。
「Be a hard fighter and a good loser.(果敢なる闘士たれ、潔よき敗者たれ。)」

先日の早慶戦や全日本インカレでの悔しい場面で見せた部員の清々しい笑顔。悔しさを露わにするどころか潔く負けを受け入れ、勝者にきちんと敬意を表わしていた姿。正にこの言葉を慶應器械体操部は体現しているのだと感じました。
また、彼らは上手くいかない時でも、手を抜く者や不貞腐れる者が誰一人といないインテグリティな集団であることから、順位やメダルの色以前に尊敬に値する魅力的な集団であるのだと、私はこの夏知ることができました。
引き続き、もちろん Good Winner を目指して精進して参ります。

最後に、私は失敗には2種類あると思っております。
全力でやった後の失敗と、そうでない時の失敗です。
全力でやった後の失敗は、もちろん悔しいし出来ることならば失敗をしたくはないのだけれども、何か少し気持ち良さもあって、失敗したことを失敗と捉えない、成功の途中として捉えられるものではないでしょうか。
しかし、そうでない時の失敗というのは、言い訳をしたり誰かのせいにしたり環境のせいにしたりするものです。
彼らは間違いなく前者だったと近くで見ていて思います。
今後、さらにレベルアップしていく慶應器械体操部の姿を楽しみにしていてください。

引き続き、変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。