第11回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会 観戦記

2024年5月10日(金)〜5月12日(日)、群馬県ヤマト市民体育館前橋にて行われました、第11回全日本トランポリン競技年齢別選手権大会の観戦記をご報告いたします。

オープン部門(男子)…上田乃維(環4)
AGE4部門(男子)…金子慶汰(政2)
AGE4部門(女子)…内田祥子(経2)

オープン部門(男子)
上田乃維
1,パイクバラニーアウトトリフィス(前方屈身3回宙返り半ひねり)
2,パイクハーフインハーフアウト(後方屈身2回宙返り1回ひねり)
3,タックバラニーアウトトリフィス(前方抱え込み3回宙返り半ひねり)
4,パイクフルインフルアウト(後方屈身2回宙返り2回ひねり)
5,パイクルディーアウト(前方屈身2回宙返り1回半ひねり)
6,パイクハーフインルディーアウト(後方屈身2回宙返り2回ひねり)
7,パイクバラニーアウト(前方屈身2回宙返り半ひねり)
8,タックハーフインハーフアウト(後方抱え込み2回宙返り1回ひねり)
9,パイクフルインバラニーアウト(屈身前方2回宙返り1回半ひねり)
10,ミラー(後方伸身2回宙返り3回ひねり)

〈1回目〉
予備ジャンプが乱れてしまったため跳び直し、時間超過のため減点となった。1本目はベッドの中心で決めたが腰が折れ、続く2本目で大きく後方に移動し、ブルーマットに着地したため1本目中断となった。予備ジャンプが乱れた際のメンタルのコントロールが苦手なため、予備ジャンプのやり方と、乱れてしまった際の気持ちの切り替え方を見直していきたい。

〈2回目〉
1回目で中断していたため、後のない状態で2回目に挑んだ。1〜4本目で回転不足のため腰が折れてしまった。また、2本目で少し前方に移動したが、5本目まで同じ位置で跳ぶことができた。6本目で後方に移動したが、続く7本目でベッドの中心に戻し、10本目までベッドの中心で演技を決めた。9本目、10本目は、高さが下がっていたため、それぞれ、タックバラニーアウト(前方抱え込み2回宙返り半ひねり)、タックフルインフルアウト(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)に技を変更した。1回目の中断から、2回目の試技の間に、これまでの大会で培ってきたメンタルのコントロール法を実際に活かすことができたため、成長を実感することができた大会となった。また、冬の期間に注力していた、踏みを強くするという意識を本番でも発揮することができたため、前回大会である川崎市長杯から、跳躍時間点を0.7あげることができた。今大会では、自分の弱みが出てしまった反省点と、去年や冬の練習で培ってきた大会本番での胆力のどちらも確認することができ、収穫の多い大会となった。今月末の東日本学生選手権に向けて、自分の弱点を克服していきたい。

AGE4部門(女子)
内田祥子
1,タックバック(後方抱え込み1回宙返り)
2,タック(抱え込みジャンプ)
3,シート(腰落ち)
4,スタンド(腰落ち〜立つ)
5,ハーフピルエット(半ひねりジャンプ)
6,シート
7,スイブル(腰落ち〜半ひねり腰落ち)
8,スタンド
9,ストラドル(開脚ジャンプ)
10,パイク前宙(前方屈身1回宙返り)

〈1回目〉
今大会は36点台を出すという目標を持って挑んだ。1本目で後方に移動し、肩が倒れ、爪先と腰が曲がった。2本目で前方に移動し、足が揃わず、爪先と手が曲がった。3本目で伸びが甘く、4本目で膝が曲がった。5本目で腕の伸びが甘かった。9本目で姿勢が崩れ、10本目で潰しが甘く膝が曲がり、手が体側になっていなかった。着地が乱れ減点となった。緊張しており、全体的に落ち着きのない演技となってしまった。

〈2回目〉
1本目で後方に移動し、抱え込みが甘く爪先がずれ、開きが遅れた。2本目で抱え込みが甘く爪先がずれた。3〜8本目はベッドの中心で安定して決めたが、9本目で姿勢が崩れ、爪先が曲がった。10本目で潰しが甘く膝が曲がり、手が体側となっていなかった。着地が乱れ、減点となった。2回目は落ち着いており、練習通りの演技をすることができた。更に37点台を出すことができ、目標を達成したことは自信になった。今回の反省点を踏まえ、今月末の東日本学生選手権に向けて練習していきたい。

AGE4部門(男子)
金子慶汰
1,パイクフルインバラニーアウト(屈身前方2回宙返り1回半ひねり)
2,タックダブルバック(抱え込み後方2回宙返り)
3,パイクルディアウト
4,タックハーフインハーフアウト
5,タックルディアウト(抱え込み前方2回宙返り1回半ひねり)
6,タックバック
7,パイクバラニーアウト
8,パイクハーフインハーフアウト
9,タックバラニーアウト
10,パイクフルインフルアウト

〈1回目〉
今大会は新技であるパイクフルインバラニーアウトとパイクフルインフルアウトを入れた構成で挑んだ。1本目で、回転不足のため腰と膝が曲がり、4本目で後方に移動した。5本目、6本目で回転不足のため腰と膝が曲がったが、ベッドの中心に戻した。8本目に姿勢が崩れ後方に移動した。9本目には回転不足で腰が折れ、10本目で姿勢が大きい事による回転不足で腰と膝が曲がった。着地が乱れ、減点となった。全体的に回転不足による演技点の低さが目立つ演技となったが、自己ベストを無事更新することができた。難度が上がった構成を通せたことは2本目の自信に繋がった。

〈2回目〉
1本目に回転不足のため腰と膝が曲がったが、その後は良いリズムで跳んだ。4本目で後方へ移動し、5本目で回転不足のため、腰と膝が曲がった。8本目には姿勢が崩れ後方に移動し、10本目では姿勢が大きい事による回転不足のため腰が折れた。また、10本目で足が乱れたため着地が乱れ、減点となった。1回目の演技が成功した事により、2回目の演技をより前向きな気持ちで実施することができた。全体的にベッドの中心で落ち着いて演技をすることができ、またもや自己ベストを更新することができた。昨年度よりも難度点が1点も高い構成を2本通し切り、自己ベストを更新したことは大変喜ばしいことであり、今後の自信に繋がる良い結果であった。今月末には東日本学生選手権が控えているため、今大会で生じた演技点の課題を改善すべく練習していきたい。

今大会はトランポリンの部員にとって本年度最初の大会であった。前回の神奈川県大会の反省から、今回は全員が通し切ることができ、一つの自信となった。一方で、各々の課題も見つかった。今月末に東日本学生選手権が控えているため、今大会での課題点を改善し、よりよい演技ができるよう努めていきたい。

最後になりましたが、ご指導いただきました中田大輔先生、大嶋諒人先生、審判を務めてくださいました日垣博考先輩(H29)、浅見杏樹先輩(R3)ありがとうございました。また今大会はご多忙の中、加藤直之先輩(S56)、細川万梨子先輩(H18)、木村慧先輩(H29)、清水智香先輩(H29)、田中麻奈美先輩(H29)、日垣博考先輩(H29)、福田将士先輩(H29)、棟朝銀河先輩(H29)、村山聡史先輩(H29)、川井郁生先輩(H30)にご観戦いただきました。この場をお借りし、深く御礼申し上げます。

(記:上田乃維、内田祥子、金子慶汰)